30歳【俳優・奈緒さん】5年後にはパートナーと出会っていたい

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今年、第33回橋田賞・新人賞を受賞するなど、繊細で丁寧な演技が評価され、俳優として着実にキャリアを重ねている奈緒さん。30歳の節目を迎えた今抱く、結婚観やこの先の展望を伺いました。

結婚にポジティブになってきました。5年後にはパートナーと出会っていたい

評価をされることも仕事の一環として受け止めています

今年30歳を迎えて、“自分の将来に必要なもの”に、これまで以上に向き合っています。どこで暮らすか、マイホームを持つのか…。先を考えて「将来に備えて貯蓄しなきゃ!」と思い始めていました。ですが、CLASSY.読者には30歳の節目に大きな買物をする方もいると聞いて、自分にも記念に残るものを贈りたくなりました。元々、ご褒美買いはあまりしないタイプ。自分を労うときは、ちょっと贅沢して日本料理をコースで楽しんだり、旅に行ったり、モノよりも体験に投資してきました。節目買い候補として、パッと浮かんだのは、カメラのレンズ。10年後も思い出に残るようなものが手元にあるのは素敵ですよね。
20歳で上京し、俳優活動を続けてきましたが、小さい頃から人と比べると苦しくなるタイプだったので、「周りと比較すること」は早めに手放しました。ただ、受けた評価に向き合うことは仕事の一部になっています。連ドラの撮影中だと、SNSの感想も見て作品に反映させることも。ミステリー作品だと、視聴者の方の考察を見て、「どうしようバレちゃう!」とスタッフさんと盛り上がったり(笑)。いろんな視点があった方が今後の自分のためになるので、いい評価もネガティブな評価も受け止めるようにしています。

相手に気を遣いすぎて恋愛は苦手かもと思っていました

20代の頃に比べて、恋愛と結婚がより深く結びついてきたな、と感じています。大きなきっかけは、舞台『WAR BRIDE』の取材で、私が演じる桂子・ハーンさんにアメリカでお会いしたこと。戦後まもなくアメリカ兵のフランクさんと結婚して渡米した桂子さんは、自分の人生を自分で選んだ方。厳しい環境の中でもパートナーや周りの方々に愛を持ち、歩み続けていらっしゃるお話を伺い、結婚に前向きな想いを抱けました。私自身は、これまでの恋愛では、相手に気を遣いすぎて「本当の自分が分からなくなる」と感じることもあり、自分は恋愛が苦手かも、と思っていました。誰かとの未来を考えても、壁や障害となるものを想像してしまうこともありました。でも、桂子さんの話を聞いて、「なぜ起きてもいないことに不安を抱えていたんだろう」と痛感。この先、何かを選択しなければならないときには、後悔するような選択だけはしないでおこう、と一歩飛び込む勇気もいただきました。
ドラマでご一緒して以来、仲よくしていただいている濱田岳さんご夫婦も憧れです。お二人のように、深く信頼し合えて助け合える関係性はまさに理想。素敵な先輩方の結婚観や恋愛観を聞くと、どんどん結婚に対してポジティブになっている自分がいます。5年後は、新たな挑戦もしていたいし、海外で活動する同業者の人たちと、いろんなボーダーラインを超えて作品作りをしていたい。そして願わくば、桂子さんとフランクさんのように、どんな場所でもずっと一緒に歩んでいけると確信し合えるパートナーにも出会えていたらいいな、と思っています。

【取】
22時就寝、5時起き生活を始めたら、不安になることが減りました

早寝早起きという心身ともに健康的な習慣を選べたのは、自分の中でもいい選択でした。5時に起きると、キレイな朝焼けを見ることができたり、出かけるまでの準備にも時間をかけられる。私の場合、朝の方が頭が冴えていて、今まで長くかかっていた作業も短時間で終えられたり、思考する時間にも向いていると思っています。夜に考えごとをすると、どうしても不安な方に進んでしまうし、ぐるぐる考えて結局眠れなくなることもよくありました。朝は家を出る時間がやってくるから、そこで区切りをつけられるし、さっぱり考えることもできる。そのぶん夜は、友達や家族との時間に費やしたり、趣味を楽しんだり、穏やかに過ごせています。

【捨】
福岡から持ってきていた家具を手放せるようになりました

引っ越しを機に断捨離をしようと、福岡から上京した際に持ち込んだ家具などを母と一緒に厳選して、手放しました。福岡で愛用していたものたちは、使わなくても心を支えてくれたり、安心感をくれる存在でもあって、上京当時の私や母にとって精神的にも必要なものだったと思うんです。でも年月を経て、「役目を終えたものは、必要としている誰かの手元に渡る方がいいんじゃないか」と思い始めて、感謝をしつつ手放すことに決めました。東京での生活も長くなり、精神的な支えを減らしても立っていられるようになったのかな、とも感じています。

旅は自分へのご褒美。最近は仕事仲間に会いに台湾へ
作品を終えてひと段落したタイミングで、自分へのご褒美として旅に行くことも多いです。最近は、『東京サラダボウル』で共演した俳優仲間に会うために台湾を訪れ、一緒に食事も楽しみました。現地ではカゴ屋さん巡りも堪能。趣味の手芸グッズの収納用にバスケットを購入。今はグッズをビニール袋にまとめて棚の奥の方に入れているので(笑)、ディスプレイしておけば、もう少し捗るかなと思っています。

奈緒さん
1995年生まれ。福岡県出身。2013年デビュー。近年の主な出演作は、NHK総合『東京サラダボウル』、TBS系『あのクズを殴ってやりたいんだ』、映画『傲慢と善良』など。「sunao」名義でカメラマンとしても活動。8月上演の舞台『WAR BRIDE -アメリカと日本の架け橋 桂子・ハーン-』では、第二次世界大戦後、“War Bride(戦争花嫁)”として渡米した桂子・ハーンを演じる。東京公演(8月5日~27日・よみうり大手町ホール)のチケットは5月30日発売開始。ほか、兵庫・福岡で公演。

【衣装クレジット】ジャケット¥49,500タンクトップ¥8,800パンツ¥41,800(すべてハイク/ボウルズ)イヤリング¥63,800チャーム¥19,800(ともにアガット)

撮影/川原﨑宣喜 ヘアメイク/竹下あゆみ スタイリング/岡本純子 取材/坂本結香 編集/越知恭子 再構成/Bravoworks,Inc.
※CLASSY.2025年7月号「私たちの取捨選択」より。
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。