ハードルが低くてアウトドア気分は満喫!お手軽「親子チェアリング」のすすめ

「チェアリング」とは!?

キャンプはやってみたいけれど「あれもこれも準備して、テントやタープを張って…」と想像するだけでハードルが高いと躊躇している人も少なくないはず。
そこでおすすめなのが、持ち運びしやすいアウトドア用チェアをお気に入りの場所に置いて座り、ゆったりとした時間を過ごす「チェアリング」。持ち運びできるイスさえあればどこでもできる手軽さで、アウトドア初心者から、キャンプ好きな人まで誰でも楽しめます。今回は、子育て中のキャンプ芸人、グッピーこずえさんに、チェアリングの醍醐味を教えてもらいました。

グッピーこずえさん
キャンプ芸人

1982年 大阪府生まれ 3歳になる一人娘のママ。趣味はキャンプ、アウトドア、料理、DIYで、数少ない女性キャンプ芸人のひとり。アウトドア、旅、料理、DIYをテーマにしたYouTube 「こずちゃんネル。」(@guppykozuchannel)では、親子のチェアリング動画も配信中。


お気に入りのイスと食べ物があればどこでも楽しめます

娘さんがイスに座れるようになった、2年ほど前から親子で「チェアリング」を楽しんでいるという、キャンプ芸人のグッピーこずえさん。キャンプともピクニックともちょっと違う、チェアリングの醍醐味について語ってくれました。

「キャンプでは火が使えるかどうかが大切ですが、チェアリングなら火が使えない場所でもアウトドア気分を味わうことができます。また、何より思い立ったら準備が楽で、すぐに行けるところが魅力。ママひとりの子連れキャンプは大変ですが、チェアリングなら問題なし。パパが仕事でいない日でも楽しめ、すっかり
ハマってしまいました」

チェアリングではゆっくり会話をしたり、絵本を読んだり、お花を見たりと満喫しているそうですが、なかでも一番の楽しみは、美味しい飲み物や食べ物を食べる時間。

「火が使えない場所には、水筒にお湯を入れていき、コーヒーを淹れます。太陽の光を浴びながら飲む一杯は最高! コーヒーが苦手な人は、リキッドタイプのチャイの素と牛乳、氷を持参して現地でつくるチャイがおすすめ。シナモンを一振りすれば本格的な味に。外だと娘も家で食べるよりも美味しそうに、ごはんをパクパクと食べてくれます。そんな姿を見ながらゆったりと過ごす時間は、かけがえのないひとときです」


Mart流「親子チェアリング」の心得3箇条

【1】思い立ったらイスを持って親子で出かけよう!

できるだけ軽くてコンパクトに畳めるアウトドアチェアがおすすめ

「移動手段が自転車や歩き、電車でも荷物にならない、軽量でコンパクトに折り畳めて収納袋付きのものが◎。ほかに、ソロキャンプ用などのミニテーブルもあると便利。イスは座り心地のいい、くつろげるものにこだわると快適性がグッと上がるので、お店で実際に座り心地を確かめてから選ぶことをおすすめします」LOGOS Life バケットチェア パープル(カラフルロゴス)約W58×D58×H71㎝¥6,980(ロゴスコーポレーション・コンシューマー係)

【2】お気に入りのパンやスイーツ、ドリンクを持っていこう!

好きな食べ物がそばにあるだけで幸せに。コンビニのものでも全然OK

「お気に入りのパン屋さんで購入したパンや、気になっていたコンビニスイーツ、パケ買いしたお菓子など何でもいいのですが、自分の気分があがるものがあるとより幸せな気持ちに。子どもはテイクアウトしたおにぎりをお弁当箱に詰めるだけで喜んでくれます。お気に入りの食べ物や飲み物があるだけでチェアリングの楽しさが倍増!」

【3】景色に癒されたり、会話したり、本を読んだり、コーヒーを飲んだり…なんでもあり!

絵本や文庫本、 遊具があると長い時間いても退屈しない

「のんびりボーッとするのもチェアリングの楽しみですが、親子でとりとめのない会話ができるいい機会でもあります。でも、それだけだと飽きてしまうので、子どもはお絵描きを、大人は読書をするのにもいい環境。そのほか、絵本や、シャボン玉、子どもでも撮影できるキッズカメラなどを持っていくといいですよ」


大した準備もいらず、思い立ったらすぐに出かけてアウトドア気分を気軽に満喫できる「親子チェアリング」を、こんどの休日に体験してみませんか?

撮影/北川鉄雄 取材・文/西村絵津子

*この記事はMart2023年春号「親子チェアリングはファミリーキャンプへの第一歩」を再構成したものです。