旅作家が推薦!「日本で唯一の砂漠をトレッキングしてみたい!」【伊豆大島編】|いつか行きたいアラサー女子旅

旅に出る一つのきっかけになるのが、「○○したい!」という想い。思い切りショッピングがしたい?大自然を満喫したい?CLASSY.世代の旅作家・小林 希さんが、希望を叶えるいつか行きたい、こんな旅先を紹介します。

東京の秘境をめぐり、自然に身を委ねる島時間

みなさんは、日本に砂漠があるのをご存じですか?有名な鳥取砂丘ではありません。国土地理院が発行する地図に、日本で唯一「砂漠」と表記されている場所が、東京都の伊豆大島にあるのです。
都内の竹芝桟橋から東海汽船のジェット船に乗って、1時間45分。伊豆大島に着くと「ここは本当に東京?」と思うほど、途端に時間の流れがスローになって、海や森の清涼な空気が出迎えてくれます。伊豆大島は火山が噴火を繰り返してできた島。中央に位置する三原山では、今でももくもくと水蒸気が上がり、島が生きていることを感じられます。その東側一帯に、「裏砂漠」と呼ばれる広大な砂漠が広がるのです。
風の強い日、私は友人と一緒に裏砂漠に向かいました。「月と砂漠ライン」という道を車で進み、駐車場から歩き始めると、次第に足元は黒っぽいスコリアという火山岩の小石に変わりました。やがて視界がパッと開けると、足元から海のほうまで大地が続いていました。黄色いさらさらの砂ではなく、まるで月面を思わせる光景。ほぼ植物がない荒野のようです。噴火の際、マグマのしぶきによって大地が焼かれ、この黒い大地が生まれたと言われています。これほどの絶景が、よもや東京にあるとは想像もしていませんでした。「ねえ、ちょっとゴロンって寝転がってみようよ」友人と一緒に体を大の字にして、ぼこぼことしたスコリアの上にゆったりと身を委ねました。見上げた空はどこまでも青く爽やか。太陽がやや西へ傾き、柔らかな温もりを感じます。なんだか全身がどくどくと鼓動を打って、みるみる元気になっていく気がする…!
人を元気にする砂漠浴。私たちは自然に生かされているんだ、ということを改めて感じられた瞬間でした。

紹介してくれたのは…
小林 希さん(旅作家)
元編集者。29歳で会社を辞めて世界一人旅へ。一年後帰国して旅作家に転身。旅、島、猫をテーマに著書多数。世界60カ国、日本の島80島をめぐる。
近著『大人のアクティビティ!日本でできる28の夢のような体験』(ワニブックス)
インスタグラム:@nozokoneko 旅するオンラインサロン「しま、ねこ、ときどき海外」