「世界一愛の詰まったお洋服屋さん」として、現役女子大生でありながらアパレルブランド『Ay』を立ち上げた村上采さん。

アメリカ留学でアフリカに興味を持ち、コンゴ民主共和国へ実際に渡航する行動力には圧巻！

現地のマザーたちとお洋服を作り、日本でイベントに出店したりポップアップを開催したりすることで、現地の雇用や教育機会の創出に繋げています。

第2弾は起業する上で必要な5つのことを、彼女のリアルな経験と共にご紹介。

起業を考えていない人でも、自分のやりたいことを見つける素敵なきっかけになること間違いなし！

【起業ステップ1】まずは事業構想を練る！起業までの大まかな流れを把握して

村上さん：まずは事業内容をしっかり練ることからスタート！

私はアフリカ・コンゴ民主共和国首都・キンシャサにて、コンゴの職人によって生産された衣服を日本で販売するアパレルブランドとして『Ay』を起業したいと考えています。

”Let’s think together how to fish, and make our world filled with love.（魚の釣り方を一緒に考えることで、愛が溢れる社会へ）”のビジョンを掲げていて、現地のパートナーと衣服生産を通してコンゴ国内の雇用を生み、利益で教育に取り組むことを目指しているという事業構想を練りました。

そして、必要書類を揃えて市役所法務局へ登記手続きに行きます。外出自粛で長い間市役所に行けなかったけれど、ようやく手続きすることができて正式にアパレル会社として認められたのが非常に嬉しいです！

事業規模によっては資金調達も必要になります。私は起業のサポートをしてくれる「MAKERS UNIVERSITY」という学校に通っていて、そのつながりを使って投資家さんを探そうと思っています。

【起業ステップ2】起業にかかる費用や事業立ち上げ当初のお金事情を知ろう！

村上さん：起業にかかる費用は事業内容によって違うけれど、登記費用30万円は絶対に必要！

私はコンゴまでの渡航費に約20万円、向こうでの生活費に約5万円、プラスで生地代や製作費もかかるからクラウドファンディングなどで資金のやりくりをしていました。

あと私は奨学金や助成金を積極的に申請することで、いろいろなことに挑戦できています。

だから起業を見据えている人は、自分の通っている学校の奨学金や助成金をチェックしてみることもオススメします。

事業を立ち上げたばかりの今、収入は0。ポップアップなどで利益が出ても、次のコレクションを作りたい！と思ってお洋服を作るために使っちゃうんですよね（笑）

スタートアップ企業は4年間くらい赤字が続くことが普通と言われているけれど、私は2020年までには黒字にするぞ！と気合いが入っています。

【企業ステップ3】人脈作りはやはり大切！人とのつながり方を伝授

村上さん：私は新しい人と出会った時、その人について良く知るようにしています。

そうすれば生まれ育った背景や今やっていることで繋がって、ポップアップに出店してみない？とお声がけ頂くなど素敵なチャンスが巡ってくることがあるので、出会いは大切に！

そういう意味で、新しい出会いを求めて今までとは違ったコミュニティに飛び込んでみるのは良いかもしれません。私も起業家の卵が集まる「MAKERS UNIVERSITY」に通い始めて、人脈が広がり良い刺激をもらっています。

【企業ステップ4】学業と仕事の両立の仕方を学ぼう！

村上さん：私は今4年生で、1・2年生の時に頑張ったおかげで卒業するための単位数は十分に持っているから、ブランドにかける時間はたくさんあります。

マーケティングを独学で学び、Instagram、Twitter、Facebookは毎日更新するようにしています。

また商品開発は週に3回、ターゲットである20〜30代前半の流行を調べたり、それに合わせてデザインを考えパタンナーをしてくれているパートナーとミーティングをしたりしています。

研究分野と事業内容が被っているからこそ、やる気もすごくあるし続けやすいです。

せっかく時間があるので、起業家の資金調達をサポートするプラットフォームを作っているスタートアップ企業で、インターンをしながら勉強したいとも考えています。

【企業ステップ5】プライベートも考えた人生設計を立てておくこと！

村上さん：今年中には事業を軌道に乗せて黒字化させることを目標にしています。2年以内にはお客様と一緒にお洋服を製作できる仕組みを作りたいです。

そうすることで製作者もやりがいや楽しさを感じながら仕事をする環境ができ、お客様にもより満足してもらうことができると思っています。

そして、4年以内には夢や自分なりのこだわりを持った人たちと店舗を構えたいです。

私は結婚をしても仕事は続けたいと考えています。

30代になる前に子どもがほしいから、それまでに事業を雇っている人が回せる状態にしたいです。40代には引退してゆったりした生活をしたいって考えているけれど、結局会社を渡したくない！って思うだろうな（笑）

【最後に】やりたいことが見つからない人へ、村上さんからアドバイス！

村上さん：私は高校1年生の時にアメリカ合衆国・ミネソタ州に1年間留学し、そこで貧困などあまり良いイメージがなく遠ざけていた「アフリカ」に興味を持ち、今起業への道を進んでいます。

まずは興味があるなと思ったことに思い切って飛び込んでみること！そうすれば自分が好きなことや嫌いなことが理解できて、やりたいことを見つけることができると思います。