40代50代が目指す「なりたい顔」とは?

顔は内面を表す鏡。美ST世代が目指すのは「信頼顔」です。ただ「可愛い、きれい、若い」という印象より、ずっと魅力的に感じさせる大人の条件「この人は信頼できる」という印象を作ってみましょう。

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自分が与える印象に対して相手から返ってくる信頼感。それによって信頼される顔は自分のものになる

信頼感は安定感が土台になるので、相手に与える安心感を形成していきます。服装はCの活動ゾーンに重厚感を持たせること。顎はしっかり出して、首周りにボリュームがあるもの、例えばフリル衿があるものやスカーフを巻いたりすると、目線が下がって安定感を感じます。色味は浮ついた感じを与えない落ち着いたピンクなどがお勧めです。

【信頼顔ポイント】①前髪は開けて流す

全面的に額が出ていると理知的に思える反面、冷たくクールな印象を与えます。特に思考ゾーン拡張型の方は一部分でも前髪を流して、広いおでこの印象を軽減して。

【信頼顔ポイント】②眉は太めにやや長く、角度は小め

肉づきが寛容性を表現するのと同様、顔の構成要素に太い線を入れると穏やかさや優しさを感じさせます。眉は太く、やや長めに。角度はあまりつけないように。

【信頼顔ポイント】③目と眉の間を狭く

眉と目の距離は集中力を表すので狭くすることで真剣度をアピール。眉下部分を少し描き足して間隔を狭めて。「あなたをしっかり見ています」というメッセージが伝わります。

【信頼顔ポイント】④アイメークで目の横幅を長めに

縦にパッチリした目は情報収集力が高い印象になりますが、“目移りは気移り”でもあります。黒か茶のアイラインを目尻側に足して切れ長・横長に見せ、アイシャドウは暖色系をチョイス。

【信頼顔ポイント】⑤耳は出す

耳は自立心やアクティブさの象徴です。「私に頼って大丈夫!」というアピールができるので、耳はしっかりと出すように意識し、大きめのアクセでさらに目線をひきつ

【信頼顔ポイント】⑥イヤリングはパールで大きめ

イヤリングは圧を感じさせるメタリックなものや垂れ下がって揺れるタイプは避けます。耳に固定される大きめパールや何連かになって丸みを感じさせるものを選ぶのがベスト。パールが兼ね備えている「丸、曲線」は「穏やか、優しい」という印象を相手に与え、信頼感をあと押しします。

【信頼顔ポイント】⑦肌はハリを出し、ハイライトで頰の高さを

肌のハリは寛容性や受容力を表すのでほどよく肉づきがあるハリを感じさせます。頰の高い部分にハイライトを入れ、チークはピンクやオレンジをハイライトの下あたりにオン。

【信頼顔ポイント】⑧唇の上の山は自然な弓矢型。口角は上げる

口は社会との窓口。肉感的すぎたり、唇が薄くて冷たい印象にならない形や質感に。セミマットのべージュやピンクのリップライナーと口紅で口角に向かって上げて引き締め、ポジティブさを感じさせます。

小物をプラスして「信頼顔」に近づく!

目がくりっとして横幅より縦の印象が強い場合は、メガネで四角い枠を作り、物事を知的に選び取れるという印象を強めます。色は茶系で金属製よりセルフレームをセレクト。フリルブラウス¥2,380(aquagarage)イヤリング¥17,600(Jouete)メガネ¥38,500(ayame)

《内面美→外見美の鍵》佐藤ブゾン貴子さんの4箇条

1.頭にあることを全部書き出して可視化。
書き出したものが、現実なのか想像や妄想なのかを仕分けします。
2.ネガティブな言葉をポジティブな言葉に置き換え。
ポジティブ変換を無意識化しましょう。
3.理想と現実の見極め。
自分の理想が現実との接点があるかどうかを考えてください。
4.ダブルの力で自分を変えていく。
こう変わりたいと思うモチベーションと、外からの刺激の両方が必要。

教えてくれたのは…

相貌心理学スペシャリスト・佐藤ブゾン貴子さん

1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出合い、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得。近著に『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)など。

〈衣装クレジット〉
スカーフ¥5,500 (伝統横濱スカーフ/丸加)ピンクニット¥2,280(aquagarage)イヤリング¥17,600(Jouete)

2024年『美ST』2月号掲載
撮影/向山裕信(cheek one) モデル/吉村ミキ  ヘア・メーク/田中宏典 スタイリスト/真鍋かおり

美ST