【フィービー・ファイロ】話題のコレクションが遂に解禁!今さら聞けない足跡&魅力を総まとめ
世界中のファッションラバーのアイコンとして、今も昔も私たちのクローゼットに息づくデザイナー、フィービー・ファイロ。彼女の復帰を願って5年、2023年10月30日に新たなファッションブランド「フィービー ファイロ」がついに始動!今後に期待して、フィービーに影響を受けた2人が彼女へのリスペクトを語り合いました♡
※掲載のセリーヌのアイテムはすべて私物につき、ブティックへのお問合わせはご遠慮ください。
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2023年10月30日、自身の名前を冠した
ブランドをついに解禁
改めて、フィービー・ファイロの
足跡をプレイバック!
たとえ名前は知らなくてもアイテムは知っている! 2000年代初頭から世界中のファッショントレンドを牽引してきた彼女の影響力は絶大です。
Phoebe Philo(フィービー・ファイロ)
クロエやセリーヌのブランド成長を担う傍ら、育休を取得するなど、二児の母として私生活とキャリアを両立。VERY世代の女性の背中を後押ししてくれた。
・2001年ステラ・マッカートニーに代わり、クロエのクリエイティブディレクターに
ステラの世界観を残しつつ、都会的なデザインを提案。パドロックキーをモチーフにしたパディントンは、ニコール・リッチー他多くのセレブが愛用。
・2004年大ヒットパディントンバッグにセレブリティも大熱狂!
・2008年セリーヌのクリエイティブ・ディレクター兼取締役に就任
フィービーらしいキャメルカラーを中心に、自立したアクティブな女性をテーマに2010SSデビュー。
・クロンビーコート、タキシードシャツ……2011年には数々のベーシック名品が誕生
肩掛けスタイルが流行したクロンビーコート。タキシードシャツはマスキュリンな要素をウィメンズウェアに落とし込む彼女の神髄が楽しめる一枚。
・ラゲージ、クラシックボックス……アイコニックなバッグが世界中で大ヒット
クラシックボックスやラゲージ、カバなどセリーヌのアイコン的名作バッグもフィービーデザイン。新ブランドではバッグへの期待の声も大!
・2018年セリーヌを去る
\今みんなが期待してる!/
フィービーに影響を受けた2人が対談!
私たちの定番オシャレは
フィービーがつくってくれた
profile
フィービー愛歴10年
増田奈津子さん
VERYライター。知見の広さが裏付けるファッション語彙力はピカイチ。5歳と1歳の女の子のママ。フィービーならつけるか目線のジュエリー選びなど、編集部一のファイロフィル。
女性性をアピールしすぎない
ヘルシーな肌見せ
「初フィービーは、スリッポン。子育てと仕事、どっちも頑張らないといけない!と辛い時に「フィービーだって休んでたわけだから」と彼女の存在に支えられることも。自分軸で人生を楽しんでいる彼女の作品は、持っているだけで背中を押してもらえる気がします」。
すべて増田さん私物。
profile
フィービー愛歴10年
吉田怜香さん
3歳の女の子ママであり、TODAYFULデザイナー、ディレクター。デザイナーとして母として、フィービー本人のミニマルな世界観やセンス、生き方に共感。
ハンサムで上品な
キャメルのオシャレ
「必要以上に飾らなくても、心地よさと上質な素材、ディテールでオシャレは叶うという価値観はフィービーが教えてくれたこと。ゴールドジュエリーやリネンジャケットはかなり前のものですが、シンプルで普遍的な名品です」と吉田さん。
すべて吉田さん私物。
増田さん フィービーがついに復帰! 考えてみたら私たちの定番オシャレってフィービーの影響大ですよね。
吉田さん 私の初フィービーは、セリーヌのキャメルのタイバッグ。彼女の選ぶキャメルの虜になりました。
増田さん 私はセリーヌのレザースリッポンが人生初のブランドスニーカーで、初フィービー。当時は投資価値のある靴=ヒールやローファーと思っていたから、ロゴもなく、スポーティでもないスニーカーは衝撃で。
吉田さん スニーカーといえば、コレクション発表後の挨拶でスタンスミスで堂々と歩く彼女の姿はセンセーショナルだった! 「もっと自由にオシャレしていいんだ」と感動したな。
増田さん 私も! フィービーからは「自分のために着たいものを着ていいんだよ」という裏メッセージを常に感じていた。デザイナー全盛期の育休取得とか、彼女がキャリアと育児の両立に奮闘していた姿を、ブランドを介して私たちも読み取れたから、彼女の作るアイテムにシンパシーを感じて。「育児中や仕事場だって良いもの着たい。けれどブランドロゴでマウントを取りたいわけじゃない」という私たちの漠然とした思いを拾ってくれたというか。控えめなロゴの可愛さや、スニーカーやショルダーなどの実用的なオシャレを、やっと公に認めてもらえた!と。これぞママファッションの美学かと気づきをくれた。
吉田さん 私は、いちデザイナーとしてランウェイで映える派手なものばかりでなくミニマムな服を作るフィービーの強さにも惹かれたし、デザイナー交代でブランドイメージがこんなに変わるのかと感銘を受けたことも。
増田さん キレイめ通勤服のスラックスをスニーカーで着崩すカッコよさや、タートルの中に髪を入れるルックを真似して、私もかなり影響を受けた。背中開きニットにも、オシャレとして成り立つ肌見せを教えてもらったし。気づけばフィービーにシンプル道を鍛え上げられた私たちだけど、次の新ブランドでどんなスタイルを提案し、今の私たちは何を感じるんだろう。あの頃と同じシンプルさか、期待を裏切る新顔フィービーか。
吉田さん 彼女らしいシンプル道を貫いて勝負してきたらカッコいい。彼女自身が日常で着たいと思う服を作り続けてきた人だから。
スラックスにスニーカーを
履くというスタイル
2014年頃からVERYでもスニーカーオシャレの企画が誌面を飾るように。2014年9月号「主婦になったらスニーカーでオシャレ♡」特集より。
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撮影(人物)/イ・ガンヒョン、川﨑一貴〈MOUSTACHE〉(増田さん分)、魚地武大〈TENT〉(静物) 取材・文/吉田なぎ沙 編集/城田繭子
*VERY2023年9月号「Welcome back♥ 敬愛する、フィービー・ファイロ様」より。
*掲載のセリーヌのアイテムはすべて私物につき、ブティックへのお問合わせはご遠慮ください。