堀田茜さん『SNS詐欺に盗撮etc.、自分なりに気をつけています』危険からどう身を守る?
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堀田茜が「30代になってなんだか気になる…」と感じるタイムリーな話題を、今会いたい識者に直接聞きに行く連載26回目。今回は、防犯アドバイザー・犯罪予知アナリストの京師美佳さんに「今CLASSY.世代の女性が特に意識するべき防犯対策」についてお話を伺いました!
SNS詐欺に盗撮、空き巣…超怖がりなので自分なりに気を付けています
今月のゲストは…防犯アドバイザー・犯罪予知アナリスト 京師美佳さん

【今月の茜のモヤモヤ案件】
元々、とても怖がりな私。結婚してからなおさら、対策をきちんとしたいと思い始めました。でも今は犯罪の種類も多種多様で何をすればいいか、どこまで必要なのか迷います。今CLASSY.世代の私たち女性なら特にどんなことに気を付けるべきなのかの情報をアップデートしたいです。
「SNSは注意が必要。知らないDMに返事NG・うまい話の広告は詐欺を疑う・背景情報に気を付けて」(京師)
茜:今、いつ誰が巻き込まれるかわからない、怖い事件が増えていますよね。私自身怖がりだから危機管理は常にしておきたくて、対策は取っているほうだと思うのですがどこまですればいいか迷います。防犯のプロである京師さんが今、CLASSY.世代が対策したほうがいいと考えていることを具体的に教えていただきたいです。
京師:たくさんの方に当てはまるお話をさせていただくと、今はSNS絡みの詐欺と、住宅関連(空き巣、強盗、盗聴盗撮)が多いと思うので、今日はこの2つに絞ってお話ししますね。
京師:まず、みなさんが使うSNS。使う側のリテラシー次第で犯罪に巻き込まれる可能性があります。どんな人が見ているかわからないSNSで、今どこで何をしているかがわかる投稿は狙われやすく危険。家の中の写真でも、家が特定される可能性があるので注意してください。
茜:家の中の巾木が写っているだけで、どのマンションなのか特定できたりするみたいですよね…。
京師:ありますね。どんな事柄にもその道のプロがいて、特定班がいると思ったほうがいいです。それからSNSに流れてくる広告の半分以上は詐欺だと思ってちょうどいいです。
茜:そんなにですか?
京師:「副業で月10万円も稼げちゃった」とか「写真を撮って送るだけで1日数千円」とかいう動画広告、よく見かけませんか?CLASSY.読者のみなさんなら「無料美容モニター募集」とかも気になる広告ですよね。この手のうまい話は、登録させてその後音信不通になり個人情報だけ抜き取られるか、「最初に登録料として数十万円必要。でも月にいくら謝礼を払うから、戻ってくるお金」などと言われ、やはりその後連絡が取れなくなります。ちゃんとした企業の広告ももちろんありますが、うまい話だと思ったらまず詐欺を疑ってください。
茜:ひどいですね。私ドラマで詐欺師に騙される役を演じたことがあるのですが、詐欺師って心の隙につけこむのがうまいですよね。
京師:そうなんですよ。国際ロマンス詐欺も変わらず流行っていますが、これも人の隙につけこんだ詐欺。仕事の情報として何人かとやりとりを続けてみたことがあるのですが、最終的にはやはりお金を振り込んでほしいと言われました。お金の話をしてくるのは毎日のやりとりが続いた3カ月後とか半年後。信用しきるのを向こうも待ってるんです。これも突然降って湧いたうまい話と同じことなので、知らない人からのDMには基本的には返事をしないようにしてほしいです。
茜:SNSって身近にあるだけに、詐欺と隣り合わせだと気づきにくい。こうして詐欺の手口を教えてもらえるだけでも意識の持ち方が変わりますね。
SNSはまず、リアルタイム投稿しない。防犯グッズは100均でも買えるので、ぜひ揃えて
「安心して暮らすためには犯罪者が嫌がる4原則を覚えて」(京師)
茜:それからやっぱり毎日の暮らしの防犯対策も気になります。ひとり暮らしの友人も多いので、狙われないためにできることが知りたいです。
京師:女性は特に、空き巣や強盗、ストーカー、盗聴盗撮が心配だと思いますし、街頭犯罪に巻き込まれないかも不安ですよね。
茜:私、暗い夜道とかでは周りに変な人だと思われてもいいので、やたらキョロキョロするなど、全速力でいきなり走り出すとかして、とにかく不審者を寄せ付けないようにしています(笑)。
京師:いいですね!何度も振り返る仕草は警戒が伝わって相手が怯むのでとても良いです。ひとりで道を歩くときに気を付けてほしいのは「ながら歩きをしない」「近道だからと人気のない場所や公園を突っ切らない」「誰かがついてきていると感じたら絶対に家に帰らない」です。
茜:家に帰るのはダメなんですね。
京師:家がバレてしまうと待ち伏せされてしまうので…。人の多いお店に入るとか、タクシーに乗るとか、誰かに迎えに来てもらうなどで対処を。ながら歩きは、スマホに夢中だったり、イヤホンで音楽を聞いていると異変に気づきにくくなってしまうので危険です。
茜:防犯グッズはどうしたらいいですか?
京師:犯罪者が嫌がる4原則があります。それは、音、光、時間、人の目。音=大きな音が出るもの。家やバッグの中に防犯ブザーを用意しておきましょう。最低でも80デシベル以上あると、けたたましい音が出て周りが気づきやすくなります。窓に大きな衝撃が加わると音が出るブザーも併せてぜひ。光=威嚇目的。センサーライトをドアやベランダに設置しましょう。最低300ルーメン以上と書かれているものを。時間=有事の際の時間稼ぎ。住宅侵入の際に5分以上時間がかかると犯罪者は諦める確率が高いというデータがあります。侵入できてしまいそうな窓の鍵の周りに防犯フィルムを貼っておくと良いでしょう。厚みが350ミクロン以上のものを。人の目=人の視線を感じる場所を不審者は嫌がります。たとえばキレイなお花や植物が飾ってあると人はそれを見るので犯罪者は近寄りにくくなるので有効ですよ。
茜:全部買い揃えたら大変な出費に…と思いきや、今ってすごくリーズナブルに買い揃えられるんですね。
京師:100均でも補助錠やダミーカメラが売っている時代なので、負担にならず備えられますよ。ぜひ少しずつでもはじめてみてください。コツコツ揃えていくだけで、1年後には防犯対策万全屋敷になるはず!
茜:心のどこかで、お金をかけるのがもったいない、うちは大丈夫と思ってしまうんですよね。でも有事を防ぐために、って考えないと。
京師:みなさんそうなんですよね。でも自分だけは大丈夫だと思わないことが大切です。病気になったらお金が必要になるかもしれないと思って医療保険に加入する人は多いですがそれと同じ。楽しく生活するための備えですからネガティブに考えず、人生を楽しむためだと前向きに受け止めていただけたらと思います。
茜:本当ですね。何も起こさないために、何かしておきたい。早速買い揃えます。
\茜の取材ノート/

お話をお伺いしながらオススメの防犯グッズも教えていただきました。数百円から買えるものがたくさんあって、がんばらなくても対策は取れるんだと安心できたし、それなら絶対対策したほうがいい! という気持ちに。京師さんがひとりではじめたご職業だそうですが、防犯面で不安があっても相談できる場所があまりないと気づいて。京師さんのような方がいらっしゃることは一生活者としても対策を取りたい企業さんたちにとってもありがたい存在なのだろうなと思いました。
京師美佳さん(防犯アドバイザー・犯罪予知アナリスト)
防犯対策専門家で日本初の女性防犯アドバイザー。日本唯一の犯罪予知アナリスト。防犯診断、相談受付、防犯対策を考えた住宅の設計やプロデュース、セキュリティ商品の企画販売など、20年で8000件以上の事案を対応。警察から多数の感謝状を授与されている。防犯診断や相談受付、セミナーなど幅広く活動。TV出演多数。またYahoo!ニュース公式エキスパートとしても活躍。一個人に役立つ防犯対策をYouTubeとTikTokで配信中。
[茜衣装]ワンピース¥132,000(オブリオ)ピアス¥137,500ネックレス¥236,500リング[人差し指]¥189,200リング[中指]¥112,200(すべてジジ/ホワイトオフィス)※京師美佳さんの衣装はすべて私物です
撮影/杉本大希 スタイリング/大野由加里[堀田さん分] ヘアメイク/小原愛奈[堀田さん分] TONOE[京師さん分] 取材/野田春香 編集/小林麻衣子 再構成/Bravoworks,Inc.
※CLASSY.2025年5月号「堀田茜のほったらかしにしたらアカン!」より。
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。