【女優、学者、ジャーナリスト】韓国ドラマの猛者が語り合うおすすめ最愛ドラマとは?
次々と新しい韓国ドラマが配信される昨今。興味があるけれど、何を見ればいいかわからない。そんな人のために猛者達が語ります。
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韓国ドラマ猛者たちが語る!
<右>人工知能研究者 黒川伊保子さん
AI開発の途上で脳の感性の機構を解明。近著に夫婦のすれ違いに科学で迫った『夫婦のトリセツ決定版』(講談社)。大の韓ドラ好き!
<中>俳優 笛木優子さん
日本でデビュー後、同年韓国へ進出。「オールイン 運命の愛」「IRIS」など数々のドラマ、映画に出演。2006年からは日本でも俳優活動を再開し活躍中。
<下>韓国大衆文化ジャーナリスト 古家正亨さん
ラジオDJのほか、数々のK-POPアイドル、俳優のファンミーティングのMCも担当。新著『BEATS of KOREA』(KADOKAWA)が好評発売中。
――みなさんがもっとも泣いた印象的な韓国ドラマを教えてください。
古家さん
僕は断トツで「マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~」。主人公に共感し涙が。主演のイ・ソンギュンさんが亡くなってしまい残念です。
笛木さん
声がね、本当に素敵で。私が初めて号泣したのは「秋の童話」。ほかには「まぶしくて ―私たちの輝く時間―」。キム・ヘジャさんの演技が、神がかっていて、最後の「平凡な1日が訪れても人生には価値があります」というセリフは今見ても涙もの。アルツハイマー、交通事故など韓ドラあるある満載の「記憶 ~愛する人へ~」も心を摑まれました。
黒川さん
韓ドラはセリフが本当に素敵。「梨泰院クラス」の好奇の目にさらされた仲間に対してセロイの「逃げてもいい。悪いことなんてしてない~」というセリフは心に刺さりました。私はイケメンが出ていることも大事な要素なんですが(笑)、「ナビレラ ―それでも蝶は舞う―」ではおじいさんが踊るシーンを滂沱の涙で見ました。ソン・ガンさんも美しい!
古家さん
泣きの演技にも惹かれますよね。パク・ボゴムさんの涙を目にいっぱいにためてスーッと泣く演技は、リアリティがあって涙を誘います。
笛木さん
韓国って、リハーサルの数が少ないんです。だから泣きやすい。泣くシーンを大事にするので、俳優が準備できるまで、スタッフも待ってくれることも。見ていて思うのは泣きの演技のトレンド。一時は俳優さんがみんな、手の甲で口をおさえて泣いていました(笑)。涙のプリンスと言われるキム・スヒョンさん、ナム・ジュヒョクさんなんかも泣き方が自然で演技がうなるほど上手いですよね。
古家さん
号泣ではなく、さめざめと泣いてしまったのは「賢い医師生活」。特別何か大きな出来事が起きるわけではないのですが、5人の医師たちの生きる姿に共感を覚えます。
笛木さん
話が長い分、登場人物が多く、誰かしらに共感できるんですよ。
古家さん
サブカップルの方が好きだった「花様年華 ~君といた季節〜」も主人公の若い頃の描写に泣かされました。それと、OSTも泣ける要素の1つ。歌詞はセリフ代わり。知っていると2倍泣けます。
笛木さん
いいタイミングで流れるんですよね~。好きなドラマのOSTは、歌詞を調べてみるのもおすすめです。
古家さん
代理満足を得るためにドラマを観る人も多いと思います。だから理想の世界を描きメッセージ性がある。
笛木さん
問題提起のような。そして、どのジャンルのドラマでも泣けるシーンがあるんですよね。
黒川さん
私は自分の著書で、子育て中理不尽に怒らないためにも「泣くこと」を推奨しているんです。泣くことで、ストレスが解消されるから。だから、韓国ドラマはありがたいですよね。STORY世代にこそ、ぜひおすすめしたいです。
韓国ドラマ猛者たちのオススメ
「梨泰院クラス」
父親を財閥家の息子に殺されたセロイ(パク・ソジュン)。梨泰院で居酒屋を開き、壮大な復讐を計画する。
「賢い医師生活 シーズン1&2」
大学の同期で、バンドを組んでいた5人が同じ大学病院で働き、数々の困難を乗り越えていく。ヒューマンドラマ。
「花様年華 ~君といた季節~」
かつて両想いだった2人が、子どものいじめ加害者、被害者の親として再会。複雑ながらもお互いに惹かれていく…。
「まぶしくて ―私たちの輝く時間―」
25歳のヘジャは、ある日70歳の体に。孤独を抱えヘジャに惹かれている青年ジュナ。戸惑いながらも心を通わせ…。
「記憶〜愛する人へ〜」
弁護士テソクは息子をひき逃げされ亡くした過去が。ある日、病気が判明しひき逃げ事件解明の手掛かりも摑む。
<笛木さん>ジレ¥33,000(メゾンスペシャル/メゾンスペシャル 青山店)ニット¥23,100(プルミエ アロンディスモン)ピアス¥40,700(ete bijoux)バングル¥41,800(ete)
撮影/杉本大希 ヘア·メーク/千葉万理子(笛木さん)スタイリスト/池田直美(笛木さん)取材/味澤彩子 ※情報は2024年6月号掲載時のものです。
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