ExWHYZ mayuの「日々、ぼやき。」#28 お前がそんなんなのは、お前がずっと逃げ続けてきたからだよ

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©Takuya Iioka/光文社

4人組ガールズグループExWHYZ(イクスワイズ)のメンバー・mayuさんのエッセイ連載の第28回。ラジオ番組での「リスナーお悩み相談」が核心を突きすぎる……と高いコメント力で話題の彼女が、JJ世代の一女性として等身大の“もやもや”を赤裸々に綴ります。きっかけは、突然に。

お前がそんなんなのは、お前がずっと逃げ続けてきたからだよ

と、ある人から言われたことがあります。

その人はわたしに「もっとがんばれ」と伝えたかったんだと思います。ただ発破をかけただけなのはすぐに理解できました。

ただ、わたしのことをすごく近くで見てるわけではな無くてもそれなりの年数を付かず離れずの距離感で関わってきた人に言われたので「あ、この距離感の人にすらわたしのがんばりとかって伝わらないんだ」と思いました。

わたしの人生は「そんなん」で、わたしは「逃げ続けてきた人間」らしい。
これは極端な思考になってるわたし

「そんなん」を悪い意味で捉えてるのは文脈もあったけど、自分自身明るい心情ではない時期だったので、そりゃ今がこんなんなら「そんなん」だよな、と自分も思ってしまいました。

ただ「逃げ続けてきたか?」と自分に問うたところ「いやそれは違うんじゃないか?」と思いました。

 

まあ、わたしの最終学歴は中卒なので「学校にも通わないようなやつは逃げてきたやつだ」「今のお前もまだ逃げるのか?」っていう、そういうことなんだと思うんですけど。

学校は行きたくなかったわけじゃなく、行きたい気持ちはあれどどうしても行けない心身の状況(学校どころか生活もままならなかったため、入退院も繰り返してた)だったので、逃げた、というよりかは強制的に終了させられた、みたいな感覚があるような気がします。

(学校へ行かなくたって、遊んだり好きなことして、他の経験してたらまだ良かったのかもしれないけど、わたしはただただ横たわっていただけで、苦くてどうしようもない時間を過ごしたって自覚があるので悲しいです)

確かに思うように行かないことばかりだったし、きっとこれからもそうなんだろうと思わざるを得ないようなことばかりだけど、

その時その時の自分なりに、今出来ることを頑張ろうと思って、形を変えながら、立ち止まることは無かったような気がします。

将来のことなんてわからないけど、今のベストを尽くそうと思って常にやってきたつもり。まあ、なんでもいいんですけど。

 

わたしという人間が夢を描くことがまず大変なことだし、描けたところで大抵叶わない。

今のわたしはそう思います。

だけど、理想を持って、それが達成されようとされなかろうと、それに向かって足掻いた跡が自分の人生だとは思います。

だからこれからもあらゆることをに諦めてるくせに、なんやかんや足掻き続けるんでしょうね。

 

自分に誇れることは全然無いけど、他人からかけられた言葉によって珍しく「いや、わたしってそんな言うほど悪くないよ?」と思ってる自分に気付けました。

ありがとうございました。

©mayu/WACK、光文社

profile/mayu (ExWHYZ)

EMPiRE結成メンバーとして活動をスタートし、2022年にExWHYZ(イクスワイズ)を結成。2023年5月には所属事務所WACKのグループ初となる日本武道館ワンマンライブを開催、成功させる。作詞や振り付け、チームの精神的支柱を担う。2025年8月にLINE CUBE SHIBUYAで開催したExWHYZ活動3周年記念ワンマン公演「ExWHYZ 3rd Anniversary Special Live ‘Our Step→Future’」のチケットは即日完売。現在、全国15都市を巡る「ExWHYZ TOUR 2025 ‘Wide Open’」を開催中。
12月は10日にDONGROSSO提供楽曲を収録した2nd シングル「DON’T CRY」をリリース、27日にはKanadevia Hall (旧TOKYO DOME CITY HALL)にて、3周年ファイナルおよび “2025年大忘年会” の打ち出しでスペシャルライブ『ExWHYZ Special Live ‘Ⅰ’ -3rd Anniversary Final & Year End Party-』を開催。TikTok個人アカウントも日々更新中。

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photo/Takuya Iioka
styling/Erika Abe
hair & maku-up/Yuri Ikeda[éclat]