『VIVANT』でも話題! 平山祐介さんスペシャルインタビュー
ドラマ『VIVANT』では別班の一人・和田貢を演じ話題になった俳優・モデルの平山祐介さん。バキバキのボディと渋みある魅力でOCEANSをはじめVERYやNaVYでもメンズモデルとして活躍し、数々のドラマに名脇役として登場している平山さんですが、編集部でもファンの多い美容ブランド、nahrin(ナリン)とコラボして商品開発をしたと伺い、インタビューしてきました! 意外性のありすぎる組み合わせが生まれた理由、そしてパパでもある平山さんの子育て事情についてもお話を聞きました。
ドラッグストアの“スースー系”コスメから
この1年、美容に目覚めました
——nahrinとコラボして、ルームスプレーを作られたとか。空手の黒帯だったり武闘派イメージの平山さんとあまりに結びつかないのですが(笑)。
そうですよね(笑)。僕も元々は美容にはうとくて、シャンプーもボディソープもドラッグストアで売っている“スースー系”しか使ったことがありませんでした。男が美容にこだわることへの恥ずかしさみたいなものが、正直あったんですよ。でも元々が恥ずかしい人生ですから(笑)、少々恥ずかしい思いをしても、自分が決めつけていることから外れてみると、俳優でもモデルでも新しい表現が見つかるものだと思っていたんですよね。それに、50を超えて脂ぎってきたけど「これが俺のスタイルだ!」って出ていく気持ちもなくて。やっぱり「平山さんいい香りですね」って言われた方が嬉しいよなぁと(笑)。
——実際、何がきっかけで作ることになったんですか?
雑誌『OCEANS』でCosme Kitchenさんの商品を試す企画があって、nahrinのシャンプーを使ったら、自分が使っている“スースー系”とは使い心地も香りも違うし、シャンプーの時間が楽しくなったんです。妻がもともとnahrinのサンダルウッドのバスエッセンスの大ファンで、このロゴ見たことあるぞ、と。そうしていると、車の芳香剤とか息子が楽しみにしているバスボムも「なんでこの匂いなんだろう、もっと違う香りでもいいのでは」とあらゆる香りが気になり出して。それで、サンダルウッドのバスボムとかないのかな?とCosme Kitchenさんにお話ししたんですよね。そのとき僕がnahrinについて熱く語っていたらしく、めずらしがられまして。一緒に作りませんかと、Cosme Kitchenさんとnahrinさんに声をかけていただいたんです。
——Cosme Kitchenさんでの打ち合わせには、手書きびっしりのメモを持参されたとか。
店頭までnahrinを見に行って、HPもじっくり見て。共感できる会社の姿勢だったり、自分が何が提案できるのか必死に考えてノートに書き溜めました。作るなら自分が使いたいものを作りたいじゃないですか。何度も試作品を試して、会議もたくさんしました。
——ドラマに雑誌に引っ張りだこですが、忙しい中で相当大変だったのでは?
そうですね。でも今回の取組みが、大変ながらも自分にとって非常に新鮮で、何より面白かったんです。そこで、「TAMAU(タマウ)」というプロジェクトを立ち上げました。何となくですが、自分は0から1を生み出すよりも、1あるものを5とか10に膨らませることの方が得意かもしれない。企業さん同士をつないで、新しい商品やサービスを作っていきたいなと思って。今回、イラストの発注も自分でやりました。イラストレーターさんを探して、気になる人にインスタのDMを送ったり…。
——平山さんのインスタからですか!?
そうです(笑)。『VIVANT』のロケでモンゴルにいた時も、隙間時間にイラストの発注とかスケジュール調整をしていました。これまで長く仕事してきましたが、初めて雑誌の編集さんや、ドラマの制作側の気持ちがちょっとだけ分かったような気がして。予算やスケジュールでやきもきしたり、時間に追われたり。いつも飲みに行ってた人たちの苦労、分かってなかったなーと。だから今は「早くスケジュールお渡ししてね」なんて変にマネージャーにつついちゃったりするけど、マネージャーの気持ちはまだ分かってないですかね(笑)。でもこの経験が、俳優やモデル業にも、少なからず影響するのかなと思います。
——なるほど。TAMAUのロゴはキックボードに乗っている男の子ですが、どういう意味を込めているんですか?
息子が3歳の時、初めてキックボードを手にした瞬間の目のキラキラに感激したんですよ。朝日とあいまってすごく記憶に残ってて。こういう表情を、お客さんにもしてもらいたいなあっていう想いから、このデザインにしました。キックボードに乗ってる息子を朝晩送り迎えの時に撮りまくって、イラストレーターさんに発注しました。
「今、息子は4歳。子育てって楽しいっすね」
——先日お子さんとモデルデビューもされていましたよね!
いい顔するんですよ! 親バカ承知で言いますが、2人で現場入りしたのですがまったく困らなくて。スタッフの皆さんとのコミュニケーションも上手にとれるし、完全に持っていかれました。足も長くてスタイルいいし、とにかく笑顔がいい!天才かって(笑)。
——平山さんはお家ではどんなパパなんですか?
いま息子は4歳ですけど、子育て楽しいっすね。コロナ禍直前に生まれたから、コロナ中は割と子育てや家のことにも関われて、妻が家で色々してくれたことも見えて感謝の気持ちが生まれました。息子は言葉も日々覚えてきて、この間も夕焼けを見て「お父さん、辺りがきれいだね」って。その後、適正に言葉を使えたうれしさではにかんでる顔を見て、キュンとしました。家にいるときは絶対送迎するんですが、息子と朝夕話すのが楽しいです。そういえばこの間、園の保護者の方に「『VIVANT』観てます」って初めて声かけられて、恥ずかしくなっちゃって。演じている世界は日常の生活とあまりにかけ離れてて、自分の中では結びついてないので…。
——そうなんですね。でも10月期のドラマはすごい悪役と聞いてますが…?
かなりの悪役です。ママたちにはもう声はかけられなくなりそうですね(笑)。でも家では、シュッシュッとこのサンダルウッドの香りを振りまいてますから(笑)。
平山さんのプロジェクト「TAMAU」との特別なコラボレーションのスプレーは、癒やされながら華やかさも感じる香り。サンダルウッド ルーム&ファブリックスプレー(TAMAU)[75mL]¥1,980 ※10月14日発売。Cosme Kitchen・Biopleの全店舗・WEB STOREにて発売開始予定
Cosme Kitchen WEB STORE
Biople WEB STORE
平山祐介
ひらやまゆうすけ 1970年生まれ、埼玉県出身。大学卒業後、企業勤めを経てモデルの道へ。1995年パリコレデビュー。以後、俳優としてもキャリアを積む。雑誌では『OCEANS』などに長く出演し男性人気も高い。ドラマ『VIVANT』で別班の一人を演じ話題になったほか、10月スタートの『ブラックファミリア 新堂家の復讐』(日テレ系、毎週木曜夜23:59〜)にも存在感のある役どころで出演するなど、話題作での活躍が続いている。
取材・文/有馬美穂
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