食の宝庫・石川で愛され続ける「すだれ麩」って知ってる?
Martで毎月連載している地域特派員ミセスによるご当地情報「おもしろいモノ見つけました」。4月号では、石川県ミセスからすだれ麩の情報が届きました。地元で長く愛されている郷土料理、治部煮に欠かせない食材で、アレンジ力も魅力です!
毎日でも食べたい!家庭料理にアレンジできる伝統食材
石川県金沢市の郷土料理として江戸時代から愛されている、治部煮には欠かせない麩。身近な食材として多くの料理に使用され、特に不室屋が慶応元年の創業以来つくり続けている「すだれ麩」は、金沢ならではの麩で、その形状と食感は他では見られないものです。小麦たんぱくが原料のため、たんぱく質が豊富で消化もよく、また、古くから特産品として親しまれ、代々加賀藩主の食膳にも出されたという歴史を感じる食材です。最近では、本格的な麩料理が楽しめる飲食店も登場し、気軽に石川県伝統の食文化に触れることができます。
こちらの、すぐ調理できる冷蔵品のほか、日持ちする干すだれ麩もあります。すだれ麩 冷蔵タイプ100g¥330(不室屋)
こんなに長い!!
「お麩料理は、よくつくりますね。地元の野菜やお肉と合わせると、味がさらにおいしくなります。能登半島から金沢、加賀の沿岸をはじめ、日本三霊山の白山など自然豊かな環境。海鮮も新鮮でおすすめです!」(地域特派員の結城はるかさん)
石川県の郷土料理「治部煮」に入れて
左側に盛り付けた、存在感があるのがすだれ麩。治部煮に入れると、味が染みておいしいんです!
「とろみのついたあんに練りわさびを入れて、溶かしながら食べると深い味わいになります」
毎日のおかずにいろいろ使えます!
ソテー
すだれ麩は線のあるところでカットし、5等分する。水気を軽く絞り、つけ合わせの野菜をカット。フライパンに油をひき、すだれ麩と野菜を入れて両面焼き、こんがりとしたら、塩、こしょうをふって完成。
唐あげ
すだれ麩を2パック用意し、10等分する。沸騰した湯で下茹でし、水気を絞っておく。ポリ袋にしょうゆ大さじ4、酒大さじ3、チューブしょうが5㎝とすだれ麩を入れなじませる。片栗粉と小麦粉各適量を混ぜ袋から取り出した麩にまぶし、油で揚げて完成。
炒め煮
すだれ麩を5等分にカットし、水気を絞り野菜はカットしておく。鍋にごま油を熱し、すだれ麩と野菜を加えて炒め、だし汁200㎖とみりん、酒、しょうゆ各大さじ2、砂糖大さじ1を入れ、野菜に火が通るまで煮たら完成。
こんな“今っぽい”ものもあります!
ふやきおーれ
玄米フレーク入り。カップのまま牛乳を注いで食べられるいちご味。ふやきおーれ(いちご)¥324(百番屋)
ハコもかわいい♡
「ふやき」と呼ばれる石川県産のお米でできたカップとグラノーラがコラボ。ふやきおーれ2酒粕2個入り¥741(百番屋)
牛乳を注いでいただきます
『ふやきおーれ2』は、マグカップに入れ、牛乳を100㎖程度注いで完成。ふやきは全体をくずしておくと注ぎやすいです。
宝の麩(おすまし)
お湯を注ぐと…
お椀に入れてふやきの中央を押して穴をあけ、お湯を注ぐと乾燥させた野菜や麩などたくさんの具が出てきます。彩りもよく、とろけるふやきもおいしいです。
味のバリエの豊富!
宝の麩(コンソメスープ)
宝の麩(加賀みそ)
宝の麩おすまし、加賀みそ各¥190、コンソメスープ¥250(すべて不室屋)
伝統ある麩のほか、今っぽいかわいい商品も充実!石川県を訪れた際は、ぜひチェックしてみて。
【お問い合わせ先】
不室屋 http://www.fumuroya.co.jp
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取材・文/森岡陽子 フードコ-ディネート/土肥愛子 構成/長南真理恵
※Mart2019年4月号 「地域特派員ミセス」発のレポート おもしろいモノ見つけました!より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。