【大阪・関西万博グルメ特集】4時間待ちの大人気サウジアラビア館のレストランに、ついにオープンのネパール館情報も!|STORY
盛り上がりを見せる大阪・関西万博ですが、どこで何を食べてよいか迷いますよね?海外パビリオンの「食」も気になるところ。万博マニアライターが、連日大行列の超人気店のサウジアラビア、クウェート、イタリア、ポーランド、そしてついにオープンしたネパール館のレストランを取材してきました!
サウジアラビアとクウェートのレストランどっちがいい?どれくらい並ぶ?オススメメニューは?など気になる点をレポします。
4時間待ち!?サウジアラビアの「IRTHレストラン」に潜入!フルコースをオーダーしてみた!

大阪・関西万博で、レストランを一つだけ選ぶとしたら、サウジアラビア館がイチオシ!ただし、大人気のレストランのため、待ち時間も最長クラス…。今回、万博、超最難関の「IRTHレストラン」取材することができたので、全貌をご紹介します!
<ウェルカムドリンクはサウジコーヒー>
サウジアラビア館の「IRTHレストラン」は、パビリオンの2階にあり、パビリオンを見学しなくても利用できます。
まずは、入り口でウエルカムドリンクのサウジコーヒーを頂きます。様々なスパイスと一緒に淹れたサウジコーヒーは、上品な喉越しで、コーヒーというより、お茶に近い感じで、暑い日には特に嬉しい心遣いです。
<サウジアラビアの世界観が体感できる優雅な店内>
店内は、テーブル席と靴を脱いで上がるソファー席があります。なるほど、これならいつまでも居たくなる心地よさで、待ち時間が数時間になるのは納得です。
オススメの注文方法は?

パン、小皿、大皿、シェアプレート、デザートのページと分かれているので、お好みに合わせて、自分でコース仕立てにして注文するのがオススメ。少人数やお子さん連れには、量が調整できます。
もう一つは、各メニューから一品ずつ出る、「サウジエクスペリエンス」のフルコース。中近東料理の初心者の方でも迷う事なく、様々な料理が楽しめます。
今回、一生で一度かもしれないという貴重な機会に、「サウジエクスペリエンス」のフルコースを堪能してきました!
<食べ過ぎに注意!美味しすぎる焼き立てパン>
まずは、パン2種が運ばれてきました。ヤギのチーズが付いた「アラフマルブレッド」とヨーグルトソースの付いた「シュリークパン(ひよこ豆のパン)」。どちらも焼き立てで、いくらでもおかわりをしたくなる美味しさなので、食べ過ぎに要注意です。
<様々な料理が楽しめる小皿料理&大迫力の大皿皿料理>
小皿料理は、トマトベースで骨髄が溶け込んでコクのある「ハッブスープ」、日本人にも馴染みのあるお好み焼きのような「モサバル」、サクサクの食感が楽しい揚げ物の「メディニアンサモサ」、魚料理の「マタフィ・フィッシュ」です。
大皿料理は魚のフライの「サイヤディーヤ」をチョイス。どーんと!大皿に大きな魚のフライが盛り付けられて、食欲をそそる一品です。タマリンド風味のスパイスライスとロッカの葉やネギ、大根、青唐辛子が添えられていて、揚げ物ですが、さっぱりと頂くことができます。
<デザート>
デザートは「サウジトリオ」の「モハラ(クッキー)」、「マクシュシュ(焼き菓子)」、「サゴダナ(プリン)」の3種類。最後までペロリと食べられる美味しさでした。
<お子さん連れでもOK>
どの料理もとても上品で、日本人の口に合う味付け。香辛料などは日本人に合わせているのか聞いたところ、サウジアラビアの味そのものということに驚きました。
どれも、程よいスパイスで日本人に馴染みのあるお米をベースとした料理もあり、とても食べやすかったです。辛い料理はなく、辛さはソースで調整できるのでお子さんと一緒に食べることもできます。
待ち時間は?どのタイミングなら入れる?

サウジアラビアのレストランは、予約ができず、常に大行列なので、行くには相当の覚悟が必要です。朝イチで入場し、11時のオープンの一巡で入ることができても、入場ゲートでの待ち時間を合わせると最低3〜4時間は待つことになります。
ゆったりとした席で、回転がゆっくりなので、2巡以上になると入れるのは次回の13時以降になり、さらに待機する列が締切となり、並ぶことすらできなくなることもあります。9時台で並んだけれど、食べたのは夕方ということも…。
確かに、並ぶ価値のある素晴らしいレストランです。が、万博が初めての方や一度しか来れないという方には、他のパビリオンを見ることができなくなってしまうので、万博に慣れているリピーターの方向けです。
<代表者が待つことは可能>
また、大皿料理が多く、座席は4人から6人がけなので、一人よりも大人数の方がお料理が楽しめます。なので、どうしてもサウジアラビアレストランで食べたいという方は、代表者が待つことは可能なので、4〜6人前後で行って、交代で並ぶという方法がオススメです。
また、カフェもありますので、サウジアラビアの食の体験ができますので、長時間並ぶのは難しい方は、そちらものぞいてみてくださいね。
中近東の料理を楽しみたいならクウェート館の「SIDRA」もオススメ!

サウジアラビアのレストランを諦めてしまった方に朗報です!どうしても、中近東の雰囲気が味わいたいという方には、クウェートのレストラン「SIDRA」もオススメです。
「SIDRA」はパビリオンの入り口とは別の階段の2階にあり、パビリオンに入らずにレストランに行くことができます。店内は白を基調にしたモダンなリゾート風デザイン。落ち着いた雰囲気の中、異国情緒をたっぷり感じられます。
一人でも大人数でも入りやすいメニュー

前菜に、ルッコラやゴートチーズ、ドライデーツのジャルジールサラダ、野菜を練り込んだ揚げ物のクベ・エルグを注文。
メインは、香辛料でマリネした鶏肉とサフラン風味のバスマティ米が添えられたクウェートの名物料理のチキンマクブースをチョイス。メインは、ライスの付いたワンプレート風なので、これだけでも十分、お腹いっぱいになるので、お一人できても注文しやすいです。
クウェート館のレストランの料理も、香辛料は控えめで、日本人にも合いやすくアレンジされている印象があります。エキゾチックな雰囲気は堪能できつつ、食べやすいので、辛いものが苦手な方や中近東の料理の初心者の方にもおすすめです。
サウジアラビアとクウェートレストランはどう違う?どっちがオススメ?

<一人でも大人数でも入りやすい>
クウェートのレストランは、サウジアラビアのレストランの様なコース料理の設定はなく、アラカルトのオーダーで、メインはワンプレートのタイプのお料理なので、大人数シェアしても、一人でも入りやすい雰囲気です。
<空いているタイミングは?>
また、座席数も多く、回転も早いので、ランチ時は混みますが、朝イチやランチピークを外した午後などは高確率で入ることができると思います。この日は平日の16時頃でしたが、並ばず入れました。
<サウジアラビアとクウェートのレストランどっちに行けばいい?>
中近東の料理は味わいたいけれど、待つのは無理という方にはクウェート館のレストランがオススメです。ピーク時を外せば、平日であれば、待ち時間のない時もあります。
並んででも行くは価値はあるので、優雅な雰囲気を楽しみたいという方はぜひ、サウジアラビアレストランに挑戦してみてください。食事の時間も90分は必要なのでスケジュールに余裕がある方向けです。
砂漠の砂やプラネタリウム、滑り台まで!見るだけではない没入型のクウェート館

レストランだけではなく、ぜひ、パビリオンも訪れてみてください。見るだけでない、触れて感じる、五感をフルに使った没入型展示が広がっています。一息つける、オアシスのような部屋もあるので、特に夏の暑い日には助かります。
<子どもも大人も楽しい!砂漠の砂に触れる体験や滑り台も>
砂漠の砂に触れるコーナーでは宝探しを楽しんだり、乳香や白檀の香りを体験できるコーナー、スリル満点の滑り台もあります。
<寝転んでみる壮大なメインショー>
最後は、寝転びながら美しい夜空やクウェート社会の歴史や未来ビジョンを描いた天体ショーを楽しむことができます。願い事をすると星になるという仕掛けもあります。
様々な体験が詰まった子どもから大人まで幅広い年齢で楽しめるパビリオンなので、お食事の前後にぜひ立ち寄ってみてくださいね。
五感で楽しむイタリアン「イータリー」

サウジアラビア館に次ぐ、超難関レストランのイタリアン館のレストランの「イータリー」にも行ってきました!
パビリオンの最上階に位置し、テラスとイタリア庭園に面したレストランは、まるでイタリアを旅しているような気分になります。
イタリア料理は、確かに、都内でも美味しいお店もたくさんあり、他のエキゾチックな国の料理と比べると珍しい料理ではありません。わざわざ、万博でイタリア料理を食べなくても…と感じる方もいるかもしれません。
でも、万博会場の「イータリー」で体験できるのは、食事がイタリア館の展示と結びついていて、本物のイタリアを体験できる特別な空間であるという点です。
食事を食べるだけではない、五感で楽しむ体験型のレストランとして演出は、いつものイタリアンとは違う特別な印象を残すと思います!
毎週変わる地域限定メニューもある!

特に、週替わりの限定パスタは、トスカーナ産のペコリーノのフォンデュがもちもち食感の太麺のパスタのピチに絡み絶品でした。
また、限定の郷土料理のトスカーナ料理の特徴は、塩なしパン、オリーブオイル、豆類、野菜が欠かせない基本の食材であり、素朴ながら味わい深い料理。また羊の乳で作られたチーズも特産品の1つのことです。
その他の州のスケジュールはこちらになりますので、訪れるタイミングの参考にしてくださいね!
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<万博以外でも食べられる!>
混雑して行けなかったという方に朗報です!どうしても、料理だけでも味わいたいという方は、イタリア館のレストランで提供している万博メニューの中から夏におすすめの5つの州の一部のメニューを「EATALY(イータリー)」全店舗で7月10日〜8月31日まで期間限定で提供開始しています。
レストランだけでなく、ピアノリサイタルもあるポーランド館も外せない!

お次は、日本ではなかなか食べる機会のない、本格的なポーランド料理を味わうことができるレストラン「ミシュカ キッチン&バー」をご紹介します。
メニューはカラフルな可愛らしい食器に盛られたセット形式が中心。ポーランドの家庭料理を味わうことができ、食を通じてポーランドの文化を体験することができます。
可愛いポーランド食器に盛られたポーランド料理に気分も上がる!

メニューはお肉とベジタリアンのセットメニューの2種類のみなので、オーダーはシンプルです。セットの中にいろんなポーランド料理が盛られているので、気軽にポーランド料理を楽しむことができます。
初めて食べる料理ばかりでしたが、特にキャベツ煮込みの「ビゴス」はじっくり煮込んだ深い味わいで、酸味が疲れを癒してくれました。「ピエロギ」も水餃子のようで日本人には馴染みのある料理で食べやすいと思います。
また、ポーランド食器も可愛らしく、見ているだけでもポーランドを旅行している気分になります。
<定食に4900円は万博価格?>
確かに、定食のようなセットで4900円は万博価格と感じる方もいるかと思います。個人的には、可愛らしいポーランド食器でポーランドの雰囲気を楽しめ、今まで食べたことのなかったポーランド料理を味わうことができたので、妥当な金額だとは感じました。
<お子さん連れの方への注意点>
お子さん連れの家族への注意点としては、メインは水餃子のような料理なので、お子さんでも食べることができますが、発酵食品など酸っぱい料理もあり、単品料理はないので、お子さん連れの家族にはオーダーしにくいかもしれません。
また、お料理は各自セットをオーダーする必要があります。セットも2種類しかないので、大人数でいろんな種類を食べたいというより、お一人や少人数で来る方が楽しめると思います。
<混雑状況は?>
メニューが少なく、注文もすぐに出てくるので、回転が早く、ランチのピーク時以外は比較的入りやすいレストランです。訪れたのは、土曜日の2時過ぎ頃でしたが、待ち時間は10分ほどでした。
長時間は並べないけれど、海外気分が味わえるレストランに行きたい方にオススメですので、ぜひ、訪れてみてくださいね。
たった50席の贅沢な演奏会!

ポーランド館は、レストランだけではなく、コンサートルームもあり、定期的にポーランド出身の作曲家・ショパンのピアノ曲のリサイタルが開催されています。毎日3回(基本は15時、17時、19時)も開催されていて、7日前の抽選予約の対象です。キャンセルがあれば当日枠もあります。
<あの!ショパン国際ピアノコンクール参加経験のある演奏者も!>
ショパン国際ピアノコンクール参加経験もあるから週替わりで来日するプロのピアニストの演奏です。この予約が取れれば、万博のチケットの元は取れてしまうほどのクオリティーの高い演奏会です。
今回の演奏会のユリア・ウォゾフスカさんも数多くの国際コンクールで受賞歴のあるピアニストとのことです。
<たった50席の贅沢な演奏会>
会場となるコンサートホールは、約50席ほどの小さな空間。演奏者の息遣いまで感じられる臨場感のある贅沢な演奏会でした。ぜひ、抽選にトライすることをオススメします。
ようやくオープンのネパール館!イタリア館に並ぶ素晴らしい展示に感動!

7月についに、ネパール館がオープン。運よく、開幕の瞬間に立ち会うことができました!開幕から3カ月を経て、全84パビリオン、158の国・地域と7つの国際機関の展示が揃い、万博マニアライターとしても感慨深いです。
館内の1階は、仏塔を囲むように、8つの飲食店やお土産店が軒を連ねています。
2階の展示室には、曼荼羅や仏像などの文化財の50点以上がずらり。映像で見せるパビリオンが多い中、超絶技巧の彫り物に目が釘付け。名品の実物の展示に、待った甲斐があったと感動のひと時でした。

中庭には、カレーやビリヤニなどのネパール料理店やかき氷店などが並び、各店舗で購入したものを飲食できるスペースもあります。
様々な天然石が揃うお土産物店なども充実していて、ネパール旅行気分が味わえます。

展示室内にある仏具を使ったシンキングボウルもぜひ、体験してみてください。美しい音色に癒されますよ。
ネパール料理、伝統工芸、文化がぎゅっと詰まった充実のネパール館。レンガ造りの壁面や木彫装飾がなど、館内を歩いているだけでも、まるでカトマンズを訪れている感覚になります。
レストランだけではなく、ぜひ、展示もじっくり楽しんでくださいね。
取材/Rina Ota