【真野恵里菜のここだけの話】スペインでみつけた夢中になれること
2019年が終わりますね。アイドル時代、この時期になると「今年やり残したことは?」と取材でよく聞かれました。
正直、自分の中にそういう考えがあまりないので毎回一生懸命絞り出していたのですが、心の中では「特にないし。あったとしてもこの先の未来でやればいい!」なんてまったく可愛げのないことを思っていました(笑)。
そんな私なので今年も「やり残したことがあったとしても来年やればいい」と思っているので、このテーマでコラムを書くのはやめておきましょう。
前回のコラムはこちらから!
あ、もうひとつの定番、「今年を漢字一文字で表すと」というのはパッと思い浮かんだので、これをテーマにします。
私の2019年を漢字一文字で表すなら「食」です。仕事よりも家庭を優先させていただいて日本を離れてスペインに暮らし、夫の職業柄、食事に関して時間を割くことが圧倒的に多くなりました。
机に向かって勉強することは大の苦手ですが、栄養について調べてノートに書き記したり、資格を探して勉強したり…。毎日料理に触れることでレパートリーも増え、手際も良くなってきて、心にも余裕が持てるようになりました。
最初は「料理は夫のために頑張らなきゃ」と重く考えてしまい、世間が思い描く「アスリート妻」に自分は当てはまらないと悲しくなり、息が詰まって泣いてしまうこともあったけど、気にするべきところを間違えていることに気がつきました。
夫としっかり会話をして相談をして進めることが一番。そして、やればやるほど自分の身になることを実感したし、楽しくなっていくし、探究心もどんどん湧いてくるのが感じられて、今では始めたころとは比べ物にならないくらい楽しく作れています。
栄養バランスに気をつけた食事を私も夫と一緒に摂ることによって、私もすごく健康的な1年を過ごすことができ、夫のためと思って過ごしてきた日々が自分のためでもあったんですね。食事の大切さをしっかり認識させてくれた1年でした。これからもしっかり続けて向上していきたい。
何よりも、生活環境がガラッと変わったなかで、夢中になれることを見つけられたのは私にとってすごく大きなこと。
たまに、友達と気軽に会ってカフェでおしゃべりしたい。なんて思ってしまうこともあるけれど、今だからこそ経験できる日々を過ごせているので、この日々を2020年も大切にしたいなと思います。
うん、ポジティブな気持ちで1年を終えるのが良いね!こうして書いていたら気持ちがスッキリしたので、もうひとつ苦手な大掃除をしっかりやって家の中もスッキリさせます!
みなさん、良いお年を。