滝沢眞規子さんの“子育て第2章”「私だって、ずっとお弁当を作っていたいわけじゃない」
最近のタキマキは「カッコイイ」という言葉がよく似合います。チャーミングなママの象徴だった彼女は、その一面を守りながらも自立した意思のある女性像へと進化。そのマインドの変化は、シャツにも反映されています。〝可愛いから、カッコイイへ。〟今回は、発売中の「VERY NaVY」10月号より、今の彼女を投影するシャツの着こなしや、新たなライフステージを迎えるリアルな心境を語っていただきました。
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この秋、お子さんが揃って留学。
新しい生活がスタートする滝沢さん。
Q. ずばり今の心境は?
A. みんなに心配されています(笑)。でも、私だって、ずっとお弁当を作っていたいわけじゃない。
子育て第2章は、〝親が楽しむ姿〟を見せていきたいです。
── 特集前のコラムでも振り返りましたが、〝シャツ〟はタキマキ・スタイルを語るうえで象徴的なアイテムです。
滝沢さん(以下T) Tシャツも好きですが、どちらかというとシャツ派。きちんと見えて、ちゃんとオシャレした気分になれるのがいいんです。着たときにちょっと背筋が伸びる感じがあると、一日を心地よく過ごせる。気持ちをしゃんとして生きていくことは、とても大事だなと思っています。
── そこはブレませんね、ずっと。誇張した衿やパフスリーブが流行したとき、滝沢さんの着こなしはNaVY世代の〝大人可愛い〟のお手本になりました。あのときのオシャレのマインドは?
T トレンドもありますが、もしかしたら可愛らしい自分を演じたい日もあったのかなって。VERYモデル後半からNaVY初期は、子育てで親としての出番が一番多かった時期でした。私にとって〝母〟という立場は、オシャレの幅や可能性を広げてくれたもの。母として参加する場面でいつもと違う服を選び、装うことが楽しくて嬉しかったんです。パフスリーブで甘く、ボウタイで上品にと、いろんなママっぽさを満喫していました。
── 何事も楽しむことのできる前向きさこそが、タキマキ・スタイルのルーツと再確認。お子さんが成長した今、そのマインドに変化はありますか?
T 言われてみれば、ちょっとずつ自分に気持ちが向いてきているのかも。シャツもゆるっと着たいとか、裾を結んだりボタンをわざとずらして留めてみたり、自分なりのアレンジができるデザインが気分です。子育て真っ只中は、そんな余裕はなかったはず。それに、この年齢になると服でイメージが大きく変わることもない。シャツを着ても、ドレスを着ても私は私。人となりが装いに表れるステージにきたからこその、選びや着こなしの変化もあるのかなと思います。
滝沢さんが今回の撮影で「今の気分に一番近い」と選んだのは、かなり長めのボウタイが特徴的な1枚。「胸元の抜けた感じとか、素材のとろみ感とか。エレガントでクール、色っぽさもある。近頃は、そんな女性像に惹かれます」ボウタイブラウス¥319,000 スカート¥258,500(ともにジバンシィ/ジバンシィ ジャパン)
── 最近の滝沢さんに〝カッコイイ〟と感じることが増えたのは、その余裕からきているのかもですね。
T それは嬉しい♡ 長女が20歳、息子と次女も手がかからない年齢になって「よく頑張ったんじゃない?」と、子育てワンステージクリア!みたいな感覚もあります。同時に、まだまだ続くこともわかりました。セカンドステージに挑む前に「ちょっと休憩」みたいな、私自身がリラックスモードにあるのかなとも感じています。
── この号が発売される頃には、お子さんが3人揃って留学。滝沢さん自身のセカンドステージが気になります。
T 皆さん心配してくださるのですが、私もずっとお弁当を作っていたいわけじゃないんです(笑)。セカンドステージは子どもに手を焼くのではなく〝子どもに負けないぐらい自分の人生を楽しもう〟と夫と話しています。仕事や趣味で忙しい、夫婦が仲良くしている。「お父さんとお母さん、楽しそう」と、子どもたちに思ってもらえたら最高だよねって。いざ子どもたちが留学してしまったら「つまらない、ご飯作る気力がわかない」となるのは想定内。そうなったら夫婦のための簡単で体に良さそうなメニューを考えたりと、別なやりがいを見つけます。とにかく量のエネルギーご飯から、量より質の食事にシフト。今は仕事も楽しくて、そう言える自分が嬉しかったりします。可愛いウーちゃん(愛犬)もいてくれるので、忙しくしていれば子どもたちが帰ってくるのもあっという間なのかな、なんて(笑)。
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撮影/奥脇孝典〈UM〉 スタイリング/池田 敬 ヘア/西村浩一〈VOW-VOW〉 メーク/Yumi Endo〈eight peace〉 モデル/滝沢眞規子 取材・文/櫻井裕美 編集/渋沢祥子
VERY NaVY10月号『[大特集]上着を脱いだら「シャツ&ブラウス主義」Part 1 シャツ&ブラウスこそ“滝沢眞規子さん進化”の証明!』より。詳しくは2023年9/7発売VERY NaVY10月号に掲載しています。*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。