夏終わりにできたそれ、本当にシミ? 自己判断よりもまずやるべきこととは?
夏の終わりに増えた、シミのような茶色の点々。近ごろは、自己判断で美容クリニックのレーザーを予約する人も多いですが…ちょっと待って! レーザーを当てたら逆に濃くなってしまった…なんて声も。今回はシミや肝斑に悩む読者さんと一緒に、お肌の診察から適切な治療までを体験取材してきました。
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Case1:画像診断でわかった「レーザーを当てるとかえって濃くなるかもしれません」

一人目の悩める読者さん
兵頭さちえさん(48)
3人の子供の送迎や家族とのお出かけに忙しい夏休みは、日焼け止めを塗りなおす時間がなく、夏の終わりにはうっかり日焼けの後遺症が気になります。冬の間にピコトーニングの治療に通っているため大きなシミはないものの、目周りや頬の薄いシミのようなものが気になっています。

青山Fusion Clinic
内科診療をはじめ、保険診療が可能なクリニック。保険診療から美容の自費治療まで幅広い治療プランが魅力。VISIAを使った肌診断によって、最適な治療ができます。
【住所】東京都港区南青山2-12-12ユニマット青山ビル新館5階
電話番号:03-6721-1554 休診日:水曜日、日曜日
VISIAを使って肌の画像診断


茶色の点は肝斑、目の横の膨らみはイボでした


また診断により、兵頭さんは肌のメラニン活動が活発ということもわかりました。メラニン活動が活発なときにレーザーを当てると刺激になってしまうため、肝斑が濃くなる恐れがあるとか。
先生と相談の結果、肝斑は内服とスキンケアを中心に、イボは CO2レーザー(自費治療)で治療することに。兵頭さんはピコトーニングをする予定があったそうですが、先生のお話を聞いてしばらくはスキンケアと内服に励むそうです。
まずは洗顔から


こちらのクリニックでは、看護師の方がクレンジングと洗顔をしてくれます。洗顔のコツを学びながら、普段の生活や肌の悩みなどをお話できるのも助かります。
CO2レーザーでイボを除去




イボ組織を蒸発させて除去するため出血がなく、傷跡が早くに目立たなくなるのが特徴。ただし皮膚の深い部分に、肉眼では確認できないイボの細胞が残ることがあり、再発する場合は数回にわたって治療します。5日ほどテープを貼って過ごせばOK。
肝斑の治療に処方された内服

左からトラネキサム酸、ユベラVit E(ビタミンE)、シナール(ビタミンC)
肝斑などの肌悩みを予防するスキンケアも購入(Dフェイシャルソープ以外は院内で購入できます)

左からDフェイシャルソープ 150ml¥1650、リペアクレンジングミルク 150g¥2640、リペアローションしっとり 150ml¥2,970、リペアクリーム 40g ¥3960(すべてコラージュ/持田ヘルスケア)
2週間後の兵頭さんがこちら

「イボはすっかり跡形もなくなりました。
肝斑は薄くなったような気がしますが、油断しないように紫外線対策と保湿を頑張る予定です。やみくもにレーザーを予約せず、先生にきちんと診察していただいて良かったです。
また正しいクレンジングと洗顔方法を習ってからは、あまり乾燥することがなくなり、肌が柔らかくなった気がします。」
Case2:専門医の診察でわかった「塗り薬でしか対処できない部分があります」

二人目の悩める読者さん
中山絵菜さん(47)
日々のスキンケアには気を使っていますが、数年前から気になっているシミらしきもの。
レーザー治療したいと思いつつ、何を予約したら良いのかわからずにネット記事を眺める日々を送っていました。現在は診察前に受けたい治療を決めなければならないクリニックも多く、自己判断に不安を感じるため、皮膚科で一度詳しく診察してもらいたいと思っています。

飯田橋駅前さくら坂クリニック
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医が在籍。土日も予約なしで保険・自由診療対応です。
【住所】東京都千代田区富士見2-10-2 飯田橋グラン・ブルーム サクラテラス3階
電話番号:03-3239-1112 休診日:木曜、祝日
いざ診察


こちらのクリニックでは、専門医がダーモスコピー(拡大鏡)を使って、シミらしきものを一つずつ診察。
診察の結果はこちら


結果、頬に広がったもやもやとしたものは、肝斑。また肝斑にADMが重なっていることがわかりました。加えて、耳の横は老人性イボ(脂漏性角化症)、口の横は脱脂増殖症であることが判明。
肝斑とADMが重なった部分にはこちら

ハイドロキノンとトレチノインクリーム、ビタミンC、B、Eを内服することに。肝斑には、肌のバリア機能を高める保湿も重要とのことで、保湿剤も処方してもらいました。
その他の部分にはQスイッチレーザーを



こちらは表皮やそばかすなど色素沈着、皮膚病変を除去する治療が可能です。チリチリと焼けるような、輪ゴムで弾いたような感触でしたがさほど痛くもなく、我慢できる程度だとか。
終わった後はテープを貼って帰宅

1週間くらいは保護のためテープを貼って生活するそうです。
Qスイッチレーザーを当てた部分はかさぶたになり、1週間くらいでかさぶたが剥がれて綺麗になります。日焼けしないよう、UVケアは念入りに。
処方されたのはこちら

ビタミンE・C・B、張り替え用の保護テープ、肝斑に塗るトレチノインとハイドロキノン、化膿止めの軟膏と保湿剤。
2週間後の中山さんがこちら

「レーザーを当てた部分はすっかり綺麗になりました。内服と保湿の甲斐あって、肌のトーンもアップした気がします」
Case3:本当のシミはどうすれば?話題のリポットレーザーを体験!

ライター 片山あゆみ(46)
一年中日焼け止めを塗らないで出かけることはないものの、子供の部活の応援や撮影によるうっかり日焼けをしがち。年々強くなる紫外線によって秋になると出てくるシミが悩みです。
できたシミを撃退すべく、クリニックへ向かいました。

NEO Skin Clinic 恵比寿
日韓の最新医療機器を導入しているので、韓国に行かずとも最先端の美容医療が受けられるクリニックです。
【住所】渋谷区恵比寿4-3-14恵比寿SSビル4階
電話番号:0120-487-748
肌画像診断で状態を確認


見たいような見たくないような診断結果を見せてもらいながら、今の肌状態をチェック。
シミ部分にマーキングをして照射開始



剥がせるシミ治療として話題のリポットレーザーは、大きく目立ったシミにアプローチできます。肝斑治療に効果はないものの、悪化は防ぐことができるため、今回のように肝斑とシミが混在している部分にも照射が可能。一瞬チリチリと弾くような痛みがあるくらいで、あっという間に施術が完了しました。
終わった後はテープを貼って帰宅

照射した部分に保護テープを貼ってもらいました。
このまま剥がさずに2〜3週間過ごします。
2週間後の片山がこちら

テープをゆっくり剥がしてみると、シミが剥がれてピンクのベビースキンがお目見え!すごくスッキリ取れました。
テープを貼るので目立ちにくい部分がオススメですが、肝斑が下にあってもできる治療はいいですね。何より、ぺろっと剥がす瞬間が楽しいです(笑)引き続きUV対策はしっかりしますが、これで治療はおしまい。もう少し涼しくなって長袖を着るようになったら、腕のシミも取ってみたいです。
今回、私は実際にシミがありましたが、シミと思っていたのにシミではなかった読者さんもいて、自己判断の危うさを感じました。まず初めに病院で診察してもらい、正しい治療を知ることが大事ですね。
撮影/白倉 利恵(光文社写真室)取材/片山あゆみ
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