【草刈民代さん・60歳】美容医療に頼らない。美顔器と「誰でも簡単にできる習慣」で美肌をキープ

バレリーナ引退後に俳優へと転身し17年、還暦を前に事務所を独立。自ら各方面への連絡やスケジュール調整も行うという草刈民代さん。今は見た目より体の機能を落とさない運動を大切にしているそう。柔らかな美しさに磨きがかかる、草刈さんの美の秘密を教えていただきました。

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お話を伺ったのは……草刈民代さん(60歳)

「パソコンはもちろん、AIもめちゃめちゃ使いこなしています。ChatGPTやNotionなど複数使い分けると、私1人でびっくりするようなことができちゃう」と草刈さん。見習いたいです。

《Profile》
1965年生まれ。牧阿佐美バレヱ団の主要バレリーナとして舞台に立ち、モスクワをはじめとする世界各地で客演。’96年に映画『Shall we ダンス?』に主演。2009年にバレリーナ引退後も、俳優として活躍しながらバレエ公演のプロデュースも精力的に行う。

過去の自分を手放して更新していくことを恐れない

2024年に事務所を退所して以来、マネージャーは雇わず、すべて自分でやっています。私は人とのやりとりがまったく苦にならないんです。スケジューリングからメークやスタイリストさんへの連絡など、すべて自分でやっています。レスポンスは早いほうだと思いますよ。パパッと連絡しちゃう。

バレリーナを引退すると決めたとき、初めて「この先自分がやりたいことは何だろう」と考えました。「俳優をやってみたい」と思ったのは、実はそのときが初めて。『Shall we ダンス?』に出演はしたけれど、それまで俳優になりたいと思ったことは一度もなかったのです。でも、そうひらめいた途端、一つの道に区切りをつけなければならなかった私に光がさした気がしました。

事務所を辞めた直後は、このままフェイドアウトすることになっても仕方がないと思っていました。子どもの頃から無我夢中で突っ走ってきて、踊りを通して自分と向き合ってきたはずですが、それは素の自分と向き合っていたわけではなかった。独立して、時間に追われていない期間は、自分に対する発見もあって、一歩前進したと自負しています。

還暦から先は見た目より機能重視の体づくりを

43歳でバレリーナを引退したときに思っていたのは、私はバレリーナとしての自分をどれくらい捨てることができるだろうか、ということでした。8歳からバレエひと筋で、長年積み上げてきたものはそう簡単には捨てられない。体型もそうですが、私の自己実現はすべてバレエを通しての経験ですので、思うようにはそれを手放せなかった。体力を維持するためにも、長年習慣になっていたトレーニングを続けてきましたが、この体のままでは俳優としてさらに飛躍はできないと感じ、’23年から2年間、あえて運動をやめてみました。バレエは声を出さないでしょ?歌や芝居のように声を出すものとは呼吸の仕方から違うのです。かつて椎間板ヘルニアを患った経験があり、それを補強するために、腹筋や背筋をものすごく鍛えていました。その結果、呼吸にまつわる筋肉が硬くなっていて、声を出す表現にはマイナスに働いていることを強く感じ始めたのです。

運動をやめた結果、脂肪がついて体重が3㎏増えましたが、体はゆるまり、’25年7月から運動を再開。今は週に1、2度ジムでトレーナーについて筋トレをしたり、ジャイロキネシスに通ったり。2年間ですっかり体がゆるみ、怪我の古傷からの歪みが少なくなり、エクササイズをより正しくできるようになったと感じます。今、実感しているのは、還暦以降は見た目より、体の機能を落とさない運動が何より大切だということ。食生活は、以前ほどこだわっていなくて、お肉を少なめに、食べたいものを食べています。朝食はベビーリーフを中心に、何種類かの葉野菜、トマト、アボカドを入れたサラダ。夕食はほぼ家で作って食べています。コロナ禍以降、夫が料理をするようになり、私が洋食、夫が和食を担当しています。

40代の頃はフォトフェイシャルやハイフなど、医師に勧められるままに美容医療をやっていましたが、6年ほど前からセルキュアを使い始め、美容医療に頼らなくなりました。毎日コツコツ続けていると本当に肌がキレイになります。日々のスキンケアもきちんとやっていますよ。撮影時はアルビオンのエクシアをライン使い。乳液ファーストで化粧水、美容液を2種類塗って、ザ・ギンザのクリームでフィニッシュ。そこまですれば、ファンデはごく薄塗りですみますが、毎日だとリッチすぎると感じるときがあって、そんなときはストレピアも併用。肌の状態に合わせて、この2種類を使い分けるやり方が私の肌にはベストです。とはいえ、肌も顔もたるんできますよね。それはもう仕方がないけれど、スマホやパソコンに向かうときは、前かがみにならないよう日頃から意識しています。やはり姿勢が崩れると、顔の下垂につながる気がして。

仕事柄、メークの研究は怠りません。今の年齢でピカピカじゃダメだけど、トレンドは知っておきたい。姪に教えてもらったヘア・メークアップアーティストの河北裕介さんのYouTubeチャンネルに連絡し、出演したこともあります。そのとき、河北さんから「栄光の架け橋みたいな眉毛」(笑)って言われて。それ以来、太めに描くようにしているんです。コスメも情報を得ていろいろなものを使いますが、最近はディオールが多いですね。ディオール スノー UV シールドクッションがお気に入り。ファンデをつけず、これだけのときもあります。艶々になって、とてもキレイな仕上がりです。

草刈さんの美の秘密

日々のお手入れに欠かせない美顔器
定番のセルキュア 4TPLUSと、地肌にも使えるセルキュア 4T++を用途に応じて使い分け。カレントボディスキン LED レッドライトセラピーフェイスマスクは撮影前の必需品。ハリが出ます。

京都で買った骨董は日常使いしています
京都のてっさい堂で購入したそば猪口と豆皿。そば猪口は、コーヒーカップとしても。

山本容子さんの銅版画は夫の優しい心遣い
銀のフレームに山本容子さんのエッチングが入った指輪を私がどこかに置き忘れてしまい、夫が「失くした指輪の代わりに」と買ってきてくれた銅版画。廊下に飾っています。

バレエ人生におけるかけがえのない存在
右は、ローラン・プティ先生と。映画『Shall we ダンス?』をご覧になった先生が、『若者と死』の死神役に抜擢してくださいました。左は、’06年春頃に行われた光藍社主催のガラ公演のときにマイヤ・プリセツカヤ先生と。いずれも20世紀バレエを代表するレジェンドであり恩師です。

繰り返し読むたびに新たな学びがあります
日本初のヒマラヤ大聖者・ヨグマタ、相川圭子さんの講演を聞いて以来、朝晩30分ずつの瞑想が習慣に。著書は繰り返し読んでいます。

《衣装クレジット》
ジャケット ¥163,900、パンツ ¥104,500、パールネックレス ¥36,300(すべてN21/IZA)パンプス参考商品(セルジオ ロッシ/セルジオ ロッシ ジャパン)

本記事は、美ST編集部が取材・編集しました。「美ST」は16年以上にわたり、40代&50代女性の美容とライフスタイルを追求してきた月刊美容誌です。
『美ST』2026年3月号掲載

撮影/枦木 功(nomadica)ヘア・メーク/田中康世(cheek one)スタイリスト/宋 明美 取材/安田真里 編集/和田紀子

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