アンミカさん「若いうちの失敗は、失敗にカウントされない」“失敗したくない”アラサー世代へ
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傷つきたくないし失敗もしたくない私たち。でも、人生のちょっと先輩であるアンミカさんが、それはまずいと教えてくれています。勇気を出して一歩を踏み出し、しっかりつまずいておかないとダメみたい。その理由に納得。さあ、挑戦しましょう!
1.若いうちの失敗は、失敗にカウントされない
失敗を怖いと思うのは、本気で取り組もうとするあまり頭で考えすぎてしまっているから。それは決して悪いことではないと思いますが、「人生は考えた通りではなく、やった通りになる」と考えています。つまり、まずはやらないといけないということ。そして、「世の中の成功者はみんな失敗している」ということを忘れないで。私世代からみると、CLASSY.世代の失敗は失敗のうちに入りませんので、どんどん挑戦を!大切なのは、転んだ時にどう立ち直るか。一番の痛手は、苦い経験をしないまま失敗知らずと慢心することです。「しくじったらどうしよう…」と思っているうちは緊張感と責任感があるので伸びしろがある。その作業を繰り返すことで自分の経験が増えて、人生に厚みが出てきます。そもそも人生はハプニングの連続。思いもよらないことが起きた時に被害者意識を持たないことが、人生を華麗に乗り切るコツです。すべては自分の器を大きくするために起きたこと、この経験は自分の知性を磨くものと捉えること。「なんで私ばかりがこんな目に…」なんて思ってしまうと、常に他責思考に陥りがち。それは自分の成長の芽を摘むことになります。苦しい時に踏ん張って頑張れば、見ている人は必ずいます。そしてそこで結果を出せば、ちゃんと将来に繋がります。失恋だって最高の失敗です。別れた瞬間に次の扉が開いているんですから!私は結婚した時に、これまで別れてくれた人たちに感謝しました。とにかく、仕事でも恋愛でも自分が動かないと! やった後悔は経験になりますが、やらなかった後悔は人を羨む気持ちを増長させて、勇気を持って行動した人をずっと下から眺めていくことになります。人生という小説の脚本家はあなたですよ。
2.失敗をしてもあなたにはちゃんと戻るところはある
安心で安全な部屋に一度入ると、より高みを目指して飛び立つことって怖いと思うんですよ。だってそこにとどまる方がリスクがないから。だけど、安心で安全な部屋を作ることができたのなら、思い切って挑戦をしたって大丈夫。戻るところがあるんですから。そして何よりもその一歩が大きく人生を変えたりするものです。私でいうと、今から31年前にパリに行ったことで人生が大きく動きました。周りには相当馬鹿にされましたよ。「大阪で売れないのにパリで売れるわけがない」って。でもお金がない中、たった5万円を握り締めて、二日間だけパリに行ったんです。モデルエージェンシーに電話をかけてなんとか3社だけに見てもらえましたが、結局全部落ちて。それでもこのまま日本に帰るわけにはいかないと思い、最後に落ちた会社に「私の悪いところを全部教えて欲しい」と食らいついたんです。そうしたら、「世の中には白が200色、黒が300色あるのに、なんであなたは自分の肌色に合わない白いトップスに黒いパンツをはいてきたの?」と。そのほかにもいただいたアドバイスを実践して、翌年パリコレデビューが叶いました。あの時いただいた“白200色、黒300色”の話が今これだけ日本に広がって、みなさまのお役に立てている。遠回りしたからこそ見える景色はちゃんとあります
3.恋愛も、自分を大事にしたうえで「学ぶ」覚悟を
CLASSY.世代の当時、私の手帳は常に真っ白。女友達を無下にして、彼からのデート予約が入ったら迷わずそっちを取るタイプでした。あの頃の私は、とにかく早く結婚をして子供を産みたかった。呼ばれたらいつでも来る存在だったので、彼にとって私の優先度は低め。別れる時に「君の顔には“結婚・子ども・もらって欲しい”と書いてある」なんて言われたり。でも私は、「恋愛は重くてなんぼ。それを受け止めてくれない人なんていらない」と思っていたので、何度か同じ過ちを繰り返していました(笑)。でも、とある彼に騙されたことをきっかけに仕事に生きることを決意。そこからは自ずと習い事も増えたりして、今の夫と出会う頃にはNOが言える人間になっていました。自分の時間が充実していたから、夫とは予定がなかなか合わず、初デートまでに時間がかかった。でもそのおかげで会えない時間でいろんなことが整理できてデートにも覚悟を持って挑めた。それが結婚に繋がったんだと思います。
4.落ち込むのは、一生懸命向き合っている証し
落ち込んだり、悩んだりするというのは実は幸せなことです。私がそう思えるようになったのは、韓国留学中にお世話になったファッション業界の重鎮からいただいた言葉にあります。先行きが不安で、仕事を休んで彼に相談しに行った時に「悩めるって一生懸命生きている証しだから羨ましいよ、よかったね」と言われたんです。当時はなんて楽観的なことを言うのかしらと思ったのですが、その方に留学後に再度会いに行ったら病気で亡くなっていて。つまり、命がなくなりそうな中、彼は私に会ってくれて、あの言葉をかけてくださった。人は自分の最期が見えると悩むどころか残りの時間を謳歌しようと思うもの。つまり、生きる気力があるからこそ悩むんです。悩むというのは生命力がある証しでもあります。とはいえ、迷いの中にいる時はどうしたってしんどいですよね。そういう時は気持ちを切り替えるしかありません。心のあり方、切り替え方で目線はいくらでも変えられます。自分が抱えている悩みだけに目を向けるとキツい一方ですが、時代に目を向けてみたら今の状況にさえ感謝できるはずです。文明があって、選択肢があるということも有り難いこと。こんな風に物事を大きく見る目線を持って欲しいと思います。それだけで自分が幸せだとわかるから。また、元気になれる言葉などを心に持っておくことも前向きになれる秘訣。私が提唱している“HLLSPD”(Happy/Lucky/Love/Smile/Peace/Dream)を唱えるのも効きますよ(笑)。馬鹿らしいと思いながらも面白いことを言うのって、つい笑ってしまうから実は結構大事。こういう心がけ一つで気持ちは良い方向に変わります。
5.人生は、常にアップデートするアート作品
私は、人生は絵や音楽のような芸術だと思っています。私自身も水彩画を描くのですが、色を重ねていると、本当に人生のようだなぁと思うんです。絵は色をレイヤードしていくことで立体感が出て、その人にしかない作品になっていきます。音楽も音色を重ねることで重厚感が出ますよね。人生もそう。どれにも“積み重ねの美学”があると思います。50代になって思うのは、本当に年齢ってただの背番号。経験を重ねることで人間としての深みが出て、熟成度が増します。ワインだってそうですよね。熟成させることで深い味わいが出る。私は「ありがとう」の一言に厚みがある人間になりたいと思っています。そのためにはこれからも臆せず挑戦していくこと。そうすることで自分だけのグラデーションができていくと思います。CLASSY.読者のみなさんも、ぜひ今のうちからいろいろな経験を積み重ねていってください。
6.誰かを羨む気持ちが、”自分を愛するきっかけ”になる
20代、30代は特に周りと比べてしまいがちですよね。羨ましいと思う気持ちは決して悪いことではなくて、そこに自分の願望も隠れていたりするので、いい気づきになります。比較して自分を卑下してしまうのはしんどいですが、人の良さを見つけて、それを自分の原動力にするのはポジティブなこと。例えば、魅力的に見える人への気持ちを自分でしっかりと受け止めて、それを声に出してしまうのも手。「素敵ですね」とお声がけすると「あなたも負けていないわよ」なんて言われたり。そんなやりとりは、自己肯定感を高めてくれます。また、「あの人みたいになりたい」と思ったことがきっかけで自分を見つめ直すことも。すると、自分がコンプレックスに思っていたものが実は個性で強みだったということに気づいたりするんですよね。私が講演会をする時に「隣の人と褒めあってください」と言うと、99.9%の確率で自分がマイナスに思っていることを褒められるということが起こります。一見良くないことと思いがちな“人と比べること”は、自分を愛する貴重なチャンス。季節によって咲く花が違うのと同じで、人はそれぞれ花が開くタイミングがあります。地道に向き合いましょう。
7.自分がちゃんと生きているということだけでまず拍手
自分の“理想”と“現在地”との距離が遠いと辛くなりますよね。「自分なんて」という自己否定の気持ちに悩まされている人も多いはず。でもまずは、生きているだけで拍手です!朝起きて体がしんどくても、会社で嫌なことがあってもちゃんと出勤している。これだけでも立派なこと。まずはそこから認めてあげましょう。完璧じゃなくてもいい。人間という存在は生まれたばかりの頃、誰かが四六時中面倒を見てミルクをあげてくれないと育たないんです。つまり、それぞれが誰かの愛と時間と命を使われて生きてきた存在だということ。それだけで私たちには十分価値があります。大人になった今は、自分で自分を大切にしてあげること。自分が使う言葉で未来や人間性は作られていきます。だから、自分に愛情たっぷりの言葉をかけてあげましょう。イメージしてください。“自分”という字は“自らを分ける”と書きます。あなたは二人いるんです。もう一人のあなたは自分の最高の味方。「あなたは今日もキレイ」と声をかけてあげるだけで気分良く過ごせるし、亡くなったご先祖さまや何か信じているものなど、目に見えないものに「誰かの心を照らせたらいいな」と誓いを立てたり。そうすると自分は誰かのことを幸せにしたいと思える人間なんだと思える。こういうことをやり続けると“ネガ→ポジ”が習慣化され、毎日は変わりますよ。ぜひやってみてください。
お話を伺ったのは...
アン ミカさん(モデル・俳優・歌手)
1993年にパリコレ初参加。ジュエリーのデザイン、ファッショやコスメのプロデュースのほか、エッセイ執筆、TVCM、バラエティ番組出演など幅広く活躍中。毎年大好評の『ポジティブ手帳2026』¥1,980(小学館)ではアンミカさんが厳選するポジティブワードを毎週掲載。使うことで心の持ちようや行動が変わり、キラキラした毎日に。
取材/棚田トモコ 編集/平賀鈴菜 再構成/Bravoworks,Inc.
※CLASSY.2026年1月号「人生に失敗なんかないPart2・先輩がくれた言葉」より。
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。