10周年を迎えたマディソンブルー・ディレクター中山さんの「最高の1着」とは?
ファッション界の巨匠たち曰く、〝好きを追い続けたから今がある〟。中山まりこさんの最高の一着を伺いました。
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MADISONBLUE クリエイティブディレクター 中山まりこさん
国内外でスタイリストとして活躍後、49歳で「MADISONBLUE」を立ち上げる。ハイカジュアルかつオーセンティックな世界観が洗練された大人を次々と魅了。人生観にもファンが多い。
60歳を目前に最高のスタイルを手に
古着にシャネルのジャケットを
『仕事に対するストイックな熱意、見え隠れする優しさ……。ガブリエル・シャネルは私の人生に大きく影響を与えた憧れの女性。今年、60歳になる記念に彼女が着ていたモデルのJKをオートクチュールで作ってもらい届いたばかり。CHANELのJKはエイジングを重ねた大人だからこそ似合うアイテム。そこに10代から変わらず好きなミッキーTやロックTとデニムを合わせるスタイルは、若い頃の理想だったかもしれない。60歳を目前にして行きついた「最高のスタイル」です。』
マディソンブルーのデニムのミニスカートはCHANELジャケットに合わせるイメージで作ったAライン。
AgeとStyleはイコール
『スタイルが確立したからこそ似合うオシャレがあると思うんです。CHANELのジャケットを手に入れようと思った時、明確だったのはデニムを合わせること。海外のチャリティーディナーではロングスカートと合わせてシックに。古着のロックTは、断捨離を繰り返し、数十枚の中から残った5枚のうちの1枚。』
ブランドデビュー当時のシャツ6型
今も新鮮な気持ちで着られます
『トレンドの入れ替わりが激しいファッション業界の中で、自分のスタイルにちゃんと落とし込める服、長く愛してもらえるアイテムを作りたい。そう思ったのがブランド立ち上げのきっかけ。ファーストコレクションは6枚のシャツからスタート。なぜシャツにしたかと言うと、誰でも馴染みがあって、身に着ける人、それぞれのスタイルになるアイテムだと思ったから。10年経った今も愛され続け、新鮮に着られるって、私すごいもの作ったなって(笑)。』
シャツの着こなしは、その人のスタイルを映し出す
『メンズライクなワークシャツを女性が着ることで生まれる色っぽさやフェミニズム。そんなギャップ、シャツの新たな魅力を表現したかった。仕立ての良さ、素肌に馴染む心地よさ。若い頃とは一線を画すハイカジュアルを実感してほしい。』
撮影/鏑木 穣(SIGNO)ヘア・メーク/陶山恵実(ROI)取材/石川 恵 ※シャネルはすべて私物です。ブティックへの問い合わせはお控え下さい。※情報は2024年6月号掲載時のものです。
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