夏終わり、お疲れモードの心と体に癒し力抜群の韓国ドラマ特集〈4選〉
家族の夏休みの終わりは、楽しい思い出の余韻とともに、どっと押し寄せる疲れも感じやすいもの。
心も体も少しお疲れモードのときに寄り添ってくれるのが、癒し力抜群の韓国ドラマ。
優しい物語に涙して心をデトックスしたり、胸がきゅんとする恋模様にときめきを取り戻したり…。
日常へ戻る前のリセットタイムにぴったりの作品を集めました。
ここでは、夏の疲れをそっと解きほぐし、もう一度前を向く力をくれる「癒しの韓ドラ」4選をご紹介します。
美しい天国で人生の素晴らしさを再確認『君は天国でも美しい』




STORY
若い頃、事故で下半身不随となった夫コ・ナクジュン(パク・ウン)を介護しながら街の貸金業を営むイ・ヘスク(キム・ヘジャ)。我が子のように可愛がるイ・ヨンエ(イ・ジョンウン)、愛猫のソニャと同居している。ヘスクは、夫を看取り後を追うように80歳で安らかに召されたが気が付くと天国にたどり着く。天国には様々なルールやシステムが存在し、自分が選んだ年齢で過ごせるという。ヘスクは「お前は今が1番きれいだ」という夫の看取る前の言葉を信じ、80歳を選ぶが、再会した夫は30代の姿(ソン・ソック)になっていて・・・
「天国ってどんなところ?」誰もが一度は思うその問いを可視化し、死生観をやさしく問いかけるヒューマンドラマ。83歳の名女優キム・ヘジャが主演を務め、相手役には自ら指名したソン・ソック。天国で再会した最愛の夫は若々しい姿、自分は年を重ねたままの姿という関係の中で、ヤキモチを焼いたり、乙女心が揺れたり、そして過去と向き合っていく――笑って泣ける感動作です。特に話題を呼んだのがペットとの描写。子どものように可愛がってきた存在と天国で再会できる場面は、死を恐れる気持ちをやわらげ、心の奥深くを癒してくれます。家族の絆、大切な人をもっと大切にしたいという想い、人と関わることで生まれる温かく美しい感情。観終えた後、すべての愛が尊く感じられる作品です。
強面だけど心はピュア。笑顔と胸キュン補給ドラマ『遊んでくれる彼女』




STORY
元ヤクザで現在は食肉加工メーカーの代表を務めるソ・ジファン(オム・テグ)。仲間を大切にする優しい心の持ち主だが、あまりの強面に常に周囲に怖がられている。明るく無邪気なキッズクリエイターのコ・ウナ(ハン・ソナ)とひょんなことから出会い、怖がられるが一目ぼれしていまう。ジファンのせいで事務所を解雇されゆくあてのなくなったウナは、シファンと元ヤクザの仲間たちと一緒に生活することになるが・・・
何も考えずに見られて、時にはくすっと笑えて、キュンとしたい。そんな時におすすめのドラマ。主人公のジファンは不器用で強面、声は異様に低く口数も少なめ、恋愛経験もない、高倉健顔負けの硬派なキャラクター。でも実は心優しく、ヤクザから足を洗った仲間たちのために会社を立ち上げ、社会の偏見から守る心優しい人柄。そんな彼が、チャーミングなキッズクリエイターに一目ぼれしたから大変! 恋心とはなんたるかも理解していない元ヤクザが、恥ずかしさと格闘しながらも想いを伝えようとするやり取りが面白おかしく、一途な想いに胸キュンします。とんでもなく恐ろしい、悪いキャラクターが出てこないところも魅力で、身構えることなくお疲れモードの心にすっと入ってきてリフレッシュでき、勇気と希望をくれるよう一級品のラブコメです。
「人生を交換する」双子が見つけた希望の光『未知のソウル』




STORY
一卵性双生児のユ・ミジとユ・ミレ(どちらもパク・ボヨン)は、顔は似ているが性格が真逆。妹のミジは元陸上選手で自由奔放、実家で祖母の介護とアルバイトをしている。一方、姉のミレは学業優秀で都会の企業に勤めるが、いじめに悩んでいた。ある日、ミレを心配したミジは、少しの間、人生を交換しようと提案、今までと違った人生、違った環境、人々に触れ合う中、喜びを感じていく・・・
名作『マイ・ディア・ミスター』を思わせるような淡いトーンの中に、希望の光が差し込むヒューマンドラマ。知っているようで深くは知らない自分自身、そして身近な人の本当の姿。双子であるミジとミレは、人生を入れ替えることでその真実に気づき、さらに“他人からどう見られているか”をも実感していきます。裏切られることもあるけれど、人は結局は人によって救われる。生きる意味を見失いそうになっても、立ち止まって大丈夫。小さな一歩を踏み出せば、絶望と思えた日々も必ず変わっていくと確信させてくれる人生の応援歌のような余韻が心地よく残るのが印象的です。今を苦しむ人にも優しく寄り添い、明日への希望を取り戻させてくれるドラマです。
40歳の医師たちが紡ぐ、仕事と人生のハーモニー『賢い医師生活』




STORY
ソウル大学医学部1999年入学組同期で、バンドを組んでいたイ・イクジュン(チョ・ジョンソク)、アン・ジョンウォン(ユ・ヨンソク)、キム・ジュンワン(チョン・ギョンホ)、ヤン・ソッキョン(キム・デミョン)、チェ・ソンファ(チョン・ミド)。医師になった彼らは、ジョンウォンの父の病院、ユルジェ病院に召集され一緒に働き始める。私生活、患者との関係や医師という仕事について、悩みながらもバンド活動を再開させ絆を育んでいく5人。40歳の節目を迎えた医師たちが病院での出来事を通し、仲間と共に成長、奮闘する姿を描いた名作。
一見単調に思える毎日のルーティンの中で、実は「波風のない日々こそ幸せだ」と気づかせてくれるのがこの作品の大きな魅力。命を救う“スーパーマン”と思われがちな医師たちも、私たちと同じように食事をし、恋愛をし、家族と過ごし、仕事に悩む一人の人間。その人間らしい日常が、ゆったりとしたムードで描かれる癒し系医療ドラマです。さらに見どころは、彼らが再び始めたバンド活動。俳優陣が猛練習を重ね、毎話フルコーラスで披露される演奏シーンは、心地よい緩さで視聴者を包み込み、夏の疲れを優しく解きほぐしてくれるはず。
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この記事を書いたのは・・・
STORYライター
味澤彩子
韓国ドラマだけでなくファッション、皇室、美容、カルチャーとさまざまなジャンルを担当するライター。1度ハマるととことん突き詰める生まれながらのオタク気質で、感動する作品に出合うと、スタッフ、俳優、関連する作品を芋づる式に鑑賞し、寝る暇も惜しんで韓流ドラマ三昧。気がついたら、ビジュアル、内容、演出、文化面多方面から語るようになり、韓ドラの1人おすぎとピーコと言われるように。好きな俳優はチュ・ジフン、カン・ハヌル、ソン・ソック。好きな脚本家はイム・サンチュン作家。今は、『北極星』を心待ちにする日々!