頓知気さきなが新しい自分に出会えた5年間「“こういう私もいたんだ”って少し驚いた」

初めての撮影で感じた緊張やときめき、心に残る企画、そしてお気に入りのカット。5年間のbisでの撮影を通して、頓知気さきなさんは、少しずつ“知らなかった自分”を見つけてきたと話します。誌面の裏側にあったストーリーをたどりながら、心に刻まれたbisとの日々を語ってもらいました。

頓知気さきながbisと過ごした日々

ジャケット¥22,990/ギャップ × サンディ・リアング(Gap) ショーツ¥75,900/シー ニューヨーク(S&T) 右手人差し指リング¥22,640、右手中指リング¥24,000/ともにザ エム ジュエラーズ(ザ エム ジュエラーズ トウキョウ) シューズ¥11,550/ロックフィッシュウェザーウェア(トヨダトレーディング プレスルーム) タイツ/スタイリスト私物

bisに初めて出演したときの気持ちは?

初登場は、2020年10月号の「The long Autumn Evenings」企画でした。それまでの現場はどちらかというと砕けた雰囲気が多かったので、初めてのbisの撮影は「自立した女性達がきちんと働いている場所」という印象でした。ピリピリしているわけではなく、全員が自分の役割をしっかり理解していて、すごくプロフェッショナルな空気。もともとファッション誌は“見る専門”だったんですけど、bisの世界観は本当に好きで。いわゆる情報誌というよりも、世界観で魅せるアートのような雑誌だなと思っていたので、その世界に自分が入れるのがすごくうれしかったです。

印象に残っている撮影や企画は?

レギュラーモデルになったときに組んでいただいた、2022年9月号「Eternal Romance」企画が特に印象に残っています。事前にアンケートを取ってくださって、私の“好き”をたくさん詰めこんだスタイリングにしてもらえたんです。全体的にレトロなムードで、’80年代風のファッションや、魔法少女ファッション、Y2Kの香りがするギャルっぽいスタイルもあって。特にテンガロンハットを合わせたギャルルックは、「こういうの大好き!」って思わずテンションが上がりました(笑)。自分の中の好きな世界観がそのまま形になったようで、新しい自分を発見できた撮影でした。

あなたにとってbisはどんな存在?

知らない自分に出会える場所です。bisの可愛さって、いわゆる“男子ウケ”や“女子ウケ”を狙ったものではなくて、“自分の好き”を突き詰めた人の世界観だと思う。甘すぎず、毒っぽくもなく、すごくニュートラルな女の子らしさ。その絶妙なバランスが本当に好きで。bisでの撮影は、毎回新しい自分を発見する時間でした。

bisでの経験を通して、成長を感じたことはある?

もともと服は“見る専門”だったんですけど、bisに関わるようになってから、実際に“身に着ける楽しさ”を知りました。この5年間で、自分のファッションに使う時間もお金も、ぐっと増えました(笑)。カラーメイクでもナチュラルに仕上げられることを知ったのも、bisでの経験からです。撮影の回数も多かったので、モデルとしての基礎はbisで培われたと思います。具体的に“これを得た”と一言では言えないけれど、カメラマンさんが求めている空気感がなんとなくわかるようになったり、現場での立ち居振舞いが自然と身についていったり。メイク企画とファッション企画では、現場の雰囲気もまったく違って、その違いを体感すること自体が、私にとって大きな学びでした。bisの撮影には、ほかでは味わえない“チームでひとつの世界を作る”感覚があって、その空気の中で育ててもらった気がします。いろんな経験をさせていただけて感謝してます。

bisでしかできなかった表現やチャレンジはあった?

bisでは、前髪を上げた撮影が多かったんです。普段の私は絶対に前髪を下ろしているタイプなので、前髪を上げた自分を見ると「これはbisの私だな」って思っていました。私生活やほかの撮影ではなかなかできない、bisならではの味のあるヘアアレンジをたくさんしてもらえて、本当に楽しかったです。カラーメイクでも、意外な色の組み合わせをミックスしているのに、ちゃんと抜け感があっておしゃれに仕上がっていて。鏡を見た瞬間、「こういう私もいたんだ」って少し驚いたことを覚えています。そういう“自分でも知らなかった表情”を引き出してもらえるのが、bisの撮影の魅力。その唯一無二の表現の時間が、私はとても好きでした。

これまででお気に入りのカットは?

Photography_Chiaki Kato
2021 年7月号「FANCY BEAUTY」

マーメイドをテーマにしたメイク企画のカットが特に印象に残っています。bisのメイクはいつも独創的で、世界観がしっかりあって、本当に好きでした。普段の自分では選ばない、幻想的なブルーアイシャドウとツヤのある肌作り。「私の顔にこんな色が似合うんだ!」と新しい発見がありました。ほかにも、オレンジマスカラを使った、天使をモチーフにしたメイクなど、空想上の生き物をテーマにする発想がとても面白くて。どの撮影も“メイクが主役”で、物語のある世界観が本当に素敵でした。

SAKINA’s Message

bisを通して、私もたくさんの“好き”に出合えました。その“好き”を誰かと共有できる幸せも知ったし、自分の魅せ方も少しずつわかってきた気がします。誌面を見てくれたみなさん、本当にありがとう。これからも、それぞれの場所で、自分らしい“可愛さ”を信じていけますように。そしていつかまた、みんなの力でbisを復活させましょう。その日が来たら、またこのページで会えるのを楽しみにしています!

Photography_Wakaba Noda(TRON) Styling_Sho Furukawa Hair & Makeup_Chiho Hatae(CEKAI) Model_Sakina Tonchiki Text & Edit_Miki Kuwamori, Arisu Onodera Cooperation_PROPS NOW