【世界中の女性が憧れる靴ブランド】の新ライン誕生秘話は驚きの連続だった
芸術品のような佇まいで、化粧品の新たな魅力を私たちに届け続けるラグジュアリーブランド『ルブタン』。そのルーツはアイコニックな〝レッドソールのシューズ〟でした。既成概念に囚われないコスメを続々と生み出すルブタンの魅力に迫ります!
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メークの常識に囚われず、些細な所作に色香を与えるデザインや発色を追求!
華奢で優美なヒールで人々を魅了する〝クリスチャン ルブタン〟。パリに生まれ、3人姉妹に囲まれて育ったクリスチャン氏が1991年に立ち上げたブランドです。特にアイコニックなレッドソールは、創業当初、製作に行き詰まった際にオフィスでアシスタントが使っていた赤いネイルを借りてソールに塗ったことが始まり。2014年、シューズがビューティから受けた恩恵を返したいという思いから、ビューティラインを誕生させます。最初の製品はネイルカラー。固定観念に囚われず、造形美を重視するクリスチャン氏らしい、重厚なガラスボトルやキャップは、まるで芸術品のような装いに。ブティックではシューズの横にも並べられました。翌年にはリップカラーを発売。化粧ポーチの奥深くに潜みがちなリップは、単なるメーク道具ではなく、仕草を官能的に見せ、顔全体の印象を一変させる力を持つ魔法の杖。人目に付く存在感あるデザインを纏わせます。いずれも象徴カラーは赤。どんなスキントーンにも合う究極の赤に至り、ルージュルブタンと名づけました。赤以外もヌードやピンクなど多彩な色と質感を揃えるのは、好きに混ぜ合わせて自分なりのメークを楽しみ、魅力を表現するため。メークは欠点を隠すものではないのです。近年では、クリスチャン・ルブタンの世界観を反映するフレグランスや手刺繡を施したケース入りのクッションファンデも話題に。いつの時代もトレンドに左右されず、独自の世界観で真の美を追求し続けます。
左から:人間工学に基づき扱いやすさまで計算した美しいデザイン。ネイルカラー ルージュルブタン 001 13ml ¥7,590、秘薬が入る小瓶を思わせるデザイン。SNSで話題になった名品リップ。ルビベル ルージュルブタン 0010 ¥10,450、キャップデザインはパリの上に鎮座するレッドソールヒール!アートな香水キャップは空想の世界を体現。ルビルージュ オードゥパルファン 90ml ¥39,930、ナチュラルに仕上がるのにカバー力も抜群。専用ケースに施された刺繍は、一人の職人につき1日3個しか製作できないほど手の込んだもの。製作量に制限のあるこだわりの手刺繍。タンフェティッシュ ル クッション 全5色 SPF30・PA++ 15g ¥17,930 ※ケース込み(すべてクリスチャン ルブタン/クリスチャン ルブタン ビューティー)シューズ ¥114,400(クリスチャン ルブタン/クリスチャン ルブタン ジャパン)
質感も、持ち歩くも、飾り立てるも...自分のために選ぶリップこそ自由な選択肢を
クリスチャン ルブタンのリップスティックは3つの質感と幅広い色を揃えるから使う人やシーンに合わせ、唯一無二の魅力を引き出します。ドレッサーに横置きして飾る独自のフォルムも特徴的。デザイン性を重視するクリスチャン氏は、商品設計時に〝目的を果たさないリップスティック〟に想いを馳せジュエリーのように身につけるビジョンを閃きました。チェーンに繫いで首やバッグに下げれば、まさにジュエリー。チャームを付けて、自分好みにカスタムすることも可能に。外装もまるでジュエリーボックスのように重厚で開けるたびに高揚感が得られ、メークの楽しみが倍増。特別なギフトや自分へのご褒美に選ぶ人が多いのも納得です。今年6月には、リップスティックの一部がリニューアル。既存色を見直し、処方を一新!ミニサイズも登場しました。ルブタンが彩る魅惑の唇が、揺るぎない自信を与えます。
各リップシリーズに持ち運びに便利な「オンザゴー」が新登場。いずれの質感とも、アイコンカラーはルージュルブタン。チャームでのカスタマイズは通常サイズでのみ可能。チャーム左から:リップチャーム、ブラックスティレットチャーム、グリーンパンセチャーム、リップスティックチャーム、モノグラムチャーム、ピンククラッチチャーム 各¥3,300、チェーン左から:スモールチェーン、リップチェーン 各¥1,650、リップ右から時計回りに:ルージュルブタン ソーグロウ(レフィル)全12色 ¥7,150、ソーグロウ リップケース 全2種 ¥8,140、ルージュルブタン ソーグロウ オンザゴー 全12色 ¥6,930、ルージュルブタン シルキーサテン 全12色 ¥15,290、同 オンザゴー 全12色 ¥6,930、ルージュルブタン ベルベットマット 全12色 ¥15,290、同 オンザゴー 全12色 ¥6,930(すべてクリスチャン ルブタン ビューティ)
メーク前からアガる大胆なアイシャドウは、一度使えば驚きの使いやすさの虜に
創業時にクリスチャン氏が目指した女性像はエジプト新王国時代の王妃〝ネフェルティティ〟。自分を演出することに長け、メークも得意。そのアイメークはクレオパトラに影響を与えたとも。最初に発売したアイメーク品が、アイラインだったのも彼女の影響。ラインで目を強調するメークを提案します。ブランド初のアイカラーは、’18年発売のタッパロイユ。デザインは、ネイルやリップと同じくアールデコ調で宝石のように輝くメタリックは、特に話題となりました。パレットタイプのアイシャドウが登場するのは2020年。メタリック、サテン、シマー、マットと4つの質感を揃え色設計も異なる全6種から、好みのレフィルをセット。淡い色を重ね、濃い色は水ありでアイライナーにしたりいろいろな使い方が楽しめるのが魅力です。スタッズ付きクラッチバッグのようなケースの裏面はスニーカーのソールを踏襲。小物を入れてもオシャレ。今年8月には2色セットのミニサイズシャドウも登場。どう使っても失敗ナシ。メークを心置きなく楽しんで。
左から:アンバーとピンクのブレンドでチャーミングな目元に。ラパレット(レフィル)ローズピガール ¥9,680、好きなアイシャドウやフェイスカラーレフィルを詰め替えて。ラパレット ケース 全2種 ¥9,680、ウォーターベースとメタリックピグメントを合わせたリキッドアイシャドウ。’23年、新3色を追加し全6色に。過去の人気色も復刻。タッパロイユ メタリック アイカラー モルガナイト 720 ¥7,700、光と影を操り目元を美しく演出。アブラカダブラ ルデュオ レディカーキ ¥7,260(すべてクリスチャン ルブタン ビューティ)
若き日にダンスホールへ通う中、ダンサーの所作を彩るシューズ作りに熱中。今も発想の源は身のこなしに。
2023年『美ST』9月号掲載 撮影/吉田健一 取材/大山真理子 編集/浜野彩希