プロ直伝レシピ！定食屋のようなジューシーな「唐あげ」のつくり方｜人気料理家・きじまりゅうたさん

噛みしめるたびに、じゅわ～っと肉汁が出て幸せな気分になれる、定食屋さんの唐あげ。そんなお店っぽい唐あげのつくり方を、人気料理家・きじまりゅうたさんに教えてもらいました。分厚くカリカリな衣にどっしりしたお肉が魅力的！カロリーなんか気にせず、旦那さんにリクエストしちゃってくださいね。

きじまりゅうたさん

料理家一家の三代目。楽しくわかりやすいトークとオリジナリティある料理に定評あり！雑誌やテレビ、Webなどで活躍中。お店のガッツリランチも大好き。

「お店みたいなごはん」とは？

定食屋、ラーメン屋、喫茶店など、旦那さんが日頃よく食べている「あの味」を、きじまりゅうたさんが徹底分析！簡単につくれて家族受けがいい味を伝授してくれます。

お店みたいな「唐あげ」のレシピ

「お店っぽい！」ポイント

大きめボリューミー！

ふっくらジューシー！

【材料（2人分）】
・鶏もも肉…大1枚（350g）
・水…大さじ1/2
・小麦粉…大さじ3
・片栗粉…大さじ1
・揚げ油…適量
・カットレモン…適量
・A［しょうゆ…大さじ1　酒…大さじ1　おろしにんにく…小さじ1　おろししょうが…小さじ1/2］
・B［溶き卵…1/2 個分　水…大さじ1］
・キャベツ（キャベツの千切り用）…1/4 個の上部分

【つくり方】

【1】大きめに8等分する

「お店っぽくするコツは、とにかく大きく迫力あるサイズに仕上げること」（きじまさん）。肉の部位によって厚みや肉質が変わるので、その特性を生かしながら切り分ける。Aを合わせておく。

大きめボリューミーの唐あげにする肉の切り方のコツ
①元はどの部位か考えてみる

パック肉をひっくり返すと、元の形が明確に。上が「もも」で、下が「ふくらはぎ」。

②全体の肉質を合わせる

ふくらはぎは筋が多いので切り目を入れて、やわらかくする。このひと手間が大切。

③部位ごとに切り分ける

ももとふくらはぎを分けてから、全体を均等になるよう8等分に切り分ける。

【2】短めに漬けてジューシーに

「漬ける時間が長いと味が染みますが、肉が硬くなります。短いとさっぱりした風味でジューシーに仕上がります」（きじまさん）。鶏肉にAを揉みこみ、15分ほど置く。

【3】キャベツを千切りにする

「キャベツはなるべく上のほうの葉を使うと、細くて柔らかな美しい千切りがしやすいです。でも、神経質にならずOK！できる範囲で刻めればいいと思います」（きじまさん）

【4】衣をつける

【2】にBを加えて混ぜる。小麦粉を加えてしっかりとかき混ぜ、最後に片栗粉をざっくり混ぜる。「水を加えることで、衣が分厚くなり天ぷら風になります」（きじまさん）

ふっくらジューシーな唐あげにするコツ【1】
①卵と一緒に水を加える

「お店の唐あげって、衣が分厚いですよね。卵と水をダブルで加えることで、衣がふっくらジューシーに仕上がります」（きじまさん）

②しっかりまとわせる

「まんべんなく全体に水分がいきわたるようにします」（きじまさん）。このあと、小麦粉、片栗粉を加えていきます。

【5】カリッと揚げる

揚げ油を中温（170℃が目安）に熱し、鶏肉の形を整えて入れる。4分ほどしたら火を強め、さらに2分ほど揚げてカリッとしたら取り出し、1分ほど置いて油をきり、器に盛る。

ふっくらジューシーな唐あげにするコツ【2】
①170℃を測る目安

濡れた布巾でさいばしの先を濡らし、油に入れて細かい泡が出るのが目安。

②皮を下にして油の中へ

「形を軽く整えて入れるときれい。イメージは、鶏肉を元の形に戻すような感じ」（きじまさん）

③あまりいじらない

「肉から水分が出ることでハネるので、触りすぎず、揚がるまで少し放置して」（きじまさん）

【こちらもチェック！】

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調理／きじまりゅうた　撮影／北川鉄雄　スタイリング／鮓本美保子　構成／タカノマイ（Mart編集部）

Mart2018年8月号
週末の料理で褒められたいお父さんへ　きじまりゅうたのパパのごはんは「まるでお店みたい」Vol.5「唐あげ」より

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