紫外線対策に「高カカオチョコ」がイイ5つの理由

「ちゃんと日焼け止めを塗っているのにシミやシワが増えた!」なんてガッカリした経験はありませんか?それは肌の抗酸化力が不足しているせいかもしれません。外側だけでなく内側からもケアをして、今年は日焼けしない夏に。今からでも遅くないUV対策始めませんか?

今回は、「この夏のUV対策でやっておきたいこと」でもご紹介した「高カカオチョコレート」について、まいこ ホリスティック スキン クリニック院長の山崎まいこ先生に教えてもらいました。

まいこ ホリスティック スキン クリニック 院長 山崎まいこ先生

皮膚科医。形成外科、皮膚科、美容皮膚科医として勤務後、昨年東京・代官山にクリニックを開業。ホリスティックな視点から、外側の治療だけでなく腸や心のケアなどもサポートし、真の健康と美を追求。オーダーメイドで患者に寄り添う医療には各界著名人からも定評があります。

高カカオチョコレートってどういった効果があるの?

「まずはカカオポリフェノールの持つ抗炎症作用と抗酸化作用が〝美肌効果〞の最大のポイント。抗炎症作用は紫外線によって肌が赤くなり、皮膚のバリア機能が低下するのを防いでくれます。また高カカオチョコレートを日常的に食べることで抗酸化作用により活性酸素を除去して体の抗酸化力が高まり、紫外線によるダメージの予防にもつながります。さらに抗酸化力が高いということは、肌だけでなく体のさまざまな酸化ダメージから守ってくれるので、血流改善など健康面でも効果が期待できます」(山崎先生)

高カカオチョコレートって?

カカオ分が70%以上の割合で使用されているチョコレートのこと。古くから薬としても親しまれていたカカオのさまざまな効果が世界中で注目され、最近ではスーパーなどでも手軽に購入できるように。栄養価だけでなく、カカオ本来の上質な香りも楽しめます。

【1】高い抗酸化作用
赤道直下の厳しい紫外線のもとで栽培されるカカオ豆は、自らを守るため抗酸化作用を持つポリフェノールを大量に生み出します。この強力なカカオポリフェノールが、紫外線による肌老化や炎症を抑えてくれます。

【2】血液をサラサラに
血流が滞っていると肌がくすんで老けて見えるだけでなく、深刻な病気の原因に。カカオポリフェノールには善玉コレステロールを増やしたり、動脈硬化の原因といわれる悪玉コレステロールの酸化を防いで血流を促す効果も。

【3】カカオだけのリラックス成分
カカオに含まれる「テオブロミン」は、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンに働きかけて、神経を鎮静化したりストレスを軽減する効果も。疲れたときに高カカオチョコレートを食べてリラックスできるのはこの成分のおかげなんです。

【4】ミネラル豊富
貧血を予防する鉄、免疫力を高める亜鉛、生活習慣病を予防するマグネシウムなど、カカオには普段の食事では補いきれないミネラルがバランスよく含まれます。とくに女性に不足しがちな鉄が豊富なのはうれしい限り。

【5】腸内環境改善&美肌へ
チョコレートの原料となるカカオマスの食物繊維はなんとごぼうの3倍!また「カカオプロテイン」というたんぱく質の効果で便通が改善され、腸内環境を整えます。便秘が改善されることで肌の不調も改善され、美肌にもつながります。


(上から)チョコレート効果 カカオ72% 75g ¥208 ※編集部調べ(明治)、リンツ エクセレンス 85%カカオ100g ¥530(六甲バター)、ル・ショコラ・デ・フランセ 羽/ダーク・カカオニブ(カカオ71%)80g ¥460(ビープル バイ コスメキッチン)、成城石井 シングルオリジンチョコレート エクアドル(カカオ分71%)100g ¥499(成城石井)

 

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撮影/中村彩子 取材・文/森本奈緒子 構成/タカノマイ(Mart編集部)

Mart2019年9月号
この夏のUV対策でやっておきたいこと より