俳優・當真あみが語る将来について「あえて深く考えすぎないようにしている部分もあって」

俳優・當真あみさんにインタビュー。日常のルーティンやリフレッシュ法、そして女優として抱く夢について聞きました。

ルーティンやプライベートな時間の使い方

ブラウス¥43,450、レーススカート¥52,800/ともにスコシフシギ(ナインフォックス ショールーム) スカート¥15,400/ジャンティーク ブラウスに付けたローズクリップ¥7,700/ローズ キョウカ ローズ ブラウスの上に着たローズビスチェ¥49,500/アンスドッツローヴナー

公開予定の作品も多数控える多忙な日々ですが、大切にしているルーティンはありますか?

朝起きたらまずスマホで好きな音楽を流して、すっきり目覚めるまでのんびり過ごします。目が覚めたら、いちばんに冷蔵庫に向かっていって、大好きなスイカを食べます(笑)。エネルギーをチャージして、気分を上げて1日をスタートさせるのが、最近のお気に入りのルーティンです。友達と会ったり、母と電話したりする時間もとても大切です。お休みの日には、映画を観たりカラオケに行ったりして、「今日は休みを満喫するぞ!」という気持ちでリフレッシュしています。

プライベートの時間に行っている、演技のヒントになるようなインプット方法はありますか?

漫画やアニメも好きなのですが、インプットとしては、やっぱり映画を観ることが多いです。最初はお芝居の勉強のつもりでいろんなジャンルを観ていたんですけど、それがだんだん「好きな時間」に変わっていきました。今は、純粋に物語を楽しむために、映画館へ足を運んでいます。

作品をたくさん観る中で、影響を受けた俳優さんはいますか?

お芝居を始める前は、映画やドラマとはあまり縁のない生活をしていました。意識的に作品を観るようになってから、最初に圧倒されたのが長澤まさみさんでした。たとえば『ドラゴン桜』では真面目な弁護士を演じていたかと思えば、『コンフィデンスマンJP』では自由奔放で破天荒な詐欺師を演じていて。ひとりの俳優さんがこんなにも幅広い役を演じ分ける姿に、憧れを抱きました。

「お芝居をずっと楽しく続けていけたら」

ジャケット¥150,000(参考価格)/natsuho hama シャツ¥51,700/ヒュンメル オー(サカス PR) レイヤードパンツ¥55,000、タッセルブーツ 参考商品/ともにリコール(エスティーム プレス) ネクタイ/スタイリスト私物

まだやったことがないけれど、いつか演じてみたい役柄はありますか?

“お仕事もの”にすごく興味があります。たとえば医療系など、これまで自分が関わってこなかった世界にも挑戦してみたいです。高校生の役は、自分の経験や感情を重ね合わせながら役柄に近づいていくことができましたが、未経験の職業となると、一歩外に出て情報を集めたり、その世界を深く理解するところから始まると思うので、そういう新しい役柄にも取り組んでみたいです。

将来について、目標や夢はありますか?

自分がこの先どうなっていくのかは、まだはっきりとは見えていません。考え始めると不安になることもあるので、あえて深く考えすぎないようにしている部分もあって。でも、「お芝居をずっと楽しく続けていけたら」という思いはあります。そのために、今の自分に何ができるのかを日々考えながら過ごしています。

最後になりますが、bis読者の方々へメッセージをお願いします。

雑誌には、たくさんの“憧れ”が詰まっていると思います。いろいろなスタイルのファッションを見ることで、「こんな世界もあるんだ」と新しい発見がある。今回の撮影でも、いつもだったらあまり選ばないようなお洋服をたくさん着させてもらって、「私でもこういうファッションを着てもいいんだ」とか、純粋に「楽しい」という感情に出会えました。bisという“発見できる場所”で、新しいことに挑戦しながら、新しい気持ちに出会ってもらえたらうれしいです。

當真あみ(とうまあみ)

2006年11月2日生まれ、沖縄県出身。’21年にCMでデビュー。映画『かがみの孤城』で主人公役の声優として注目を集める。NHK大河ドラマ『どうする家康』やTBS日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』など、話題作に次々と出演し、演技の幅を広げてきた。’25年7月よりスタートした日テレ水曜ドラマ『ちはやふるーめぐりー』で連続ドラマ初主演を務め、同年10月公開の『ストロベリームーン』、’26年の舞台『ハムレット』、映画『終点のあの子』と、立て続けに注目作品も控える、今もっとも勢いのある若手俳優のひとり。

Photography_Wakaba Noda(TRON) Styling_Remi Kawasaki(TRON) Hair & Makeup_ SAKU