【教育&旅の専門家がおすすめ】旅の非日常が学びに変わる!今、「体験する旅」が親子に人気の理由とは?
「旅」と「子どもの心と身体の発達学」ジャンルの異なる二人の専門家が、共通して勧めるのが、「親子体験旅」。思春期に親子体験旅をする意義とは……!?
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旅は非日常の中で〝遊び〟=〝学び〟という原点に帰れます

日本体育大学 体育学部長 子どものからだ研究所長 教授・博士。子どもの〝からだ〟にこだわった研究を続け、教育現場や親と連携。『からだの元気大作戦!』(芽ばえ社)など著書多数。
旅はピンチがつきものだから、人生の予行演習に

旅行ジャーナリスト。旅を通じて子どもの生きる力を育む「旅育メソッド」を提唱。旅育ちの息子は京都大学へ。著書・『旅育BOOK』が人気。
【対談】親子体験旅は、 自立に向かう子どもとの関係を見直す良い機会です

村田さん
思春期のお子さんをお持ちのママのお話を伺っていると、「○○しなさい!」など、日常ではいつの間にか親子で上下関係ができがちですよね。我が家には大学院に通う息子がいますが、彼が思春期の頃も、毎月一緒に旅をしていました。旅では、息子と同じ目線で体験をすることを意識し、旅仲間としてフラットに接していました。自立に向かう思春期の子どもにとっても親にとっても、良いことだなと自身が体感したことから、旅育メソッドを提唱し、体験旅でも大事にしていました。
野井先生
発達学の観点からみると、思春期の成長には集中力や計画力、コミュニケーション力を育てる脳の前頭葉の発達が重要になります。そして、前頭葉の発達は、ワクワクドキドキするような刺激によって促されるんですね。日常のルーティンでは、ワクワクドキドキは得られにくいから、時には非日常を体験することが大事なんです。旅には、そんな非日常体験が詰まってる。
村田さん
〝旅育〟というと、「教えてあげなくちゃ!」とスイッチが入ってしまう親御さんも多いのですが、子どもって自ら発見したり、親に頼られたりするとモチベーションが上がるんですね。だから、親も初めてのことに挑戦して、子どもと助け合う体験をすると、親子関係が変わるきっかけにもなりますよね。
野井先生
子どもと同じ姿勢で同じ方向を見て何かにトライする、そういったことを続けていると、今の思春期の子の生きにくさみたいなものもきっと見えてくる。
村田さん
横並びの関係になると、親自身の言葉や姿勢も変わってきます。旅ではどんなに準備をしていても思い通りにいかないこともあります。それは人生も同じで、旅のトラブルに親子で対処し乗り越えることで予行練習にもなると思うのです。だから、親が先回りしてレールを敷いてしまわないこと。ピンチこそ、〝旅育〟のチャンスなんです。
野井先生
失敗の練習、大切ですよ。大人が転ばぬ先の杖ばかり準備してしまうと、子どもは転べなくなります。本来、失敗からこそ学びがある。そして、 「これ知りたい!」という探究心をかきたてる遊びからこそ、学びが得られるんです。〝遊び=学び〟という原点を大人が再認識する必要がありますね。 体験旅は、その原点に帰れる場所なのだと思います。
村田さん
実体験からの疑問を大切にしていたので、息子も探究心が身に付きました。中学受験も楽しそうに乗り越えていましたね。
野井先生
中受を前にしたお子さんなら、遠出をしなくたっていいんです。日帰り旅でもいいし、いつもと違う道を散歩する、でもいい。夏休みに非日常のワクワクドキドキ体験を共にすることは、子どもにとっても親にとっても、きっと成長になるはずです。
撮影/魚地武大(TENT)〈静物〉取材/竹永久美子、香取紗英子 ※情報は2025年8月号掲載時のものです。
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