旅のスタイルに合わせて選ぶ、軽井沢のホテル3選
よりパーソナルに、よりラグジュアリーに、よりエコでサステイナブルに、世界各地で目覚ましい進化と遂げ、多様化するホテル。
軽井沢にもコンセプチュアルで気になるホテルが急増中です。
自分の旅のスタイルに合わせてセレクトすれば旅はもっと快適でもっと楽しくなります。
今回は旅のスタイルに合わせて選べる軽井沢のホテルを、6・7月合併本誌より一部抜粋してご紹介します。
■建築美に触れたいなら
ししいわハウス
軽井沢の自然に寄り添う、森の木々と一体化した宿
建築家、坂 茂氏が、自生していた楢や桜の木をできるだけ切らずに残すために、外周が曲線を描く独特の建物を設計。
全10室はいずれも窓を開けると手を伸ばせば届きそうなほど近くに樹木が迫っています。ゲスト同士がコミュニケーションする場の広々としたパブリックスペースも、森に囲まれた中庭のウッドデッキに直結しています。
エントランスには、日本の建築物では最大の5.6mの木枠のガラス戸があり、ライブラリーに自然光がたっぷりと入ります。ライブラリーはレセプションも兼ねていて、チェックインもこのスペースで行われます。
中庭に設けられた広々としたウッドデッキ。ゲスト同士の交流を深めるために用意された共有のダイニングスペース「グランド・ルーム」に直結し、アウトドアで食事も楽しめます。
ししいわハウス
長野県北佐久郡軽井沢町長倉2147-646
☎080-7691-6020
HP/http://www.shishiiwahouse.jp/
■大満足の美食の旅にしたいなら
旧軽井沢KIKYO キュリオ・コレクション byヒルトン
桔梗のモチーフが愛らしい、生まれ変わった旧軽のシンボル
長年愛されてきた「旧軽井沢ホテル」が、日本初進出の”キュリオ・コレクション”のホテルとして生まれ変わりました。ホテル名は、古くから軽井沢に自生する植物「桔梗」から。花言葉の「変わらぬ愛」と、故郷に戻るようにまた帰ってきてほしいという「帰郷」の意味を込めた愛らしい花のモチーフが館内随所にちりばめられています。
旧軽井沢KIKYOの魅力は、全50室のうち46部屋が40㎡を超えるという贅沢な広さを持ち、ミニマルな設えながら、ゲストがホテルに望む機能はすべて備えた快適な客室。軽井沢の伸びやかで清々しい自然との調和を考えて、部屋の照明は明るめ。コンラッド大阪やヒルトン東京のリノベーションなどを手がけた橋本夕紀夫デザインスタジオが設計を担当しました。
ホテル1階奥のファインダイニング「ソノリテ」とカジュアルダイニング「ア・ターブル」では、神戸の3つ星レストランとスペインの1つ星レストランでスーシェフを務めた経歴を持つ石井まなみさんが腕を振るいます。
地元の食材をリスペクトしたコースを用意。メインディッシュは「信州ホロホロ鳥の炭火焼き」。
旧軽井沢KIKYO キュリオ・コレクション byヒルトン[きゅうかるいざわ キキョウ キュリオ・コレクション バイヒルトン]
長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢491-5
☎0267-41-6990
HP/https://www.kyukaruizawa-kikyo.com/
■歴史を感じながら存分にのんびりするなら
ホテル鹿島ノ森
美しく整備された庭園が由緒あるホテルの歴史を物語る
約1万坪にわたる広大な鹿島の森に囲まれ、旧き良き時代の面影を残すホテル。客室はいたってシンプルで派手な演出はなく、窓に広がる緑をいちだんと際立たせます。
敷地内には明治時代から名水と称えられる「御膳水」が湧き出て、辺りを満たす爽やかな冷機とマイナスイオン、微かに聞こえるせせらぎの音がゲストを癒します。
数多くの政財界人に愛された名門ゴルフ場「軽井沢ゴルフクラブ」のプレーヤーにも利用されていた宿泊施設をホテルに改築。美しく整備された庭園にその歴史が息づいています。
ホテル鹿島ノ森[ホテル かじまのもり]
長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1373-6
☎0267-42-3535
HP/https://kajimanomori.co.jp/
撮影/森山雅智 取材・文/熊野由佳 構成/川原田朝雄