片瀬那奈さん(43歳)仕事と推し活で充実した今「結婚はしたい気持ちとしたくない気持ちで半々」

抜群のスタイルと可愛らしい魅力で人々を魅了し、モデルに女優に歌手にと幅広く長い期間に渡って芸能界の第一線を駆け抜けてきた片瀬那奈さん。取材時のまっすぐな眼差しと優しい心配りも印象的でした。会社員生活も3年目を迎え仕事もプライベートも大充実の片瀬さんに、新しい世界へ一歩踏み出したいと願う同世代STORY読者へのエールを頂きました。(第2回/全2回)

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毎日同じ時間に起きて出社するという習慣に馴染めるか不安でした

――STORY編集部(以下同)一般会社員という新たなキャリアを歩み始めた片瀬さん。同僚の皆さんとはどんな過ごし方をされていますか?

最初は、朝7時に起きて電車に乗って出社する、そういう日常の全てが新鮮で。Suicaをピってするだけでもドキドキしていました。経験していないことだらけだったので。女優の仕事では朝から朝まで撮影で2時間しか寝られない毎日が普通だったけれど、会社員になったら毎日同じ時間に起きて家を出る、その規則正しさに自分が順応できるか不安でした。郷に入っては郷に従えと言いますか、すぐに新しい生活に慣れたし、周りのみんなも慣れてくれたと思います(笑)。
お昼休みはみんなとランチに出掛けています。 4軒ほど、いきつけがあって、「今日はどこに行く~?」とかそういう他愛もない会話が楽しいです。先日は会社の近くを歩いているときに車の中から、「がんばってくださ~い!」って声をかけていただいて!すぐに「ありがとうございま~す!」ってお返ししました。

――退社後やお休みの日はどのように過ごしているのですか?

今、仕事がすごく忙しくて!5分10分刻みでミッキーマウス的なスケジュールで動いているので、きっちり時間管理をするようになりました。そうしないと永遠に仕事をしてしまいそうなので。

会社を出る頃にはヘトヘトなので、退社後はもう家でひたすらのんびりしています。だらだらして2時くらいに寝る。YouTubeや推しをゆっくり見るのが至福の時間。仕事以外の時間をほぼすべて、推し活に使っていると言っても過言ではないかも(笑)。推し活仲間もできたので交流も楽しいんです。

大人になってから親友ができたのは推し活のおかげ

――推し活仲間ってどうやってできるのですか?

20代から50代まで年代も幅広い友達ができたんですけど、まずは(ライブなどの)現場で会って、顔見知りになって、その後、推し活のSNSアカウントとかでつながって、意気投合したらご飯を食べて帰ろうってなって、そのうち現場がなくてもご飯行こうってなって。今では推しがいなくなってもずっと一緒に旅行に行くだろうな、くらい仲の良い親友ができました。
実は今日もこのインタビューが終わったら帰社して仕事して、退社後は深夜便で韓国に行く予定です。推し活仲間とライブに行きます!仲良くなった人たちとは、推し以外の話でも盛り上がれて、何げない会話が楽しくて。3人のグループLINEが1日に300件になっていたりしますよ(笑)。とにかく楽しいの一言に尽きます!

キャリアチェンジしてからは恋人のいない生活の楽しさにも気づいてしまって

ーー推し活が忙しいから恋人は要らない…ですか!?

数年前までは全く興味がなかったんです。芸能界に居たころは、一緒に住んでいる人が居る時期もあったんですが、キャリアチェンジして初めて一人の生活というものの楽しさに目覚めてしまって。相手に気を遣ってしまうタイプなので、もし恋人がいたら自分の趣味も遠慮してしまってここまで楽しみきれないかもしれない。遠征も、いいよって言われても、本当は嫌でしょ?って気になってしまいそうで。

けれど今、新しいキャリアを始めて3年目になり、自分の生活ペースとか仕事に馴染んできたので、今なら恋人がいてもいいのかな?と少し思うようになってきました。

結婚もしたい気持ちとしたくない気持ちが半分ずつかな。今が一番楽しいので、結婚してもしなくてもどちらの世界線でもアリだと思うので、いい意味での「どっちでもいい」です。

――今が一番と思えるのは…

「人が喜ぶのが私の一番幸せ」という思いが根っこにあるんです。芸能の仕事は、衣食住のように生活に必要なものではないけれど、だれかの心を動かすことができる、そこに魅力を感じて長年やってきました。そこをがんばりすぎて、人を大事にし過ぎて自分を疎かにしてしまっていたな、という反省があります。
新たなキャリアを踏み出してからこの3年間は自分のそういうところを矯正してきたと思います。まずは自分を第一に考えてみようと意識して、嫌なことは嫌だと言えるように心がけ、自分のやりたいこと、自分の幸せを考えられるようになってきました。軸がようやく自分になった感じがします。

あえて一旦ゼロにするのがオススメ!経験はいつか活かされます

――新たな一歩を踏み出したいSTORY読者へ、アドバイスを頂きたいです!

前職なにをしていたとか、結婚や子育てをしてきたとか、この世代になると本当にいろいろな経歴の方がいらっしゃると思います。経験って重要だけど、あえて一旦ゼロにするのが私のオススメです。プライドやキャリアを捨てるというわけではなく、ただただフラットにゼロベースにしてみる、ということです。
私にとっては「私は新人です!」という世界でネクストキャリアを始めたことがすごくよかったと思っています。真っ白なキャンバスとかスポンジみたいに新しいことを吸収するしかない環境。前はこうだったのにとか、比べるものがない状態だったのでストレスもなく、ひたすら成長するしかないことが、自分にとっても周りの人にも良かったと思います。

そうしてゼロからリスタートしても、経験ってどんなものでもいつか必ず思いもよらない形で活かされるものだとも感じています。だから気負わずに。一旦ゼロになることを恐れないで!

衣装 全てMANGO
衣装協力 「LOCONDO.jp」

MANGO:https://japan.mango.com/
LOCONDO.jp:https://www.locondo.jp/

片瀬那奈さんprofile

1981年生まれ。東京都江東区出身。17歳でキャンペーンモデルに起用後、JJ専属モデルに。以降、テレビドラマ、映画、舞台などその活動は多岐に渡り、情報番組のMCも10年間に渡り担当。2021年事務所を退所後フリーに。2022年よりファッション通販サイト「LOCONDO.jp」を運営するジェイドグループ株式会社に入社、社員として勤務している。

撮影/古水良(cheekone) ヘアメーク/面下伸一(FACCIA) スタイリスト/大沼こずえ(eleven.inc) 取材/佐藤絵美子

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