1人目が成長し、そろそろきょうだいを、と思っているけれどもなかなか授からない……。 こんなときは周囲に相談しづらくひとりで思い悩んでしまいそうですが、まずは自分の体と向き合うことが大切なようです。
今回は、丸の内の森レディースクリニック 院長 宋 美玄(そん みひょん)先生に、2人目の妊活で気をつけるべきことを教えてもらいました。
丸の内の森レディースクリニック 院長 宋 美玄(そん みひょん)先生
大阪大学医学部医学科卒業後、同大学医学部附属病院産科婦人科に入局。その後、川崎医科大学で講師を務め、ロンドン大学病院に留学。帰国後、産婦人科医として都内の病院で診療に従事。メディアなどへの積極的露出で女性の性、妊娠などについて啓蒙活動を行う。
自分のことまで手が回らず 妊娠しづらい状況になることも
1人目も2人目も妊娠するために必要な条件は変わりませんが、子育てをしながらの妊活は、 1人目の妊娠のときよりも物理的に妊娠しにくくなっていることがあります。代表例としては、授乳によるホルモンバランスの変化や、子育てによるストレスの増加、時間や気持ちに余裕がなくセックスレスになりがちなことなど。
また、子育ての忙しさから、どうしても自分自身のことが後回しになりがち。気づかないうちに子宮筋腫ができていたり、子宮内膜症になっていたりなどで妊娠しづらい状況になっていることもあるので、定期的に検診を受けるようにしましょう。
そして、 1人目を妊娠したときより年齢が上がっていることも原因の一つに。年齢により対処法が異なる場合があるため、妊娠したいと思ったら早めに医療機関へ相談してみましょう。
まずは自分の体と向き合いましょう
【自分で】
・基礎体温を測る
・生理や排卵をチェック
【病院で】
・風疹抗体を調べるか予防接種をする (1人目の妊娠で抗体が低かった人)
・婦人科の検診を受ける
基本的なことですが、自分のことはつい後回しにしがちなので、産後の体が整っているかまずはチェックを。また、妊活は夫婦で取り組むことなので、パートナーの体の状態を確認することも考えてみてください。
2人目の妊活で大切なこと
・ストイックになりすぎない
・睡眠不足を解消する
・夫婦の時間を持つ
「1人目は妊娠できたのに、 2人目はうまくいかないのはなぜ?」と焦ったり、妊活のために頑張りすぎたり我慢しすぎたりせず、ゆったりした気持ちでのぞんで。また妊娠するチャンスを高めるために、夫婦生活の頻度を上げることが重要です。
【宋先生の アドバイス】
年齢によっては早めに病院に相談を
妊活には1人目も2人目も関係ありませんが、1人目のときよりはどうしても年齢が上がっています。受診は30代後半であれば半年を目安に、40代ではなるべく早めに、をおすすめします。有名な病院である必要はありませんが、できれば不妊治療に特化していて、自分が通いやすい距離や待ち時間が短い病院などを選びましょう。
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Mart2019年12月号
私も家族も元気でHAPPY カラダの疑問に答えます「2人目の妊活で気をつけるべきことは?」より