一度刻まれると戻しにくい【首のシワ】こそ、今すぐケアを!美の巨匠・齋藤薫さんオススメ〈3選〉
数々の女性誌で長年活躍している美容ジャーナリスト・齋藤薫さんが、STORY読者の悩みに寄り添うQ&A連載。体の変化が目に見えて表れはじめ、不安や悩みも増えてくる40代に、美の先輩からの叡智をお届けします!
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お悩み:【首元の老け】
最近特に首のシワやたるみが気になっています。昔に比べていろんなグッズも出ていますが、どんなケアが効くのか知りたいです。
人は首から歳をとる? 年齢は首に出る?
人が首元から歳を取る……。 あるいはまた年齢は首元に出る……。昔からそう言われてきた。でもなぜ? 一つに、整形できないから! そもそもプチ整形などと言う概念がなかった頃から、いわゆる外科的整形においても、首元には大切な神経が集まっていて施術ができないとされたけれども、現在のプチ整形においても、首元のシワたるみをケアするのが1番難しいと言われる。
その結果、顔がつるんとしているのに首だけしわしわというケースがなくないからこそ、年齢は首に出ると言われるのだ。
もう一つ、首は頭部と体をつなぐチューブのようなもの。四方八方に頻繁に曲げられるとともに、重い首を支えている負担の大きいパーツ。にもかかわらず肌の厚みは顔の皮膚の3分の2 しかないうえに、皮脂腺も少ないことから、とてもシワになりやすい上に縦の筋も目立ちやすい。だからこそ人は首元から歳をとると言われるのだ。
ただ、30代までは首元の悩みなどなく、40代になっても正直まだくっきりしたシワや縦筋が目立ってくることはないはずで、そうした衰えはもう少し先。しかし、 衰え進行中であるのは間違いなく、また一度刻まれた首元の衰えは簡単には戻せないからこそ、予防は一刻も早く始めるべきなのだ。しかも40代にとって怖いのは緩みたるみ。痩せている人でも顎下がもったりしてきて、輪郭が変わったり、二重あごになったりと、顔印象を大きく変えてしまう予想外の問題が起きてくる。ともかく首元の緩みは、老け感に直結してしまうので、顎周りの緩み対策は必須なのだ。
最も重要なケアは、化粧品よりもエクササイズ?
首元の老化は、筋肉の変化に皮膚のハリがついていけないから起こるもの。だから皮膚のお手入れだけしていてもダメ。最低限の潤いを与えることはもちろん大切だけれども、まず構造的な衰えを防ぐことから始めたいのだ。
首のエクササイズとして1番有名なのは、顎を上げてアイウエオのイーを長めに言うこと。疲れてしまわない程度に何度か繰り返そう。舌をまっすぐ前に突き出すと言うのも効果的らしい。
もっと簡単なのは、両方の親指のハラを喉仏の上あたりに当て、そこを起点にお肉をしごくようにそれぞれ耳の下まで指を引き上げていく。たったそれだけの親指マッサージ。いつでもどこでも、思い出したらこれをやっておくことで下顎の緩みたるみは間違いなく予防できるはず。
そもそもが、首元は酷使するだけで、ついつい存在を忘れてしまいがち。だからマッサージはおろか、単純な保湿も怠ってしまったり。だから毎日意識して丁寧にかまってあげるだけで、いつの間にかすっきり引き締まった顎下が生まれるのだ。
もちろん美容機器も効果的。首の凝りを取りながらの首のエクササイズや、先ほどご紹介した親指マッサージをさらに効果的に行うカッサ機器など、首に使える美容機器も豊富。自分が1番心地良いと思うものを選んでコンスタントに続けて欲しい、それが首元エクササイズ1番のコツ。
特別な処方である以外は、 いわゆるネックケアは必要ない?
さて、首元にはやっぱり「ネックケアコスメ」でないと……そう思ってる人は少なくないはず。もちろんこれには、いろんな意見があるはずだけれど、いわゆるネックケア専用でなくても顔に使う化粧品をそのまま首にも伸ばせばそれで充分と言う気もしないではない。もちろんネックケアは首元の特性に合わせた処方が組まれている。特に真皮は薄いとされる首元だけに、そうした特性にも巧みに働きかける工夫がされているのは確か。
でもさらに、首元のマッサージがしやすいとか、塗った後すぐ洋服が着れるとか、そうした配慮や特別な処方のものでない限りは、それほどこだわる必要は無い気がする。それよりも毎日必ずお手入れすること。そしてUVケアを怠らないことが何より大事。そしてできれば美白も欠かせないで欲しい。どうしてもUVケアが徹底できない上に、メイクした顔の色と首の色がどうしても違ってしまいがち。だからこそ顔と同じように、保湿も美白もエイジングケアも、すべて毎日同時にやってほしいからこそ、フェイス用を伸ばせばそれでいいと思うのだ。
ともかく今日から顔も首も一緒にお手入れ、心がけて欲しい。
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NIPLUX NECK RELAX 1S (ネックリラックス ワンエス)
¥13,860/日創プラス
ネック用美容機器の人気No.1は、
肩や背骨までほぐしながらEMSが効く
首元のエイジングケアは、お手入れ以前に、まず首の凝りを取ることが大切。こうした首のリラクゼーションを目的とした機器は少なくないけれど、単に首をぐるりと囲むだけでなく首の下のほうに伸びた特別なパットを含めて、6枚ものパットが肩や背骨の方まで幅広くリラックスさせてくれる設計。EMSのちょっとピリピリとする感覚が疲れている時ほど心地よく、筋肉をほどよく鍛えてくれるのでまさに顎周りの緩みを防いでくれるエイジングケアともなるはず。
ヤーマン リフトロジー プロ + オーラルリフト
(左)リフトロジー プロ ¥69,300(右)オーラルリフト ¥33,000/ヤーマン
さすがヤーマン!顎下から、首筋
そして口元のもたつきまでリフトアップ!
他にはないものがある美容機器界のリーダー、ヤーマンのヒットアイテム、半顔1回1分の使用で頬が引き上がるリフトロジーシリーズは、首元のケアにも最適。引き上げるように押し当てるという単純な行為だけで、EMSが効率よく働き、引き上げたいところを引き上げてくれるが、カッサのように下から上引き上げるお手入れ方法もあり。もちろん下顎の引き締めにも使える。朝の半顔1回1分、首もとリフトを習慣にするには理想的な逸品だ。
そして今回同時にご紹介したいのが歯磨きのように口の中から口周りの筋肉を鍛えるオーラルリフト。口元の緩みが結果的に顎の緩みにもつながって、フェイスラインそのものが緩んでしまうわけで、首元のケアと一緒に行うと本当に効果的。ぜひリフトロジー プロと一緒に使ってほしい。
デコルテ AQ コンセントレイト ネッククリーム
98g ¥17,050(アプリケーター付き)/コスメデコルテ
心地良いツボ押しマッサージツール付き
これぞネックケアコスメの理想形
やっぱり本格的なネックケアを、と言うならば、これ! まさに肌の首元の仕組みにぴったりと照準を合わせた処方が素晴らしく、発売時にベスコスを総なめした逸品だ。
なめらかに伸びるのにこっくりとした薄膜が首元を包んでくれる。にもかかわらずベタつかないそのバランスも見事。スペシャルなアプリケーターはツボ押しも、また親指代わりの顎下マッサージも巧みにこなしてくれるはず。リンパを流すように耳の下をクリクリマッサージするのもあり。本当に使い勝手が良いのに仕上がりにはっとさせられるネックケア界のNo. 1。
齋藤薫さん 美容ジャーナリスト/エッセイスト
女性誌編集者を経て、現在は女性ファッション誌やネット媒体など多数の連載エッセイを担当。そのほか美容記事の企画、化粧品開発アドバイザーを務めるなど幅広く活躍中。最新刊は『年齢革命 閉経からが人生だ!』 (文藝春秋)
お問い合わせ先
コスメデコルテ 0120-763-325
日創プラス 092-719-0756
ヤーマン 0120-776-282
写真/光文社写真室 イラスト/MAKOTO 取材/沢亜希子
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