北川景子さん、 40歳でてんやわんやの母業に、26歳で母になった我が母を改めてリスペクト!
昨年公開された映画『ナイトフラワー』では、過酷な状況のシングルマザーを主演し、
その魂のこもった演技が高く評価され、数々の賞を受賞した北川景子さん。
今年40歳を迎える北川さんは、プライベートでは2人のお子さんの子育てに奔走し、
「仕事」と「子育て」の両立に奮闘する、まさに等身大のSTORY世代。
二人の母になった今だからこそ、「自身の母をリスペクトできる」という北川さんに、
そんなお母さまへ、そして自身の家族について、その思いをお聞きしました!
難関合格した高校を「辞めたい」と言った時も、反対されなかった
「芸能の仕事をしたい」――。
反対されるのを覚悟でそう打ち明けた時、母はあっさりと受け入れてくれ、
むしろ拍子抜けするくらいでした。
高校2年生の時に、地元・神戸を歩いていた時に事務所にスカウトされ、
「声をかけてくれた事務所に入ろうと思う。入ってもいい?」と聞くと、
返ってきた言葉は、「ダメ」ではなく、「いいんじゃない」でした。
中学、高校生時代は、医者になることを夢みて一生懸命勉強していましたから、
私にとって、母の言葉は意外だったんです。
通っていた高校を辞めて「東京に転校したい」と言った時も、そうでした。
かなり頑張って受験勉強して合格した学校だったので、この時も「怒られる……」
と覚悟していたんです。
でも、母はまた「いいんじゃない」と。
どんな時も、私が選ぶことを応援し、背中を押してくれました。
全く仕事がない時から、私のファン第1号でいてくれて、ずっと応援してくれていたのだと思います。
父も、「10代でやりたいことが見つかって、それに向かって頑張ろうと思えるのは
大したもんだ。だから、やればいいんじゃないか。何をしていいかわからないとか、
将来の夢が見つからないっていうよりは、やりたいことがあるならいいじゃない」と言ってくれました。
それも意外で、感謝しましたね。
私は今、5歳と2歳の二人の子を相手にてんやわんやですが、
母は、26歳と私より断然若い年齢で出産しているんです。
しかも、私は40歳にして、親としては未熟で、全然余裕がなくて上手くやれないことも
すごく多いのですが、母は全てをこなしていました。
あの頃母は今の私より10歳以上も若く、当時を思い返しても文句ひとつ聞いた覚えがないことを考えると、「すごい!」と思うことばかりです。
今になって、母をリスペクトする気持ちが改めて湧いてきています。
「子育てと仕事の両立はできません」宣言!
「子育てと仕事の両立」は、母たちの永遠のテーマ。
なかなか難しい問題ですよね。
「子育て」か「仕事」か、その日ごとに必ずどちらかは中途半端になってしまうものです。
1日中働けば家はぐちゃぐちゃだし、私が家事に専念している間に他の女優の皆さんは
活躍しているはずだから、その間に置いていかれてしまう。
だから、両立なんて無理です。
何年か体験して、「できる限りでやればいい」というのが私の結論です。
夫とは、特に役割分担は決めておらず、仕事の状況次第で「できるほうがやる」といった感じです。
自然と順番で働くペースになっていて、今日は夫がオフなので朝食からはじまって
子どもの面倒を見てくれています。
逆に、明日は私が休みなので、明日は私の番。
夫婦ともに翌日の仕事が早くて寝なくてはいけない時は、もう何も考えずに寝て、
家の片付けは余裕がある方がなんとかする、そんな感じです。
そう、「子育てと仕事」の両立なんて、無理。
その時々で適当に、“いい加減”でこなすのがストレスをためず、心地いいのだと思います。
Keiko Kitagawa
1986年生まれ、兵庫出身。
2003年、ドラマ「美少女戦士セーラームーン」(TBS)で女優デビュー。以降、『パラダイス・キス』(11)、『抱きしめたいー真実の物語―』(14)、『君の膵臓をたべたい』(17)、『スマホを落としただけなのに』(18)、『約束のネバーランド』(20)、『キネマの神様』(21)など、数々の作品で主演・ヒロインを務める。最新主演作『ナイトフラワー』(25)では、第50回報知映画賞主演女優賞を受賞。瀬々監督作品への出演は『ラーゲリより愛を込めて』(22)に続いて2作目となる。
『未来』
出演:黒島結菜
山﨑七海 坂東龍汰 細田佳央太 近藤華 松坂桃李 北川景子
原作:湊かなえ『未来』(双葉文庫)
監督:瀬々敬久
複雑な家庭環境で育ちながらも、教師になる夢を叶えた真唯子。彼女の教え子・章子のもとにある日、一通の手紙が届く。差出人は――「2年後のわたし」。返事を書くことで、父の死や、心を閉ざした母との孤独な日々に耐えていた章子だが、母の恋人からの暴力、いじめ、そして信じられない事実に追い詰められていく。絶望の果て、禁断の計画を立てる章子。そんな章子を救おうとする真唯子は、社会の理不尽さに押しつぶされそうになりながら、それでも手を差し伸べようとするが……。 自身初の映画化作品『告白』が大ヒットを記録した作家・湊かなえが、デビュー10周年に発表した渾身の傑作ミステリーを、『ラーゲリより愛を込めて』『譲られなかった者たちへ』の瀬々敬久監督が映画化。
撮影/西崎博哉(MOUSTACHE) ヘアメイク/SAKURA(makiura office)スタイリスト/多木成美 取材・構成/河合由樹