雨の日に子どもが「頭が痛い」と言うのは、仮病じゃなくて【天気痛】の症状かも?

雨が降るとなぜか、頭痛がしたり気分が落ち込んだりするという経験はありませんか? もしかするとそれは、天気痛によるものかもしれません。天気痛は、気象の変化に合わせて起こる痛みや気分障害のことです。天気痛を軽減するためには、自分の体が気象の変化に対してどのような反応をするか理解を深めることが大切です。今回は、天気痛の症状や対策についてご紹介します。

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1:痛みや気分の変調を引き起こす「天気痛」とは

雨や曇り、急な気温変化など、天候の変化によって頭痛や気分の落ち込みがあらわれるのが「天気痛」。天気痛と似た言葉に気象病があります。気象病は天候によって持病が悪化することを指し、天気痛は、そのなかでも痛みや気分障害に関する症状を指します。天気痛の症状は、頭痛や関節の痛み、倦怠感、気分の落ち込みなどさまざまです。こういった症状が、日常生活に影響を及ぼすこともあります。

2:天気痛の症状チェックリスト

天気痛の症状や傾向をチェックリスト形式でご紹介します。以下の項目に当てはまるものがあれば、天気痛の可能性が高いかもしれません。

・雨が降り始めると頭痛が起こる
・台風の日は頭に圧迫感がある
・雨や曇りの日は集中力が低下する
・梅雨の時期は疲れやすい
・雨の日は不安感やイライラが増す
・めまいを起こしやすい
・天気が悪い日に関節や筋肉の痛みが増す

3:天気痛をラクにする5つの対策

天気痛は、気圧や気温、湿度の変化による自律神経の乱れが原因とされています。そのため、天気痛をラクにするためには自律神経を整えることが有効です。ここからは、天気痛におすすめの対策を5つご紹介します。

①耳マッサージをする

耳の周りにはリラックス効果のあるツボが集中しています。天気痛の症状が出ているときには、耳を指で優しくマッサージしてみましょう。耳の上部には「神門(しんもん)」というツボがあり、これには自律神経を整える効果があります。耳をつまんで優しくひっぱるようにほぐすことで、ストレスや緊張を和らげる効果が期待できます。

②「内関」のツボを刺激する

「内関(ないかん)」というツボには、ストレスを緩和して気分を落ち着かせる効果があります。手首の内側にあるくぼみをゆっくりと押してみましょう。4~5秒程度、やさしく指の腹でマッサージするように押すのがコツです。

③自律神経を整える栄養素を摂る

トリプトファンやGABA、タンパク質などの栄養素を摂ることで、自律神経を整えることができます。レバーや牛乳、大豆、アーモンド、トマト、魚、果物などを積極的に食事に取り入れましょう。

④体調を記録する

天気痛の症状には個人差があります。自分の体調や天候の変化、症状の出方を記録してみると、パターンやトリガーが見えてきます。日記帳やスマートフォンのアプリを使って、体調管理を行うようにしましょう。症状のパターンを理解することは、日々のケアや予防に役立ちます。

⑤漢方薬を飲む

耳ツボや食事改善などの対策をしても改善しない、という方には漢方薬の服用もおすすめです。漢方薬のなかには、天気痛に多い頭痛やめまいなどの症状に対して、効能効果が認められているものも。漢方薬は体の内側からアプローチし、天候によって不調を生じやすいという体質の根本改善を目指します。天気痛は、気圧や気温、湿度などが変化することで、体の水分や自律神経が乱れることが原因とされています。そのため、天気痛の改善には自律神経のバランスを整え、水分代謝を良くする働きがある生薬を含む漢方薬を選びます。

<天気痛におすすめの漢方薬>

・五苓散(ごれいさん)

喉は乾きやすいが、尿の回数が少ない方に。体内の水分バランスを調整し、体にたまった余分な水分を排出します。頭痛、むくみ、めまいなどに用いられます。

・苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

胃腸の水分代謝を促して余分な水分を取り除くことで、体の水分バランスを整えます。立ち眩み、めまい、耳鳴り、頭痛などの症状に用いられます。

漢方薬は比較的安全だといわれていますが、きちんと合ったものでないと十分な効果があらわれないばかりか、副作用が生じてしまうこともあります。どの漢方薬が適切か見極めるためにも、服用の際は専門家のアドバイスに従いましょう。

天気痛をラクにして快適な生活を

天気痛による頭痛、気分の落ち込みなどは、日常生活や仕事に影響を及ぼすことがあります。ツボ刺激や食事、体調記録、漢方薬の利用など、自分に合った方法を見つけて天気痛対策を行いましょう。天気痛をラクにして、天候の変化に左右されない快適な日々を目指しましょう

教えてくれたのは…薬剤師 藤田 佑莉先生

北里大学卒業後、産婦人科門前の調剤薬局で働く中で、女性特有の不調に悩んでいる方が多いと実感。漢方薬による根本治療の大切さを広めたいと考え、精度の高い漢方をお手頃価格で提供する「あんしん漢方」で薬剤師としてサポートを行う。あんしん漢方(オンラインAI漢方)はこちら

 

編集/岡村宗勇

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