日テレアナ郡司恭子さん(35)多忙な中での時間術「結婚して、むしろオンオフを分けなくなりました」
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アナウンサーとして活躍する傍ら、2022年に日本テレビの新規事業としてアパレルブランド『Audire』を立ち上げ、人気ブランドに成長させた郡司恭子さん。その最中には、不安や自信喪失もあったと言います。そんな“成長痛”とどう向き合ってきたのか。3年前にも行ったインタビューからは、また違った一面が見えてきました。この記事は後編です。
Profile
日本テレビアナウンサー・Audireディレクター。1990年6月26日生まれ、東京都出身。2013年に日本テレビ入社。2022年9月、日本テレビの新規事業としてアパレルブランド『Audire』を立ち上げる。「情報ライブ ミヤネ屋」ニュースコーナー、「夜バゲット」他を担当。
最近はChatGPTに相談することもあります(笑)

――アナウンサーの仕事、Audireの仕事と忙しくする中で、気持ちの切り替えやリフレッシュの時間はどう確保していますか?
映画館で大きなポップコーンだけ買って家で映画を見たり、スマホを見るのをやめてゆっくりお風呂に浸かって音楽聴いたり、今思っていることを紙に書き出すとかですね。最近はchatGPTに相談することも(笑)。それと、同じ会社ではないけれど同じ志を持って働いている人や、物理的に少し距離があるけど信用できる人に話してみるのもいいリフレッシュになります。
――オンとオフの切り替えは大事ですか?
20代までは仕事とプライベートをしっかり分ける生活でした。時間割をつくって、アウトプットするのは平日・インプットするのは週末というマイルールもあったくらい。そのけじめを心地よく感じていたけれど、結婚してから−−今の時代は「パートナーができて」という表現が合ってるかな−−自分にパートナーができてからは、ここからが仕事でここからはプライベート…と分けない方が生活に合っているみたいです。
20代の頃って、覚えなきゃいけないこと、やらなきゃいけないことが多くて、ひとつのタスクに向き合う時間も長いですよね。だから時間割があるほうが切り替えがしやすかった。
30代になってもやらなきゃいけないことは多いけど、仕事を一通り覚えたからか、目の前のこと以上に仕事も家庭も将来のビジョンに気持ちが向くようになりました。今後どうなりたいか、アナウンサーとしてどんな人でいたいか、そのためにはどんなステップを踏めばいいかと未来を考えるようになった。それからは、生活の中にけじめがなくて良くなりました。帰ってからパートナーに「最近仕事でこういうことがあって」と気軽に話しながらも、考えを巡らせることができるようになったのも一因だと思います。
「立ち止まる時間」って必要なプロセスだと思います
――お話しいただく中で、郡司さんが丁寧に物事を考える方なのだと伝わります。考えすぎて疲れたり、モチベーションの維持が辛くなることはないですか?
自分への問い直しの時間、自分とだけ向き合う時間があるからこそ、維持できています。今の自分があるのって、立ち止まる時間があったからなんですよ。
「立ち止まる時間」と言うと、否定的な捉え方をされがちですよね。「立ち止まってる暇があるなら何か手を動かしなよ」って言われたり…。でも、自分と向き合う時間はあっていいし、むしろないとダメじゃないですか?焦りを感じるかもしれないけど、もしかしたら癒しや満足感を得られるかもしれない。その時間にどんな意味があったかなんて振り返ったときにしかわからないし、何かしらの形や結果を導くためには必要なプロセス。だから、疲れたり辛くなったりしたときは、自分自身に矢印を向けて、立ち止まります。
結婚に対する理想は元々なくて、彼と過ごす中で決断しました

――どんなことを考える時間が好きですか?
常に考えることがあることが好きだし、その環境に感謝しています。仕事も私生活も。
人生って思い通りに進まないことが大半だけれど、それがあるから人と分かち合える“深み”が生まれる。だから、思い通りにならないこともときには受け入れながら…とか、そんなことを考える日々です。
――たくさん考えていらっしゃる分、たくさんの理想があるのかなと思いますが、今後の郡司さんのビジョンを教えてください。
私、わりと現実的な性格なので、そのときどきで自分に与えられた環境、つながったご縁から、手の届きそうな事柄を考えていくタイプなんです。人生に対して「これが理想!」って明確なものはあまり持たないようにしてきてて…結婚に対してもそうでした。彼と一緒に過ごす中でこの人と結婚したい、と思い結婚しました。
もちろん、キャリアビジョンを持って努力するプロセスは大事だと思っていますが、理想の枠を明確にかたどってしまうと、叶わなかったときに落ち込むし、ネガティブになる機会を自分で増やす気がして。だから今後のビジョンについては、ここで言うと叶わなかったときに悲しいので秘密にします(笑)。でも、塗り絵の黒い枠はしっかり作りすぎなくてもいいと思っています。
あえてひとつ挙げるなら、アナウンサーでありながらAudireの事業運営をさせてもらえる環境に、応え続けること。「応える」が何かというと、信頼されるアナウンスメントをし続け、技術を磨き続け、そしてAudireを広げていくことですね。
information
Audire(アウディーレ)
日本テレビアナウンサーの声をもとに、現代社会を生きるあらゆる女性たちのはたらく日々に寄り添った、心地よいスタイルを叶えるブランド。2025/8/2(土)に東京・表参道で2025A/Wの先行受注会開催。詳細はAudireのオフィシャルサイトから。
https://audire.jp/blogs/information/202508_audireboutique
撮影/杉本大希 ヘアメーク/Rina 取材/野田春香 構成/越知恭子