堀田茜さん「30代からはメークひとつでも自分の内面と向き合うことが重要なんだな」
堀田茜が「30歳になってなんだか気になる…」と感じるタイムリーな話題を、今会いたい識者に直接聞きに行く連載9回目。この話、ほったらかしにしなくて良かったと思える日が必ず来るはず!
30代になってなんとなくこれまでのメークが似合わなくなった気がしています
今回のゲストは...イガリシノブさん
【今月の茜のモヤモヤ案件】
20代まではどんなトレンドを真似してもハマったけど、最近顔が変わってきた気がして愛用コスメがなんとなく似合わなくなりました。肌の悩みも増えて、実は浮いてるメークをしているんじゃないかと心配事が多いです。今後、メークをどう楽しんでいけばいいですか
「どんなときもメークから離れず気持ちの助けとして生活の一部にしてほしい」(イガリ)
茜:自分のチャーミングさはどう探せばいいですか?
イガリ:こうじゃなきゃいけない、と年齢にとらわれた気持ちをまず捨てて、自分の顔と向き合うこと。それから自分の好きなお手本を見つけるのがいい。CLASSY.をお手本にするとかでもよくて、自分なりの理想を探すと年齢にとらわれないチャーミングさがわかりやすいと思うから。あとは、30代って40代を過ごすための時間。40代でどうありたいかで考えるのも大事。私も20代のころ、梨花さんに「30代を過ごすための20代なんだよ」って言われてそのときはその言葉の意味がよくわからなかったけれど、今は本当にそうだと思う。30代で怠けちゃうと40代でいきなりスタートはできないし難しくなるから、未来を思い描いておくと今どうあればいいかが決めやすくなると思います。
茜:イガリさんの言うことって説得力があるしパワフルですよね。
イガリ:30代って人生の選択が多くなって大変なんだけど、そのときにメークから離れちゃう人がいて、でもそうであってほしくないと思う。メークが人生の選択をしてくれるわけじゃないけれど、気持ちを変えてくれたり助けになってくれたりはするから。
茜:そうですね。メークをしているときとしていないときで、自分の振舞いや声色って変わりますよね。
イガリ:そうそう。メークして自信が持てると使う筋肉も変わるからね。
茜:そういうことだったんですね。家にひとりでいるときもメークをしてたほうがメンタルが安定する感覚もあります。
イガリ:そうだね。30代って後輩が増えて、先輩もいて、家庭もできてと変化が多くて生きるのが大変。そんなときに、茜ちゃんみたいな感覚をわかっていると、メークをまた違った意味で楽しめると思います。
茜:チャーミングさとひとことで言っても、見た目の甘さのことだけじゃなく、性格的なことも含まれているんだなと、今のお話を通して思いました。
イガリ:可愛くい続けたいと思える性格的なチャーミングさも大事。だからチャーミングさを探すには、これからどう生きるかという自分の想いとか、性格とか、服とか、トータルで考えてみて。
茜:イガリさんにお話しいただくとメークの奥深さを感じるし、これからメークをし続けていくことにもわくわくできました。未来のことを想いながら考えられるってすごく素敵で楽しみ。ありがとうございます。
\茜の取材ノート/
メークって感覚的に考えがちだけれど、イガリさんのお話は論理的かつ生き方も含めた考え方だったので、すごく腑に落ちました。30代からはメークひとつでも自分の内面と向き合うことが重要なんだなとわかったし、それならより一層研究しがいがあるので、ネガティブに考えず楽しんでいきたいです。イガリさんはメイクアップアーティストとしてだけでなくひとりの女性としてとてもエネルギッシュでおもしろい方でした!
ヘア&メークアップアーティスト/イガリシノブさん
雑誌・広告など数多くの媒体で活躍。自身が提案する「イガリメイク」が多くの女性に支持され、自身のコスメブランド「WHOMEE」もブームを引き起こす。一般社団法人コスプルの代表も務め、慈善事業としてメークを教えたりコスメロスの問題にも取り組む。複数の媒体で連載を持つ他、YouTubeチャンネル「イガリメイク」でメーク、美容についても情報発信中。
【茜】ベスト¥30,800(LOUNIE/ルーニィ)ニット¥14,300(Stole./ストラ)ピアス¥7,700(アビステ)
※イガリシノブさんの衣装は私物です
撮影/杉本大希 取材/野田春香 再構成/Bravoworks.Inc