【取材会レポ】「僕、鳥なんですか?(笑)」素の佐藤勝利がたっぷり詰まった1st写真集『A Bird on Tiptoe』が発売開始!
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14歳でデビューしてから、第一線でアイドル活動を続けているtimeleszの佐藤勝利さん。20代最後の誕生日を迎えた10月30日、個人としては初となる1st写真集『A Bird on Tiptoe』が発売されました。情報解禁の際にはXでタイトルがトレンド1位になるなど、発売前から注目を集めていた今作。都内某所にて行われた取材会では写真集制作にあたっての撮影エピソードや想いを語りました。
佐藤勝利1st写真集『A Bird on Tiptoe』
2025年10月30日(木)発売。制作には1年以上の時間をかけ、リスボン、台中、日本各地(群馬、東京)を暮らすように旅する姿を写真家・石田真澄氏が撮影。“A Bird on Tiptoe(読み:ア バード オン ティップトゥ)”というタイトルは、直訳すると“つま先立ちの鳥”。佐藤さんが日々の雑談の中で何気なくこぼした言葉や、どこかつかみどころのない雰囲気などから連想して名付けられました。本書のテキストには、以前自身が鳥の巣箱をDIYで作ったエピソードも掲載。
『A Bird on Tiptoe』取材会レポート
記者から拍手で迎えられ、写真集を手に持ち少し緊張したような面持ちの佐藤さんが登壇。光沢感のあるブラックのジャケットセットアップにスエードスニーカーで、足元までブラックでまとめたオールブラックコーデに身を包みます。ジャケットの袖は折り返し、左手中指にはシルバーリングがキラリと光ります。
まずはフォトセッションからスタート
言葉は発さず、手に持った写真集を顔の横に持ってくるなどカメラマンからのリクエストに応える佐藤さん。凛とした引き締まった表情から、「笑顔で」とリクエストされるとニコッと柔らかい表情も見せるのでした。
フォトセッションが終了し、スタッフが壇上にファンクラブ会員限定版と通常版の写真集をセッティングしている間に司会者から「写真集が発売になった実感はありますか?」と問いかけられた佐藤さん。「そうですね。誕生日だったので…」とコメントを考えているうち、記者たちからお祝いの拍手が。思いがけない反応に表情がふっとほどけ、クシャッとした笑顔で「場を繋ごうと思ったんです(笑)」と照れた様子を見せました。
――今回写真集を制作することになったきっかけを教えて下さい。
写真集自体はこの仕事を始めてから、作れたらいいなとずっと頭の片隅で思っていたのですが、なかなか自分で言い出すのも…シャイなので(笑)。どこかでできたらなと思っていたところで、インスタを立ち上げる時に素敵なチームと出会って、そうであれば写真集を作るのがいいのではないかと。自然な流れではあるものの、ずっと“作りたい”という思いはありました。
――最初からこういう写真集にしようというイメージがあったではなく、インスタから始めてだんだんと形になっていったという感じですか?
そうですね。
――出来上がった写真集を実際にご覧になって、どんなお気持ちですか?
友だちと作ったような感覚でもありますし、本当に素敵でプロフェッショナルなチームとタッグを組めた感覚がすごくあるので、“自信作ができた”と。自分が全て表されているような、そんな写真集になったと思います。
――『A Bird on Tiptoe』情報解禁の際、Xでトレンド1位を取っていたという印象的なタイトルだと思いますが、どんな意味が込められているのでしょうか?
タイトルについては一緒に相談させてもらったのですが、提案してもらった時に、写真家の石田さんや編集の大和くんからに僕が“鳥に見える”って(笑)。
――今まで鳥に似てると言われたことは?
いやぁあんまり…。僕、鳥なんですか(笑)?なんかこう、鳥の感じがしたみたいで。一緒に作ったチームが同世代でもあるので、そういったことでタイトルに取り入れたい、となりました。これが“つまさき立ちの鳥”という意味で、今年は20代最後になる誕生日だったのですが、これからまた飛び立てる、飛び立とうとしている、というのをタイトルに入れてくれて。あとは、自分が鳥の巣箱をDIYで作ったというタイミングもあって、このタイトルにする一押しになったんだと思います。なんで巣箱を作ったのかは、“不思議だな”と思ってもらえれば…(笑)。
――その巣箱にこういう鳥が来たらいいな、と思っていたわけではないんですか?
シジュウカラという鳥が好きというか…。まぁまぁ、総合的に不思議だなって思ってもらえたらそれでいいです(笑)。
――『A Bird on Tiptoe』のファンクラブ会員限定版のタイトルは手書きで書かれているんですよね?
そうですね。
――佐藤さんが特に思い出深いロケ地やお気に入りのページを教えて下さい。
リスボンが一番長く滞在した所ではあるので、印象深く、本当に素敵な場所でした。港町で、日本の歴史とも繋がりが強いけれども、なかなかポルトガルに行く人も少ないとは思うので。僕はミュンヘンを経由したんですけれども、直行便が出て欲しいですね。食文化も日本人の味覚にもすごく合うなと思いましたし、とても素敵な街でした。
――通常版の表紙の写真について、撮影の時どんな様子だったか覚えていますか?
表紙もリスボンで撮影したもので、これはぼーっとしてる顔に見えると思うんですけど、その通りぼーっとしてました(笑)。写真集のテーマ的に、僕の素が切り取れたらなぁっていうのがあったので、普通はもう少しキメてる写真だったりとか、笑顔をキメてる写真を表紙にすると思うんですけど。本当に自分でも覚えていないくらい、これがどのタイミングだったのかわからないくらい。
(マイクを置き、お気に入りの写真を探し始めた佐藤さん。写真集をめくりながら地声で「マイクなくてもいいんじゃない(笑)?」と呟き記者たちの笑いを誘います。写真集をペラペラとめくる横顔も端正な佐藤さんは、じっくりと渾身の1ページを選びます)
――写真集は全部で320ページ。ここから探すのも宝探しみたいで楽しいですね。“これ”という写真があるんですか?
全部好きですけど…前にこれっていったやつじゃないのにしようと思って。(数分かけて悩んだ末)…これかな?
お気に入りの写真を聞かれると、食べ物を持ってる写真を選びがちで、今日も選んじゃったんですけど(笑)。リスボンで“ビファナ”っていう食べ物、サンドイッチがすごい美味しくて、その写真なんですけど…(写真を見ながら)本当に自分で見ても幸せそう(笑)。
――「これから食べるぞ!」という写真ですか?
はい。そんな写真にしました。
――リスボンで食べて印象的だった料理のレシピも写真集に掲載されているとのことですが、あれは佐藤さんがオリジナルで作られたレシピなんですか?
そうですね。オリジナルというか、リスボンでパクチーが入ったリゾットみたいな雑炊を食べたんですけど、それを食べながらなんとなく“こんな感じかな?”というのを考えて、それを文字に起こしたという感じですね。
――旅先で食べた料理を自分で再現するというのはよくやるんですか?
たまにやります。難しいことなので頻繁ではないんですけどね。
――制作過程で特に意識されたことがあれば教えて下さい。
自分の素を出したかったので、なにか“こういう表情にしたいな”ということは考えずに、ある意味何かを気にすることなく撮ってもらった感じです。
――ご自身でこの写真集をご覧になって、自分でも知らない表情だったり、“こんな表情してたんだ”というような表情が入っていたりしましたか?
そうですね。ほとんどの写真が、自分もそうですし(写真集を手に取って下さる方も)“こんな表情するんだ!”という写真ばっかりだと思います。
――発売日がお誕生日ということで、29歳になりましたがファンの方にはこの写真集をどのように受け取ってもらいたいですか?
そうですね…。もう本当に、好きに見てもらえたらとは思うんですけど(笑)、僕が表現されている写真集になっているので、これを見て僕のすべてを楽しんでもらえたらと思います。
――写真集そのものについて、佐藤さんのファン以外の方にはどのように届いてほしいですか?
(しばらく考え込んでから)自分のことを喋るのが得意ではないタイプでもありますし、今までイメージ的にもキメた写真も多かったと思うので、“(佐藤勝利って)こういう人なんだ”というのがわかる写真集になったなと思います。パブリックのイメージとはまた全然違う写真集になっているはず。もしかしたら僕を知らない方が先入観なく見れるのかもしれないので、ぜひ手に取っていただけたら嬉しいです。
――この後、写真家の石田さんと編集の大和さんと3人でのトークイベントが行われるんですよね。
楽しみにしていただけたらと思います。撮影の期間的にはインスタグラムも合わせると1年以上にはなるんですけれど。29年分の佐藤勝利が表れていると思うので、この写真集を手に取って頂きたいですし、そういった話もトークイベントでできたらと思っています。
記者からの質疑応答
――“自分のことを話すのがあまり得意ではない”という佐藤さんですが、ソロで写真集を出すということに覚悟のようなものはいらなかったですか?
仲の良いチームで、「この人たちだったら自分をさらけ出してもいいかな」というところから、写真集を作りたいという気持ちが芽生えたので。先ほどの通常版の表紙の写真なんかも、キメてる表情じゃなかったり。他のチームとだったら、この写真を出すのにもしかしたら少し不安が出るような表情だったかもしれないですが、本当に全幅の信頼というか、すべて任せても大丈夫、という自信があって、ここは覚悟というより、安心感があったので任せられました。
――この写真集はもう誰かに見せましたか?
見せたかったんですが…、誕生日はメンバーといたんですけど僕の手元に写真集がなくて(笑)。
――お誕生日はどのように過ごされたんですか?
メンバーと朝から夜中まで仕事をしていました。誕生日当日以外にもお祝いはしてもらいましたし、LINEが来たり、直接(おめでとうを)言われたり。
――メンバーからはどんなお祝いを?
それは、インスタグラムにアップされてるので(笑)。(「別媒体になると使えないんですよ」という記者に)…いいですよ、使っていただいて。僕はいいです。…わかんない、ダメなんだ(笑)?
――楽しかったですか?
誕生日ですか?ずっと仕事…(笑)。本当にありがたいことですけども。メンバーとずっといられたのは嬉しかったですし、とにかく仕事をしてた誕生日でしたね。
――写真集が20代最後の記念にもなりますね。
20代最後にこういう自分の素が出せる写真集を出せたことは、これからの活動において指針にもなるなと思いました。心の盾というか、この写真集が守ってくれるような、この写真集がこれまでの自分もこれからの自分のことも全部説明してくれる存在になったので、出せてよかったです。
――timeleszのメンバーでは初のソロ写真集となりますが、メンバーでこの写真集を1番見てほしいのはどなたですか?
(困った表情で)7人もいるのに、1人を選ぶんですか(笑)?えぇ!?選ぶんだ(笑)。そうですね…(松島)聡ちゃんですかね。ずっと一緒にやってきたメンバーでいうと、(菊池)風磨くんか聡ちゃん、一旦二択にしたんですけど、風磨くんは写真集を出すのでそこはもう外させて頂いて(ニヤリ)。写真集を出す風磨くんは選ばず。風磨くんも聡ちゃんに見せると思うので、見てもらって「どっちがいい?」っていう、いちばん聞かれたくない質問をしたいと思います(笑)。
――20代最後の写真集ということで、30代はどういう10年にしたいですか?
30代を目前に控えてますけれど、あまり深く30代をどうしようというのは考えることは僕自身ないんです。30代だからどこか自由にできることも出てくるとは思うんですけど、ただ責任感も出てくるかなと思うので。timeleszも新体制になったばかりですし、特に新メンバーには色んなことを伝えていきたいですね。目の前のことでいうと、新体制になったばかりのtimeleszを引っ張れる30代にはしたいなと思っています。
以上で取材会が終了し、両手でマイクを持った佐藤さんは壇上で記者に一礼。出口で再度お辞儀し、会場を後にしました。佐藤さんらしい、終始穏やかなムードで行われた取材会。佐藤さんの自然体でどこかつかみきれない魅力の詰まった1st写真集『A Bird on Tiptoe』。きっと、まだ知らない彼に出会えるはずです。
撮影/和佐田美奈子 取材・文/中村美貴 編集/CLASSY.編集部