「大のドラマ好き」大塚 愛さん(41)がハマる大ヒットドラマは?

2003年にデビューし、2ndシングル『さくらんぼ』の大ヒットを皮切りに、多くの人の心に残る名曲を生み出してきたシンガーソングライターの大塚愛さん。この夏は自身初となる個展を開催するなど、音楽だけでなくさまざまなジャンルのアートに挑戦する大塚さんにお気に入りの美術館や温泉、おすすめのドラマ作品などプライベートでの「好き」を伺いました。

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大塚愛さんが描く油絵、そして普段の表情

初の個展では、楽曲をアートで表現

──今年7月には自身初となる個展の開催が決定! 油絵や書道などのアート作品が展示されます。大塚さんがアートに興味をもったきっかけはありますか?

大人になってから油絵を描き始めたのは、「たまたま絵の具があったから」という単純な動機なんです。自宅にもらった油絵具がたくさんあったので、子どもといっしょに絵でも描こうかと引っ張り出したものの、「どうやって使うんだろう?」というところからのスタートでした。そこで専門の方に基礎を教えてもらい、いざ描いてみたら面白かった!というのがきっかけです(笑)。それまで絵画を習ったことも、書道の経験もほぼゼロでした。書道については、デビュー当時から筆ペンで文字やイラストを描く機会がなぜか多くて、ずっとやってみたいな、と思ってはいたんです。でも、なかなか時間がなくて、ようやく本格的に取り組むタイミングがきた、という感じですね。私は音楽を作るとき、必ず映像もいっしょに思い描いているんです。その映像を動画作品として作れたら素敵ですが、私がカメラを回しながら出演することが難しいし、かなり大がかりなことになってしまうなと。それなら油絵を描いて歌の情景を表せばいい、とこれまでの楽曲をモチーフにしました。今回の個展では会場を油絵や書道、フラワーアレンジメントで埋め尽くします。数十点の作品を展示予定なので、今は死にそうになりながら制作に没頭しているところ(笑)。さまざまなテイストの作品があるので「大塚愛って面白いかも」と思ってもらえたらうれしいですね。7月の個展が終わったら、デビュー20周年イヤーはいったん終了。ちょうどデビュー21年目に突入する9月には恒例のアニバーサリー&バースデーライブを開催予定です。

 

最近行ってよかった美術館と温泉は?

──大塚さんのお気に入りのアートスポットや読者におすすめの場所はありますか?

都内の美術館は混んでいることが多いですが、好きなアーティストの企画展には足を運んでいます。ゲルハルト・リヒターが好きなので、東京国立近代美術館の企画展にも行きました。展示や建物はもちろん、箱根・芦ノ湖という立地の空気感も含めて好きなのは、「箱根美術館」。庭園も含め素晴らしいアート空間が広がっていて、行くたびに息が深く吸える感じがします。箱根にある美術館はほとんど行っていて、どれも好きですね。それから大分の湯布院にある「COMICO ART MUSEUM YUFUIN」がとてもよかったです! 自然の中で建築とアートをゆっくり楽しめます。私は温泉も大好きなんです。いつか温泉宿の一室を買うのが夢で、朝起きて温泉に浸かり、部屋を出る前にもまた浸かる……みたいな生活がしたいです(笑)。旅行は温泉メインで場所を決めて、近くに美術館があったら最高! という感じです。最近は、北海道の登別温泉に行きました。後日、私が泊まった宿がテレビ番組に出ていて「あの温泉はやっぱり要チェックだよね」と思わずにんまり。温泉にもゆっくり入るのが好きなので、空いている時間を狙ってのんびり過ごしています。

 

ドラマ愛好家でもある大塚さん「リアタイ視聴が基本です!」

──実は「大のドラマ愛好家」という噂を伺っております。お気に入りのドラマについても教えてください!

ドラマはもう、毎クールめちゃくちゃ観ていますね。全ドラマ制覇したいところですが「夏の新ドラマ一覧」とか毎回チェックして、どれを観るか厳選しています。最近は、言わずもがなの大ヒット作ではありますが、『不適切にもほどがある!』と『VIVANT』(取材は2024年5月)。脚本家・古沢良太さんの作品も好きです。代表作『リーガル・ハイ』はテンポ感が絶妙で、いつ何度見返しても最高に面白いです!『カルテット』『大豆田とわ子と三人の元夫』の脚本家・坂元裕二さんの作品も毎回必ずチェックしています。配信系も好きで、韓国ドラマだと、やっぱり『梨泰院クラス』が好きですね。『愛の不時着』『わかっていても』『海街チャチャチャ』など、人気作品は一通り観ました。日本のドラマでは、昔から『世にも奇妙な物語』が好きなんです。Netflixオリジナルで、『世にも〜』の海外版みたいなオムニバスドラマ『ブラック・ミラー』も全話観ました! 日本の「世にも〜」よりもSF的なシチュエーションが多く、好きな人は楽しめると思います。どうしても見逃したくない作品が現れたときは、ドラマが見られること優先で1日のスケジュールを回せるように努力するほど(笑)。ドラマはリアルタイムで観たい派なんです。犯人探し系のミステリーなど誰かと語りたくなるドラマは、Xのポストを眺めながらリアタイするのが好きです。私は全然気がつかなかった演出や伏線についての考察を読んで、「あー!なるほど!」とか言いながら見ています。育児中のVERY読者の方は、22時台くらいの放送枠のドラマは録画しないとなかなか見続けられないですよね。子どもと一緒にうっかり寝落ちしてしまったり。私も一時期はそういうモードになって、夜のドラマがほとんど見られなかった時期もありました。でも「このままだとダメだ!」と思い、ドラマを見ているときはソファに寝転ぶのはやめて、きちんと座り、眠気を感じたら足裏マッサージなどをしつつ、真剣に作品と向き合うようにしています(笑)。

PROFILE
大塚愛(おおつか・あい)
シンガーソングライター。1982年生まれ。『さくらんぼ』『プラネタリウム』など多数のヒット曲を⼿がけるほか、楽曲提供や絵本制作、イラストレーション、⼩説を寄稿するなどマルチな才能を発揮。近年では油絵を本格的に描き始めるなど精⼒的に活動中。

この夏、大塚愛さんが初の個展を開催!

昨年デビュー20周年を迎えた⼤塚愛さん。2019年から本格的に油絵を描き始め、その後、書道、フラワーアレンジメントなど幅広い分野で創造的なクリエイションを発表。初の個展となる今回のイベントでは、⾃⾝の楽曲をテーマに描き下ろしした作品を展示します。また、CD付パンフレット『AIO ART』が個展会場とmu-mo shopで限定販売! 油絵の作品集に、全曲ピアノ・インストゥルメンタル・ミニアルバム『graine』のCDが付属。CDに収録された楽曲は各音楽サブスクリプションサービスにて配信中です。

AI OTSUKA 20th ANNIVERSARY ART EXHIBITION AIO ART

開催期間:2024年7⽉18⽇(木)〜7⽉29⽇ (月)

スパイラルガーデン(東京都港区南⻘⼭5-6-23 スパイラル1F)※⼊場無料

【⼤塚愛さんからのmessage】

⾔葉とメロディを使って20年以上作品を創り続けてきた中でメロディから⾒える景⾊、⾔葉から⾒える神気をそれぞれ細分化し、表現したく今に⾄りました。そうすることでまた新たな⼀⾯や物語をぜひ観ていただけたらと思います。

取材・文/亀井ゆりこ

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