永作博美さん(55)子育ては予想外の出来事の連続「毎日、試行錯誤しながら過ごしています」【火曜ドラマ『時すでにおスシ!?』主演】

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放送中の火曜ドラマ『時すでにおスシ!?』で、息子の独り立ちをきっかけに“鮨アカデミー”へ通うことになった主人公・待山みなとを演じている永作博美さん。民放連続ドラマに主演するのは、これが14年ぶりのこと。永作さんはこの作品で、「現実からかけ離れていない“普通のお母さん”を演じたい」と語ります。なんでも、ご自身が子育てを始めてから、創作で描かれがちな母親像に、違和感を覚えるようになったんだとか。永作さんが本作にかける思いや、お母さんとして日々、感じていることについて話を伺いました。

Profile

1970年生まれ。茨城県出身。高校生のころからバラエティ番組に出演。1989年、アイドルグループ・ribbonのメンバーに抜擢され、1993年に歌手としてソロデビュー。その後、ドラマ『陽のあたる場所』(1994年)で本格的に俳優としての活動を開始。映画『八日目の蝉』(2011年)で第35回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。今回、TBS系火曜ドラマ『時すでにおスシ!?』で共演する松山ケンイチさんとは、映画『人のセックスを笑うな』(2008年)以来、18年ぶりの共演となる。

いつか子どもたちが巣立っていく日のことを想像しながら演じている

――まず、脚本を読んだときの感想を教えてください。

私も、みなとと同じお母さんなので、共感する部分がとても多かったです。とくに、息子の渚(中沢元紀)と話しているシーンは、目頭が熱くなったり、胸の奥がきゅっとなったりして。きっと、世の中のお母さんたちにとっても、「それ、わかる!」というところがたくさん見つけられると思います。みなとは、息子が社会人になったことをきっかけに、新しい一歩を踏み出そうとするのですが、同じように第二の人生に進もうとしているお母さんたちに、寄り添えるような作品になるんじゃないかと思います。

――クランクインしてからも、みなとに共感しながら撮影をされているのでしょうか?

そうですね。私自身の子どもたちは、まだ手のかかる年齢ですが、それでも小さいころと比べると、少しずつ距離が離れていっている感覚はあって。いつか、この“隙間”がもっと大きくなるときが来るんだなと想像しながら演じています。だから、みなとの感じている寂しさが、とてもよくわかるんです。

“普通のお母さん”役の参考は、自分の実体験や母親仲間のエピソード

――永作さんは、みなとをどんな人物だと捉えて、演じられていますか?

みなとは本当に“普通のお母さん”ですね。ごく一般的なお母さんたちが、ふだん感じていることや、よくしてしまう言動、ちょっとバタバタしちゃう感じも含めて、すべて表現したいと思っていて。私もお母さんですし、周りにはお母さん仲間がたくさんいるので、いろいろと参考にさせてもらっています。

――周りの方々に“取材”のようなことができるわけですね。

でも、わざわざ聞こうとしなくても、何気ない話をしていたら、自然といろいろな“サンプル”が出てきますからね(笑)。みんな、自分は“普通のお母さん”だと思っているけど、それぞれに個性があって。周りの人たちと話をするのが、以前よりもっと楽しくなりました。子どもたちの性格もぜんぜん違うし、子育てをしていると、予想もつかないことが毎日のように起こるんですよ。私もそうですけど、みんなも日々、試行錯誤しながら過ごしているんだなと。みなとには、そんな彼女たちや、私自身がふだん感じていることが、たくさん投影されていると思います。

お母さんになってから、フィクションの母親像に違和感を覚えるように

――永作さんは今回、“普通のお母さん”を表現しようと、かなり意識されているんですね。

フィクションで描かれる母親像って、少し偏りがある気がしていて。たとえば、恐すぎたり、優しすぎたり、背負うものが大きい人だったり。以前はあまり気にならなかったんですけど、自分がお母さんになってから、なんとなく違和感を覚えるようになって。現実とかけ離れていない、“普通のお母さん”を題材にした作品が見てみたいと、私自身も思っていたんです。だから今回は、台本を大切にしつつも、私が思う違和感はなるべく取り除きながら演じるようにしています。

――たしかに、誇張されすぎているキャラクターには、なかなか感情移入ができないですよね。等身大のみなとには、共感できるお母さんたちも多そうです。

お母さんって、本当に大変なんですよ。でも、自分と同じような人がいるんだと共感できるだけで、「私も頑張ろう」って励まされることがあると思うんです。みなとという役を通して、世の中のお母さんたちに「大丈夫だよ」「私もここにいるよ」というメッセージを伝えられたらいいなと思っています。

――実際に、“普通のお母さん”を演じてみて、永作さん自身はいかがですか?

すごく楽しいです!もちろん、現実離れした役もやりがいがありますけどね。演技をするうえで、基準や価値観をなるべく“真ん中”に置いておこうとする感覚も、私にとっては新鮮です。一方で、みなとならではの可愛らしさというか、どこか抜けていたり、お茶目だったりする要素は、残しておきたいなと思っています。

みなとと同じく、調理の仕事をしたいと思っていた時期があった

――みなとは、過去に調理の現場で働いていましたが、実は永作さんも調理師免許をお持ちなんですよね。資格を取ろうと思ったのは、何がきっかけだったんですか?

もうずっと昔のことですけど、調理の仕事に就こうと思っていたんです。実家にいたころから料理が好きで、よく作っていたこともあって。高校生のころから、少しテレビに出たりはしていましたが、芸能界でやっていくつもりはあまりなくて。正直、アルバイト感覚だったんです。その頃、自分がいちばん興味を持っていたのが料理だったので、調理師免許は取っておこうかなと。デビューが決まって忙しくなってから、少しずつ気持ちが変わっていきましたけどね。でも料理はずっと続けていて、作品が終わるたびに共演者やスタッフの方々を呼んで、ホームパーティをしたりしていました。今でも、料理を作って誰かに食べてもらうことは大好きです。

Information

火曜ドラマ『時すでにおスシ!?』(TBS系・毎週火曜22:00〜)
スーパーの正社員として働く待山みなと(永作博美)は、14年前に夫が不慮の事故で亡くなってから息子の渚(中沢元紀)を一人で育ててきた。渚が社会人になり家を巣立ったことをきっかけに、みなとはひょんなことから鮨アカデミーへ通うことを決意。そこで出会ったのは、ある事情から人と関わることを避けている鮨アカデミーの講師・大江戸海弥(松山ケンイチ)だった。大江戸や、個性豊かなクラスメイトたちとの交流のなかで、みなとは「自分のために」第二の人生を歩み始める。

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撮影/島津美紗 ヘアメイク/重見幸江(gem) スタイリング/岡本純子 取材/近藤世菜 編集/越知恭子