【漢字】「乳と卵=ちちとたまご」は間違い!意外と読めない「文学作品」の漢字5選|CLASSY.

「読書」の対象となる本は人それ

「読書」の対象となる本は人それぞれですが、今回は、名作、しかもそのタイトルの読みを紹介します。意外と読めないものが多いものです。現行の高校教科書巻末の「文学史年表」に掲載されている作品から選びました。学生時代に戻って、挑戦してみてください。今回は後編として5つ紹介します。では、始めましょう。

1.「山椒大夫」

「読書」の対象となる本は人それ

森鷗外(もりおうがい)作。1915年発表。有名な「安寿と厨子王」伝説を小説化。

「読書」の対象となる本は人それ

正解:「山椒大夫(さんしょうだゆう)」

2.「城の崎にて」

「読書」の対象となる本は人それ

志賀直哉(しがなおや)作。1910年発表。舞台となる兵庫県の温泉を知っていれば、難なく読めますね。

「読書」の対象となる本は人それ

正解:「城の崎にて(きのさきにて)」

3.「陰影礼賛」

「読書」の対象となる本は人それ

谷崎潤一郎(たにざきじゅんいちろう)作。1933~34年、雑誌発表の随筆。「れいさん」と誤読しやすい。

「読書」の対象となる本は人それ

正解:「陰影礼賛(いんえいらいさん)」

4.「乳と卵」

「読書」の対象となる本は人それ

川上未映子(かわかみみえこ)作。2007年、雑誌発表。2008年の「芥川賞」受賞作。タイトルの読み方に意味がある……。

「読書」の対象となる本は人それ

正解:「乳と卵(ちちとらん)」

5.「1Q84」

「読書」の対象となる本は人それ

これだけ漢字でないですが、読めないという人が多いので番外編です。村上春樹(むらかみはるき)作。2009~10年発表。英国の作家の同名小説「1984」との関連は……。

「読書」の対象となる本は人それ

正解:「1Q84(いちきゅうはちよん)」

中身も読んだことのある作品はありましたか? では、今回はこのへんで。

《参考文献》「広辞苑 第六版」(岩波書店)/「新明解国語辞典 第八版」(三省堂)/「明鏡国語辞典 第三版」(大修館書店)/「難読漢字辞典」(三省堂)/「できる大人の漢字大全」(三笠書房)

文/田舎教師 編集/菅谷文人(CLASSY.ONLINE編集室)