髙石あかりが思う“永遠”とは。「女優というお仕事は終わりがないところが好き」
映画やドラマで大活躍中の女優髙石あかりさんにインタビュー。今号のテーマ「Eternity」にちなんで、“永遠”について語っていただきました。憧れの女優や叶えたい夢など、信念に迫ります。
髙石あかりさんにインタビュー♡
シャツ(参考商品)/インスタントファンク(ムシンサ グローバル ストア) ワンピース¥55,000/バウム・ウンド・ヘルガーテン(S&T) ネックレス(短)¥31,900/ジュスティーヌ クランケ(LHP WOMEN ラフォーレ原宿) その他/スタイリスト私物
今号は永遠を意味する「Eternity」がテーマです。髙石さんが永遠に好きなものはなんですか?
ご飯です。気づいたらお弁当のご飯だけなくなっているみたいなことがざらにあるくらい、白米が好きで。おにぎりも具材なし、塩もかかっていない、ただお米をにぎっただけの状態のものがいちばん好きです。少し前に炊飯器を新しいものに変えたんですけど、ピーって炊き上がりの音が鳴った瞬間にフタを開けてそのまま食べています(笑)。
永遠に憧れのミューズはいますか?
お芝居でいうと宮﨑あおいさん。私自身、人間が人間らしい姿でいるところを見ると、ハッとするというか魅力的だなと思うんですけど、映画『怒り』の宮﨑さんのお芝居にそれを感じて、こういうお芝居ができるようになりたいなと思いました。
髙石さんの言う人間らしい姿とは、どんなものでしょうか?
飾らない姿というか。人の完璧じゃない、どこか足りないところが見えたときに素敵だなと思うことが多いかもしれないです。あと『怒り』で宮﨑さんが演じられた役とは少し違うんですけど、普段の生活のなかで喜怒哀楽の感情表現をちゃんとできる人も素敵だなと思います。私自身あまり感情の起伏がなくて、特に怒りなんて感じることがほとんどないんです。
もしも、永遠に時を止められるとしたら、いつがいいですか?
自分のスタンスとして永遠というよりは終わりがあるほうが好きなんです。だから時は止まらずに動いていたほうがいいかな……。ただこの先、このまま時間が止まればいいのにって、心の底から思える瞬間に出合えたらそれは素敵なことですよね。幸せなんてあればあるほどいいから、正直今の自分もいつ何があってもいいと思うくらい毎日幸せなんですけど、その幸せを日々更新していけたらいいなと思います。
女優という職業について思うこと「もっと夢見ていたいな」
Tシャツ¥7,980/エピヌ 中に着たカーディガン/ノンフィシャルノフィス(LHP WOMEN ラフォーレ原宿) ワンピース¥35,200、帽子¥24,200/ともにキュリオズ 中に着たトップス¥11,000/ パメオポーズ(パメオポーズ 表参道旗艦店)
女優はいつから目指しましたか?
確か保育園のときからの夢でした。小学校の文集にも将来は女優になりたいと書いていましたし、女優という職業にずっと憧れていました。
実際にその夢を叶えられていかがですか?
夢は叶ったといえば叶っているんですけど、まだまだやりたいことがあって。なので今、夢はまだ叶ってないなと感じることも多いです。以前、女優の尾野真千子さんがインタビューで「この先も私は映画女優になりたい」と言っているのを見たんです。私からすれば尾野さんはもう映画女優という肩書きを確立されていると思うのに、ご本人はまだ映画女優になっていないと思っていらっしゃるのが素敵だなと思って。そこから私も女優になろう、夢を女優にしたいと思うようになりました。
確かに夢を叶えたという表現は、ゴールに達したみたいな意味にも聞こえるところがありますね。
そうなんです。もっと夢見ていたいなと思いますし、女優になろうと思ってお仕事に向き合っているほうが、自分の気持ち的にも楽だなと。さっき「終わりがあるほうが好き」って話したんですけど、唯一女優というお仕事は終わりがないところが好きだなと思います。簡単に正解が見つからないからこそ悔しい思いをするし、逆も然りで、心の底から楽しいと思う瞬間がたくさんある。これからも女優の夢を追いかけていきたいです。
ニット¥27,500/ラインヴァンド シャツ¥45,100/ヒュー・デイ・トゥ・イブニング
髙石あかり
2002年12月19日生まれ、宮崎県出身。’19年より本格的に俳優活動をスタート。以降、映画『ベイビーわるきゅーれ』シリーズのほか、ドラマ『墜落JKと廃人教師』シリーズなど話題作に出演。’23年には『第15回TAMA映画賞』の最優秀新進女優賞を受賞した。公開中のアニメ映画『きみの色』では声優に初挑戦。映画『スマホを落としただけなのに 最終章 ファイナル ハッキング ゲーム』が11月1日公開を控える。
Information
映画『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』9月27日(金)全国ロードショー。プロの殺し屋コンビ・ちさととまひろが任務で宮崎県に出張。早々にミッションを済ませ休暇を楽しんでいたふたりだったが、次のミッションで史上最強の殺し屋に出会う。「この二人、これで最期。」というキャッチコピーにも注目が集まる。同時期、テレ東でドラマ『ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!』も放送される。
Photography_Toshiaki Kitaoka(L management) Styling_Ruri Matsui Hair & Makeup_Nozomi Kawashima(io) Interview_Yuri Tokoro Text &Edit_Megumi Shimbo