【漢字】「案山子=あんざんこ」は間違い!読めそうで実は読めない漢字5選|CLASSY.

さて、今回の漢字記事は、「秋と

さて、今回の漢字記事は、「秋と言えば…」をテーマに、「秋を象徴する漢字」を集めてみました。「秋」と言っても初秋と晩秋で大きく変わり、暦と現実のずれもありますので、一応の線引きとして、「俳句の季語」の括(くく)りで選びました。後編の今回は食べ物を中心に紹介します。

1.「螽斯」

さて、今回の漢字記事は、「秋と

なんて読む?

さて、今回の漢字記事は、「秋と

正解:「きりぎりす」
秋の虫は難読漢字の宝庫ですが、「螽斯」と「蟋蟀(こおろぎ)」がその双璧でしょう。なお、古典に登場する「螽斯」は、今の「蟋蟀(こおろぎ)」を指し、「蟋蟀」は秋に鳴く虫の総称だったと言われます。

2.「玉蜀黍」

さて、今回の漢字記事は、「秋と

なんて読む?

さて、今回の漢字記事は、「秋と

正解:「とうもろこし」
石川啄木のよく知られた短歌に、「しんとして幅広き街の秋の夜の玉蜀黍の焼くるにほひよ」というのがあります。「幅広き街」は札幌です。なお、同じものを指す「唐黍」は、「とうきび」と読みます。

3.「啄木鳥」

さて、今回の漢字記事は、「秋と

なんて読む?

さて、今回の漢字記事は、「秋と

正解:「きつつき」
「石川啄木」つながりです。この名を雅号(ガゴウ)にした啄木は、故郷に生息する「啄木鳥」に愛着を感じていたのでしょうか。秋の森で啄木鳥が嘴(くちばし)で木をつつく音は今でも郷愁を誘います。

4.「十六夜」

さて、今回の漢字記事は、「秋と

なんて読む?

さて、今回の漢字記事は、「秋と

正解:「いさよい(いざよい)」
「中秋の名月」は観賞できましたか? 翌日の陰暦16日の月を「十六夜の月」と言います。古語「いさよふ」は「ためらう」の意。満月よりも遅く、ためらうようにして出てくることから、こう呼ばれます。

5.「案山子」

さて、今回の漢字記事は、「秋と

なんて読む?

さて、今回の漢字記事は、「秋と

正解:「かかし」
藁(わら)で人の形に造り、田畑に立てて鳥獣除けにした案山子を、都会の人たちはわかるでしょうか。「さだまさし」の曲を聴いている世代なら、ほぼ誰もがこれを読めます。

では、今回はこのへんで。

《参考文献》「広辞苑 第六版」(岩波書店)/「新明解国語辞典 第八版」(三省堂)/「明鏡国語辞典 第三版」(大修館書店)/「古語林」(大修館書店)/「難読漢字辞典」(三省堂)/「俳句歳時記」(角川書店)

文/田舎教師 編集/菅谷文人(CLASSY.ONLINE編集室)