LiLiCoさんに聞きました「結婚、出産…アラサーになって焦り出してます」「年相応にならないとダメ?」

ふとしたときに自分の年齢が気になったり、年を取ることに対してなんとなく抵抗を感じてしまうのはどうして?私たちが「年を取りたくない」と思ってしまう理由、加齢に対するネガティブな気持ちの扱い方について考えてみました。

LiLiCoさんは「年を取ること」についてどう考えていますか?

カッコよくてハッピーな年の重ね方が素敵なLiLiCoさん。年を重ねるのが楽しみになるパワフルなメッセージを語っていただきました。

30代より今のほうがハッピー!年を重ねたからこその知恵や頑張ったご褒美があります

「年を取るのがイヤ」なんて悩みはナンセンス!世界中の誰もがみな平等に年を取ります。そんなことで悩むくらいなら、そのエネルギーを他のことに費やして!私は30代より、今のほうが元気。健康に気をつけているしメンタルも強くなりました。よく「悩みがなさそうだね」と言われるけど、悩みはあります。でも今なら解決法がわかるから30秒で解消できる。20代の頃なら振られたら、1カ月くらいブルーだったと思う。知恵も経験もいっぱいある今なら、もし振られたとしても「縁がなかったんだな」と割り切って5分で立ち直れる(笑)。だから疲れないし元気でいられます。

時間の使い方も上手になりました。未来の自分のために時間を有効に使いたいから、10分のスキマ時間も無駄にせず仕事や整理整頓をすれば後で少し楽になる。「暇がない」とよく聞くけれど、電話もLINEもできないほど忙しい人はいません!スタンプなら5秒で返せる。私は別々の場所にいても自分の大切なパートナーのことを常に忘れず、「今日うまくいった?」とメッセージを入れるなどコミュニケーションを大事にしています。周りの人を大切にすること、自分を生きること、毎日丁寧に生きることの積み重ねで、気づけば怖いほど人生のパズルが全部うまくいくんです。ただ20代でそんな素敵なプレゼントが来ると思ったら大間違い!(笑)幸せとか成功って「怖い」や「めんどくさい」の向こう側にあって、長く続けて頑張ってきたからこそ得られるものがたくさんあります。よく「頑張ったけどだめだった」という人がいるけど、1、2年では頑張ったうちに入らない!20年やって初めて「頑張った」と言っていいと思う。20年頑張ったときにいろんなご褒美がくるんです。私も夢にも思わなかったご褒美がたくさんありました。30年頑張ったら、もっといいことがくる。だから「年を取った今のほうがいい」と言えます。

ハッピーは自分の中にあるのに、どこかから来ると思い込んで待っていませんか?自分が幸せを感じる瞬間を見つけてください。自分の好みをよく知って、自分の周りに笑顔の人だけが集まってくる状況を30代のうちに作ってほしいですね。50代、60代になっても大口を開けて笑い合えるような素敵な友達を見つけてください!

読者からの相談にもLiLiCoさんにズバッと答えていただきました!

「結婚・出産・キャリア…アラサーになって焦り出してます」

    「年を取るのがイヤ」なんて悩み

    結婚・出産・キャリア…アラサーになって焦り出してます
    30歳を目前にして、出産のことも考えると結婚は早めにしたいと焦りが出てきました。仕事も頑張りたいと思いながらも、出産すると仕事のしかたも変えないといけないだろうし…いろいろと落ち着かない気持ちです。(28歳・Oさん)

    「年を取るのがイヤ」なんて悩み

    「結婚がしたい」という動機は要注意!仕事は〝リアルなつながり〟を大切に
    「子どもがほしいから結婚したい」「何歳までに結婚しなきゃ」という人には順番が違う!と言いたい。「一生一緒にいたい」と思う人に出会ったときに結婚したくなるんです。「結婚したいから」と焦って結婚して「こんなはずじゃなかった」となることってすごく多いです。仕事についてはすべては「人とのつながり」。日頃から信頼関係を築いて人とのご縁を大切にして全力で働いている人は、子どもを産んでも仕事に戻れると思う。SNSは本当のつながりとは言えません。リアルのやりとりを大切に、人間としてつながっていれば大丈夫だと私は信じています。

「もう20代とは違うから『年相応』にならないとダメですか?」

    「年を取るのがイヤ」なんて悩み

    もう20代とは違うから「年相応」にならないとダメですか?
    30代になると「年相応」を求められている気がして、ヘアメークやファッションもこのままでいいのかな?と思うことが。振る舞い方も20代とは違う「落ち着いた大人」にならないと、と思ってしまいます。(30歳・Hさん)

    「年を取るのがイヤ」なんて悩み

    「年相応にならなきゃ」なんて思う必要なし!大事なのは「自分に何が似合うか」
    「落ち着かなきゃ」「お姉さんにならなきゃ」なんて思う必要はまったくありません。「周りにどう見られるか」ではなく「自分はどうなりたいか」「自分に何が似合うか」をわかっていることが大切。そのために必要なのは自分をよく知ること。ファッションに関して一つ言うなら、20代の頃、年上の女性に「30代になったらいつでもパーティに行けるドレスと小さくていいからダイヤモンドのネックレスを持つ といい」と教えてもらいました。大人の女性としてどこにでも行けるスタイルが一つあれば、あとは自分の好きなファッションを楽しんでいいと思います。

教えてくれたのは…

教えてくれたのは…映画コメンテーター・LiLiCoさん
’70年スウェーデン生まれ。映画コメンテーター、タレントとして多数のTV番組やラジオ、イベントに出演。アニメの声優やナレーション、ドラマやミュージカル俳優、バッグやジュエリーのデザイン・プロデュースなどマルチに活躍。

イラスト/naohiga 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc