子どもに『ダメ!』と言う前に考えておきたい“大事なこと”って?
※このコラムはVERY2024年2月号(2024年1月6日発売)に掲載されたものです。
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子どもが何かを要求したとき、つい「だめ!」って言っちゃうこと、ありませんか? スーパーでおもちゃが欲しい、夕飯前なのに今お菓子が食べたい、寒い日なのに夏服が着たい…。つい「これはだめ!」「昨日も買ったでしょ」など、私も一言目で「NO」が出てしまいがちなんです。でも後で考えてみると、「いや、実は別にいいと思ってるんだけどな」ということも結構あって。でも、「あまり言うことを聞くとわがままになるかも」「当たり前に思われるかも」という恐れから、NOと言ってしまう。「だめ」というのが親の責任、みたいに感じるというか。自分もそうして厳しめに育てられてきたし、「NO」が育児の基本になりがちなんですよね。
先日久しぶりにハワイに行ったとき、自分の中で大事件が起きて。夕方家族でビーチにいたのですが、私と三女が買い出しに行く間、長女と次女はパートナーとそこで待っていてもらったんです。そのままディナーに行く予定だったので「海には入らないで!」と伝えたものの、買い出しから帰ると娘たちはビーチでびちょびちょ! パートナーはゲラゲラ笑っているし、子どもたちもはしゃぎまわっていて…
何というかその3人の楽しそうな姿に、圧倒されたんです。多分私なら、海に入りそうになるのを「だめだめ! 今からディナーなんだからね!」とこの後の段取りを考えて、注意したと思います。でも、よく考えたらせっかく家族でハワイにいるのに、目の前に海があるのに、入らないなんてね(笑)。だから、私も3人を怒れなくて。通り道のお店で服を見つけて着替えさせて、ディナーに行きました。結局ハワイでは水族館だとかいろいろまわったけど、一番のハイライトは、そのときなんですよ(笑)。それがあってから、「NO!」と言いたくなったとき、そのとき撮った写真を思い浮かべます。NOと簡単に言ってしまうことが、大切な何かを邪魔するかもしれないな、と。
今モンテッソーリのスクールに通っているのですが、うちの園では基本的にはNOで教えません。「寝ないとお化けが来るよ」とも言わない。因果を大切にしていて、「寝なかったから、朝起きるの辛かったね」と、事実を伝える。YESと言えるときには、できるだけYESを言う。古い育児観に、まだまだ支配されていると思うことも多いですが、「YES」を今、心がけているところです。
◉SHELLY|シェリー
1984年生まれ、神奈川県出身。14歳でモデルとしてデビュー以後、タレント、MCとして幅広く活躍。8歳と6歳、1歳の娘の母。
3女の1歳の誕生日は公園でピクニックをしました! 一升餅を背負って、みんなにお祝いしてもらいました!
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撮影:須藤敬一 取材・文:有馬美穂 編集:羽城麻子
*VERY2024年2月号「シェリーの「これってママギャップ?」」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。