【ちょこっと尿漏れ】に悩むアラフィフ女性がクリニック初体験ルポ
尿漏れは多くの女性が経験しますが、やっぱり大っぴらには相談しづらいですよね。でも放置しておくと、悪化して手術が必要になってしまうことも。今回、閉経以降ちょこっと漏れに悩んでいるというアラフィフ読者が専門クリニックでの検査を初体験。不安で病院へ行くのをためらっているみなさんのために美STが取材してきました!
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尿漏れに悩む読者が専門クリニック初体験!
49歳で閉経後からくしゃみやジャンプなどで多少尿漏れあり。トイレで排尿後の残尿でおりものシートが湿ります。
検査・診察の流れ
1:採尿
初診の方は全員やるのが尿検査。細菌感染の有無など情報の宝庫。残尿量も分かる専門のトイレを使います。
2:問診
生活習慣やどういうタイミングで尿漏れするかなどをヒアリングし、尿漏れのメカニズムや検査方法について説明してくれます。
3:顕微鏡で尿を検査
最初に紙コップに採尿した尿は、尿試験紙検査の他、より詳しい検査の判断材料となるよう機械にかけ顕微鏡で尿沈渣検査も行います。
4:エコーで診察
わざと咳込ませたときの尿道の動きや、お尻の穴をすぼめたり楽にしたときの骨盤底筋の動きなどを確認。MJさんの骨盤底筋は薄くないことが分かりました。
5:内診
内診することで、膀胱・子宮・直腸など臓器が下がってきていないか、腹圧性尿失禁がないか、骨盤底筋の収縮力はどうかなどを診ます。
6:膀胱鏡で診断
ゼリー状の麻酔薬を塗り、おしっこの出口から膀胱鏡というカメラを入れ尿道や膀胱の中を撮影。膀胱は空だと萎んでいるので、同じ管から生理食塩水を入れて膀胱を膨らませると同時に膀胱に溜められる尿の量も分かります。スカスカ尿道の有無も確認。
7:腎臓の動きをチェック
膀胱鏡を抜いた後、そのまま背中側からエコーで腎臓のスクリーニング。尿漏れは関係ありませんが、結石や腫瘍の有無を確認。
8:残尿をチェック
診察室を出て、計測器付きのトイレで膀胱に溜まった生理食塩水を排出して尿の勢いを数値化。別室に移り、残尿がないかエコーでチェック。
9:検査結果を聞く
M.Jさんは子宮筋腫が膀胱を少し圧迫、骨盤底筋の収縮力がやや低下とのこと。尿道の粘膜が薄いので、血流を上げるインティマレーザーとリハビリテーションを提案されました。
10:リハビリテーション
希望者には診察とは別料金になりますが、理学療法士による骨盤底筋リハビリテーションの個別指導を受けられます。お試しは20分¥3,300 ~。
検査を受けてみての感想は?
婦人科は身近でしたが、泌尿器科は思い付かなかったので初受診です。少し緊張しましたが、問診が丁寧で、診察中に画像を見ながら説明を受けたので自分の症状をよく理解できました。(M.Jさん・52歳)
今回検査に伺ったクリニック
日本橋骨盤底診療所
和テイストの落ち着いたインテリアで居心地がよいクリニック。泌尿器科、女性泌尿器科、婦人科のエキスパートによる専門性の高い診察が受けられます。
東京都中央区日本橋2-1-10 柳屋ビルディングB2 TEL:03-6262-5389 定休日:木・日
尿失禁に悩む女性が治療により、楽しい生活を取り戻すお手伝いをしたいです。
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2023年『美ST』11月号掲載
撮影/和佐田美奈子 取材/菊池真理子 編集/岡村宗勇