【防災グッズ、見直してる?】家族を守るために知っておきたい4つのこと

地震や津波。日本で暮らす以上「いつかは来る」と備えることがとても大切。でも準備はしたものの、防災グッズの点検をしていない人も多いよう。今VERYライターで防災士でもある渡邊里衛さんに備えるコツを教えてもらいました。

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その防災グッズ、
まだ使えますか?

 

教えてくれたのは

防災士・渡邊里衛さん

VERYライター。防災企画を担当したことをきっかけに防災士の資格を取得。

①普段から使えるものを
「ローリングストック」、
そして見直しは「半年に一度」

 

水や食料の備蓄は2週間分、少なくとも10日分は用意しておきたいところです。賞味期限などのチェックは、防災意識を高められる3月11日と9月1日の半年に1回行うのがおすすめ。持ち出す服も季節やサイズを入れ替えるのにちょうどよく、半年に一度入れ替えるならわざわざ防災用の食品を買わなくてOK。食べ慣れていて賞味期限が半年以上残っているものを選んでローリングストックを。またオムツとお尻拭きは基本箱買いで多めにストック。オムツはサイズアウトしても、いざという時にトイレがわりになるので場所があればぜひ備蓄して。そして地震発生直後に命を守るためのもの・避難した場合3日くらい外で必要なもの・自宅避難でひと月自力で暮らすのに必要なものの3フェーズで荷物をまとめておくのがおすすめです。「その日は今日かも」、と考えましょう。

防災グッズには3段階あります

①地震発生直後、命を守るために必要なもの
②避難した場合、3日くらい外で必要なもの
③自宅避難で1カ月自力で暮らすために必要なもの

 

渡邊さん家では
何を揃えてる?

トイレなど自宅で暮らせる用意を
「子どもが3人いるのでトイレ200回分は最低でも準備。押入れの一角を防災コーナーにして、ガスコンロやソーラー充電器、生理用品などを用意。避難所には入れないと思って用意しましょう」
家族用の避難靴はベッドの下に
「ジム用の室内履きやお下がりの上履きなど、家族分をベッドルームにスタンバイして避難靴に。わざわざ専用靴を買う必要はないと思います。ジムに行く時はそこからシューズを取っていきます」
偏りがちな栄養は子ども用サプリで
「非常食は炭水化物ばかり支給されることが多く、栄養の偏りが心配。iHerbの子ども用マルチビタミン、アミノバイタルなどサプリを用意し普段から摂取しています。味に慣れておくことが大事」

その時うちの子は? そしてママは?

②「いつ」「どこで」「誰と」で違う
持ち歩き防災グッズ

「妊婦のお出かけ」には敷物を
「衛生を保つためノンアルコールのウェットティッシュ、横になりたくなると思うのでレジャーシート、ゼリー飲料、飴玉、水筒はマストで準備。加えて、持てるなら充電器や簡易トイレもあれば」
車は第二の備蓄庫になります
渡邊家の車の中。「水も運べるバケツに、水、携帯トイレ、カトラリー、全員分の着替えやタオル、テントとレジャーシート、雨具を常備。ピクニックや日帰り温泉で日頃から使ってローリングストック」
「子どもとお出かけ」は荷物多めで!
「ママバッグ=防災バッグ。36時間は生き延びられるよう、子どもが食べ慣れたお菓子やエナジーフード、多めのティッシュやオムツ、あと逃げたり手ぶらで活動するためには抱っこ紐がマスト」
「子どもの一人歩き」のお守りに
「硬貨1,000円分、家族写真、名前・学校名・親の名前と電話番号・アレルギーや既往症を書いたカード、保険証コピー、『一人です。助けてください』と書いたカード、飴玉を防水ポーチに」

③緊急時に命を守るため
必要なものは常にバッグや車にIN!

モンベルの抱っこ紐で走れるように
「ベビーカーを置いて逃げる場合もある緊急時は抱っこ紐が必須に。モンベルのものは畳めていつでも持っておける」(渡邊さん)
ポケッタブル ベビーキャリア各¥7,920(モンベル/モンベル・カスタマー・サービス)

傘がわりにいつでも携帯!
授乳や着替えも ポンチョで 目隠し可能!
「避難所での授乳や着替えでポンチョが役に立つと聞いて準備しました」(ライター・有馬美穂さん)
アクセスポンチョ¥18,700(ザ・ノース・フェイス/ゴールドウイン カスタマーサービスセンター)

超軽量の ネックライトで 夜の移動も安心
「軽いのでいざという時用にいつでもバッグに。夜道の散歩やバッグの中の探し物にも重宝しています」(読者・大久保真里さん)
LEDネックライト*オープン価格(パナソニック空質・電池・暖房ご相談窓口)
人気ブランドから ミニサイズが登場
ソーラー対応の コンパクトな 充電器も
「ソーラー充電にも対応できるものを持っておくと安心です」(渡邊さん)。手のひらサイズで、別売りのパネルでソーラー充電も可能。
Jackery Explorer100 Plus¥15,900(Jackery Japan)

④自宅避難にも備えが必要
「日常防災グッズ」

「食べ慣れている味」を持つことが大事
「慣れない保存食では、子どもの食が進まないことも。ローリングストックで普段から活用を。1、2、3歳〜と用意があるニシキヤキッチンはどれもおいしい」(渡邊さん)
キッズシリーズ¥280〜(すべてニシキヤキッチン)

ジム帰り、帽子の日普段から活用
もはや夏の必需品!ドライシャンプー
「緊急時だけでなく、夏の汗をかいた帽子の日の必需品。スッキリした香りとスーッとする清涼感でリフレッシュできます。ベタつきもなし」(矢﨑さん)
ローズマリー ドライシャンプー¥2,640(ヴェレダ/ヴェレダ・ジャパン)

キャンプにも◎なカセットコンロ
コンパクトなコンロは普段使いも
「被災時だけでなく、キャンプでも使えるカセットコンロ。無印のものが一番可愛くて持ち出しやすいミニサイズで最適解でした!」(ライター・藤井そのこさん)
カセットこんろ・ミニ¥6,490(無印良品/無印良品 銀座)
すすぎなしでも使える洗濯洗剤
「すすがなくていい洗濯洗剤は緊急時の節水に」(渡邊さん)。油汚れはもちろん泥汚れも落とし、普段使いしたい環境にも優しい洗剤。薄めれば掃除にも使えます。
海へ…Fukii詰め替えパック[380g]¥2,552(がんこ本舗)
QOLも上げる清潔を保つシートたち
左・「敏感肌用の安心ブランドで、子どもと一緒に使用」医薬部外品。
キュレル スキンケアシート10枚入り¥330 ※編集部調べ(キュレル/花王)
右・「ベタつかず大判サイズなのもうれしい」(ともに美容ライター・矢﨑彩さん)
アロマボディシート15枚入り¥825(アユーラ)
電気は比較的復旧が早いからIHも準備
「カセットコンロと併せて用意」(渡邊さん)。阪神淡路大震災時、神戸市ではガスが85日、水道は91日、電気は7日で復旧。
フルフラットIH リーガルレッド¥11,000(ティファール/ティファールお客様相談センター)

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撮影/五十嵐洋(静物) イラスト/Ryosuke.Nagatomo 取材・文/有馬美穂 編集/井上智明
*VERY2024年6月号「その防災グッズ、まだ使えますか?」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。