40代＆50代が「自分の体臭」簡単にチェックする方法を医師に聞いてみた

頭皮、脇、首、口…個人差はあるにせよ、年齢を重ねて徐々に気になる「オバ臭」。周囲にまでニオイを放っていないかと、気になっている美ST読者も多いはず。特に梅雨や夏にかけて臭気濃度はMAXに！専門家のみなさんに、パーツ別ケアを伺ったので、先手のケアで「オバ臭」レスを目指しましょう！

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加齢に伴う女性の体臭変化について研究を行ったところ、体臭中の甘い香り「ラクトンC10、ラクトンC11」の2種類が30代以降激減することが判明。女性のニオイの変化は嫌なニオイの発生とともに、若い頃の甘い香り「ラクトン」の減少が関係していました。（参照：ロート製薬研究所）

30代になると若い女性から発する、ピーチやココナッツのような甘い香り「ラクトン」の放散量が減少します。それに対して30代後半から、加齢臭の原因となる「2-ノネナール」が増え始め、「女性の加齢臭」が体や頭皮から発生しはじめます。

弊社の研究からも、40代女性の78％が「ニオイが若い頃と変わってきた」と感じていることが明らかになっています。また「ニオイで老けて見られる」、「ニオイが不安で自信が持てない」など、ニオイが見た目や印象の影響に左右することも判明しました。

体臭や頭皮臭をマスキングできるアイテムを利用して、女性のニオイバランスを整えて、自信を持って毎日を過ごしていきましょう！（福嶋さん）

着用後の衣類などを未使用のポリ袋に入れて口を閉じます。何度か深呼吸をしたのち、袋の中を嗅いでみましょう。この時のニオイが、普段周囲の人が感じている自分の体臭です。

40代を超え年齢を重ねるごとに「2-ノネナール」が増加するのは、加齢による抗酸化力の衰えが原因だと考えられます。（出典：The Journal of Investigative Dermatology, vol.116,P520-524（2001））

女性ホルモンは皮脂の分泌や酸化を抑える役割を担っているため、更年期などで女性ホルモンの分泌が減ると、皮脂が酸化しやすくなります。すると女性ホルモンよりも男性ホルモンが優位になるので、皮脂量が増加し「女性の加齢臭」を引き起こします。

加齢臭は皮脂の分泌量が多い、頭皮・脇・耳後ろ・衿足・背中・胸の谷間などから発生するので、洗う＆拭き取るなどして常に清潔に。また脂肪分が多い食事を控える、軽めの運動を行う、ストレスを溜めないなど、体の内側からもしっかり予防すれば「オバさん臭い」なんて言われなくなりますよ！（稲澤先生）

・加齢臭
「2-ノネナール」の原料となる皮脂中の「パルミトイン酸」と「過酸化脂質」が増えると、中高年以降の男女に畳のようなニオイの体臭「加齢臭」が。ストレスが溜まっていると、活性酸素が活発になり、加齢臭が悪化する可能性も。

・ミドル脂臭
ミドル脂臭は「ジアセチル」という成分が皮脂臭と混ざることで発生。加齢によって汗腺の働きが低下すると、乳酸が多く分泌されるため、不快なニオイを引き起こします。後頭部や首周りに、使い古した油のようなニオイが。

・疲労臭
血液から皮膚に出るアンモニアが原因で、ツンとしたニオイを引き起こします。疲労が溜まっていると、肝臓機能が低下し、体内で分解できなかったアンモニアが血液を通って全身に回り、汗や皮脂となって発生します。

教えていただいたのは…

2006年ロート製薬入社。知的財産部門、基盤技術研究部門を経て、2012年より製品開発部門にて日焼け止め等のスキンケア製品の開発に携わる。

東京医科歯科大学にて外来医長を務め、2020年より開業。発汗異常などを専門とし、講演・メディア掲載多数。皮膚科一般診療から美容皮膚科診療まで、老若男女の患者さんの悩みに寄り添うドクター。

《衣装クレジット》
ワンピース￥46,200（ブランベール／ウールン商会）

2024年『美ST』6月号掲載
撮影／嶋野旭〈人物〉、草間智博（TENT）〈静物〉　ヘア・メーク／RYO　モデル／藤本恵理子　スタイリスト／二井里佳子　取材・編集／増野玲奈　再構成／Bravoworks,Inc.

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