「家族のため」にこそ、今日は家事を休みます。母に必要な【6時間のリトリート】
STORY出張編集会議の中で、企画案として複数あった提案が「ひとり時間」の必要性。そこに対する罪悪感や過ごし方、様々な葛藤がある中で自分がどう生きたいかを見出したいと模索する人へ。子どもが学校に行っている6時間想定で、日常を離れ自分に向き合える、〝リトリートのススメ〟です。
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母たちにとってリトリートは必要不可欠
◯ お話を聞いたのは……
東北大学大学院准教授・脳科学者。3人の子を持つ母親でもあり、女性活躍、子育ての社会化に尽力している。
1. トリートで『ため直す』ものとは?
人には自分の感情や行動をコントロールする「意志の力=ウィルパワー」が備わっています。学術的には〝自己制御力〟と呼ばれますが、この力には限りがあります。仕事、育児と何かのために頑張り続け我慢するほど、その力は減っていきます。
やるべきタスクに全てを注いでしまうことで強いストレスがかかり制御が利かなくなる。暴飲暴食などに走るのはそのサインです。だからこそ、限界を超える前に枯渇しかけたウィルパワーの回復の時間、自分のための時間を持つことが大切です。それにより再びタスクに前向きに向き合う力が湧くのです。罪悪感を感じる必要はありません。日々頑張り続けているママたちにとってリトリートは「贅沢」ではなくむしろ「必要な充電」なのです。
2. デフォルトモードネットワークで内省を
リトリートといっても、どこかへ行って何かをすることばかりが充電ではありません。何もしない「ぼーっとする時間」にも意味があります。この状態は脳が意識的な活動を休め、デフォルトモードネットワークという神経回路が働く貴重な状態なのです。
この時に、自己理解や創造性、将来のシミュレーションなど〝内省〟が進むといわれています。つまり、ダラダラしたり、ぼーっとしたりする時間は実はとても大切。自宅では家事など「やるべきこと」が目に入りがちなので、日常を感じない場所で、タスクを忘れてぼーっとすることに集中できる環境が理想です。
長時間できるものではないですし、理想的な時間もありません。自分にとって心地よい時間で、ぜひ実践してみてください。
3. ひとり時間には、夢中になれることを
目的もなくリラックスするというのは、実は難しいもの。忙しい人ほど、つい考え事をしてしまいます。特にネガティブな記憶は感情を揺さぶり、自分のバイアスで増幅されがち。だからこそ考える余地を与えない夢中になれることを見つけて。
見つからない人は、まずは体を動かすことから。運動はストレスを和らげる効果が認められています。目的なく過ごすと誰かに認めてもらいたくなりその承認欲求もまたストレスのもと。その点、運動は自己完結し、達成感を得られる最適な手段です。
6時間あるなら、2時間を飲食に、1時間を運動に。残り3時間は、忙しくてできなかったことや、昔から興味があったことに使ってみてください。好きなことに没頭することこそリラックスなのです。
STORY的! リトリート時間割
テーマは「五感を刺激するリトリート」。没頭時間、ぼーっとできる時間も組み込まれて、歩くことで運動にもなります。大人の知的好奇心も満たされ、気軽なリフレッシュならこんなスケジュールがオススメです。
6時間プチ旅行なら2時間程度で行ける場所がオススメ。遠出でリミットがあるとタイムスケジュールに沿って次々行動するため余計なことを考える余裕なし。自然を感じる場所で日常を忘れ、ストレスからの解放を。
※店舗や施設は一例です。
取材/小仲志帆 イラスト/雑賀建郎 デザイン/秋穂佳野 ※情報は2026年1月号掲載時のものです。
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