北川景子さん、「稀有なほど怒らない優しい夫と出会ったことが、家族を、私の人生を明るくしています」
昨年公開された映画『ナイトフラワー』では、過酷な状況のシングルマザーを主演し、
その魂のこもった演技が高く評価されて数々の賞を受賞した北川景子さん。
今回演じたイヤミスの女王・湊かなえさん原作の映画『未来」でも、難しい高校生の母親役を熱演。
そんな北川さんは、今年40歳を迎え、プライベートでは2人のお子さんの子育てに奔走する
まさに等身大のSTORY世代。
そこで、気になる北川さんご自身の今の景色、そして思い描く5年後、10年後の未来についてお聞きしました!
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「石橋を叩いて叩いて渡らない」私を変えたのは、夫です
夫は、本当にポジティブで優しい人。
ネガティブなことを言う彼を、あまり見たことがありません。
例えば、私は仕事のオファーを受けた時に、毎回「家はどうなる……?」とまず考えてしまうんです。
「うーっ、やりたいけれど、子供のこと回るのかな?」と、つい唸ってしまいます。
そんな時、夫は必ず「やりたいならやった方がいいよ」とか「じゃあ、ちょっと自分がセーブして協力するよ」と、私が仕事をできるにはどうしたらいいかを考えてくれるんです。
NHKの朝ドラ「ばけばけ」のお話をいただいた時も、長期ロケになるであろう仕事に悩む私に
向かって「朝ドラと大河は、僕がずっと出たかった作品。代わりに出て」と、背中を押してくれました。
彼は、まずポジティブな答えを結論として設定して、それに向けて逆算してどうするかという考え方が
身についている人なんですね。
私は、「石橋を叩いて、叩いて渡らない」といったところが昔からあるのですが、
「まずは考えてみよう、やってみよう」といったふうに、物事の捉え方や考え方が変わりました。
それは、間違いなく夫の影響が大きいですね。
彼を傍で見ていると、「ああ、そんなふうに力が抜けていてもいいんだ」「のらりくらりとする時が
あってもいいんだ」「まあ、深く考えなくていいのかな」なんて感じて、
自分の悩みがすごくちっぽけに思えてきます。
そんなふうに考えられると明るくなれるし、両親が明るければ、子供も安心して
伸び伸び幸せに育つことができる。
彼と出会い、私の考え方、そして人生が変わりました。
稀有なくらい怒ることもせず、優しい人に出会い、人生を共に歩んでいること、
それは、私にとってとても大きなものです。
子育てが一段落する10年後まで、女優の仕事は辞められない!
女優としては、出産してから母親役が断然多くなりました。
ここ数年は、お母さんの役ばかりです。
20代の頃は、バリキャリOLの役ばかりだったのですが、今は妻、母といったイメージが強いのか、
未婚の役からのここ数年離れていますね。
そして、今回映画「未来」で演じたのは、高校生の娘のお母さん役。
でも、考えてみたら今年40歳を迎える私には、高校生の娘がいても全然おかしくないんですよね。
女優としての“未来”を思い描くと、5年後、そして10年後も
「この仕事をしていたい」という気持ちが明確にあります。
私は、女優としてやり残したこと、そしてやってきたお仕事にと、
まだまだ悔いが残ることがたくさんあるんです。
だから、今、女優というお仕事は、まだ辞めることはできません。
舞台もすごく好きなのですが、色々な人の舞台を観には行くばかりで、
私自身はまだ挑戦したことがなくて。
5年後には、「やりました」と言える自分でいたい。
そして、10年後には、子どもは中学生、高校生へと成長し、子育ても一段落するはずです。
もしかしたら、子供が反抗期で手を焼いているかもしれないけれど、
バリバリ仕事を続けて、同世代の読者の皆さんに「元気でやっているな」と思っていただけたら嬉しいですね。
Keiko Kitagawa
1986年生まれ、兵庫出身。
2003年、ドラマ「美少女戦士セーラームーン」(TBS)で女優デビュー。以降、『パラダイス・キス』(11)、『抱きしめたいー真実の物語―』(14)、『君の膵臓をたべたい』(17)、『スマホを落としただけなのに』(18)、『約束のネバーランド』(20)、『キネマの神様』(21)など、数々の作品で主演・ヒロインを務める。最新主演作『ナイトフラワー』(25)では、第50回報知映画賞主演女優賞を受賞。瀬々監督作品への出演は『ラーゲリより愛を込めて』(22)に続いて2作目となる。
『未来』
出演:黒島結菜
山﨑七海 坂東龍汰 細田佳央太 近藤華 松坂桃李 北川景子
原作:湊かなえ『未来』(双葉文庫)
監督:瀬々敬久
複雑な家庭環境で育ちながらも、教師になる夢を叶えた真唯子。彼女の教え子・章子のもとにある日、一通の手紙が届く。差出人は――「2年後のわたし」。返事を書くことで、父の死や、心を閉ざした母との孤独な日々に耐えていた章子だが、母の恋人からの暴力、いじめ、そして信じられない事実に追い詰められていく。絶望の果て、禁断の計画を立てる章子。そんな章子を救おうとする真唯子は、社会の理不尽さに押しつぶされそうになりながら、それでも手を差し伸べようとするが……。 自身初の映画化作品『告白』が大ヒットを記録した作家・湊かなえが、デビュー10周年に発表した渾身の傑作ミステリーを、『ラーゲリより愛を込めて』『譲られなかった者たちへ』の瀬々敬久監督が映画化。
撮影/西崎博哉(MOUSTACHE) ヘアメイク/SAKURA(makiura office)スタイリスト/多木成美 取材・構成/河合由樹