酒井若菜さん・43歳「年齢を重ねて外見の自信がなくなる女性」への提案は

私を幸せにできるのは私、美容のモチベーションも自分のため。誰かのためでなく、“自分のために綺麗でいること”が心地よく幸せに生きる基準になり、周りをもハッピーにできる。そんな私らしい美しさを更新し続ける女性にフォーカスする連載です。

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40代になって「己ファースト」はじめました

お話を伺ったのは……酒井若菜さん

《Profile》
1980年9月9日、栃木県出身。グラビアアイドルとして活動後女優へ転身し、数々のドラマや映画に出演。女優業と並行して、小説、エッセー集を発表するなど文筆業でも活躍中。2023年にYouTubeチャンネル「酒井若芽チャンネル」を開設。

人生後半戦は、「己ファースト」。私が40代になって周りに宣言したことです。

10代で芸能界に入り、20代、30代と自分ではなく人のために生きてきた自負があります。だからこれからは自分のために、それこそ自愛に生きてもバチは当たらないんじゃないかなと思って(笑)。

わざわざ宣言したのは、そうしないと実行が難しいから。私は我を通すことが苦手だし、宣言することで、周りの人も「若菜ちゃんも自愛をするようになったんだね」という前提で接してくれます。

40代になってから自愛の一環ではじめたことは、毎月美容皮膚科に通うようになったこと。元々化粧品が大好きで、日々のスキンケアにはかなりこだわっているのですが、他力本願も大事。クリニックの先生に「綺麗になりましたね」と褒められることで自己肯定感がすごく上がるんです。

女性は年齢を重ねることで外見の自信がなくなってしまいがち。仕事のキャリアだって、男性の場合は武器になるけれど、女性の場合は疎まれたりモテなくなったりすることもありますよね。キャリアを積んだからこそ一歩引いて若者を立てたり、子どもを立てたり、脇役に徹するシチュエーションにいる女性たちは多いのではないでしょうか。

そんな女性たちにこそ、自分を犠牲にしすぎない己ファーストを提案したいです。「こんな年齢だし、人の目もあるし、間違えないようにしなきゃ。完璧でいなきゃ」なんて、思わなくていい。間違えたってそれをケラケラ笑い飛ばして晒せる愛嬌と弱みを見せられる勇気を持つことが、今私が思っている“大人のカッコよさ”なんです。その姿勢が、これから先の私の生き方を肯定してくれるんだと思っています。

《衣装クレジット》
サロペット¥42,900(ヴェルニカ/ヴェルニカ ルーム)靴¥30,800(ツルバイ マリコ オイカワ)ピアス¥5,940左手パールリング¥4,590(ともにアビステ)

2024年『美ST』8月号掲載
撮影/秋山博紀 ヘア・メイク/鈴木智香(A.K.A.) スタイリスト/中村智香子 取材/キッカワ皆樹 再構成/Bravoworks,Inc.

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美ST