桜井ユキさん、24歳でのデビュー前に「グサッと刺さった」恩人からの忘れられない言葉

朝ドラ『虎に翼』での華族令嬢「涼子様」役も大好評だった桜井ユキさん。1月スタートの月10ドラマ『夫に間違いありません』では一転、活発なシングルマザーを演じます。24歳で俳優デビューと、芸能界ではやや遅めにキャリアをスタートさせた桜井さんにとって、大きなターニングポイントになった出会いについてお聞きしました。

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お話をうかがったのは…俳優・桜井ユキさん(38歳)

《Profile》

‘87年福岡県出身。2011年に俳優デビュー、’19年の主演ドラマ『だから私は推しました』で第46回「放送文化基金賞」演技賞受賞。確かな演技力で注目を集め映画、ドラマに多数出演。近年の主な出演作はドラマ『虎に翼』『しあわせは食べて寝て待て』、映画『#真相をお話しします』など。

「そんな嘘臭い芝居、誰も見ないんだよ」ずっと私の中で指針になっている言葉です

ドラマ『夫に間違いありません』の中で、私が演じる紗春と松下奈緒さんが演じる聖子が出会うことがお互いにとって大きなターニングポイントになるのですが、私自身にとってのターニングポイントはデビュー前に演出家の石丸さち子さんに出会ったことです。東京に出てくるきっかけやお芝居に興味を持ったタイミングなど、ほかにもいろいろな要素がありますが、この道に進むことができた入口は石丸さんのところでお芝居を学ばせていただいたことなので一番のターニングポイントだと思っています。
先日15年ぶりくらいで一緒にお食事に行くことができて! 当時の私のこともお話してくださいましたし、今でも気にかけて見てくださっていることもすごく嬉しくて…。お芝居のことで壁にぶち当たったり、何かあった時に唯一相談したいと思うのは石丸さんなので、そういう存在がいてくださることは心強いです。

23歳の時に石丸さんに言われて心に残っているのは「そんな嘘臭い芝居、誰も見ないんだよ」っていうひと言です。ちょっと言葉は強いですけれど、当時の私にはすごく刺さりましたし、ずっと私の中で指針になっています。お芝居というフィクションの世界の中で何かリアリティを残して演じていかないと、どんどん虚構のものになってしまう。お芝居はとにかく“なまもの”なんだっていうことをギュッとまとめた言葉だと思うんです。グサッと刺さりましたね。
久々にお会いした時には「いつかユキで舞台をやりたい」とも言ってくださって。それは私もずっと思っていることなのでいつか実現できたらと思いますし、今でもそう思ってくださっていることが今後の楽しみ、励みにもなります。嬉しかったですね。石丸さんに15年ぶりにお会いしたことで、私も当時の自分に戻って素直になれました。

40代で目指したいのは、見た目も中身も、削ぎ落として完成したスタイル

私自身も「美ST」読者の皆さんとほぼ同世代ですが、40代をどんなふうに過ごしたいかは…そうそう、キャンプ道具を買うだけ買い揃えて1回も行けていないので(笑)、ちょっと休みがあったらふらっとキャンプに行くような生活に憧れていて。40代はそれを叶えたいです。そして、Tシャツにデニムにスニーカーっていうシンプルなスタイルが抜群に似合う40代になりたいと思っています。いろいろそぎ落として完成するスタイル、中身も含めてそんな40代になれたらいいですね。

桜井さんの最新出演作もお見逃しなく

『夫に間違いありません』

「行方不明の夫」を持つ2人の女性(桜井さん、松下奈緒さん)を襲う、ジェットコースターのような怒涛のストーリー展開のヒューマンサスペンス・ドラマ。桜井さんは夫の帰りを待つ一児の母として奮闘する葛原紗春を演じる。カンテレ・フジテレビ系で毎週月曜22時放送。1/5(月)より放送開始(初回は15分拡大)。

インナー¥33,000(CINOH/MOULD)ピアス¥23,100ネックレス¥28,600ブレスレット¥42,900(すべてRieuk)その他スタイリスト私物
【ショップリスト】
MOULD 03-6805-1449
Rieuk info@rieuk.com

撮影/堺 優史(MOUSTACHE) ヘア・メイク/石川奈緒記 スタイリスト/李 靖華 取材/中畑有理 編集/浜野彩希

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