「話すのが苦手」はもう卒業!上手なコミュニケーションテク

日頃、コミュニケーションマナーを指導する筆者が話し方を教えていて感じるのは、自分は「話し方が下手だ」「あがり症だ」と思って、自信がない人がとても多いこと。

初対面の人との会話が一気に増えるこの季節。今回は、上手なコミュニケーションテクニックを紹介いたします。

 

(1)トーキングアイテムを持つ

(1)トーキングアイテムを持つ

会話が苦手な人にぜひおすすめしたいのが“トーキングアイテム”を持つこと。

トーキングアイテムとは、それがあることで会話が弾むもの。

可愛いアクセサリーやユニークなデザインのスマートフォンケース、オフィスにちょっと変わった文房具を置いておくのもおすすめ。

見た人が思わず「それどこで買ったの!?」と聞きたくなってしまうようなものを持っておくことで、話しかけてもらえることも。

逆に、相手の持ち物で素敵だなと思うものを見つけて、会話のきっかけにするのもおすすめです。

(2)相手の話を聴く&先入観を持たない

(2)先入観を持たない

コミュニケーションが苦手な人は、「何か話さなきゃ」「面白い話をしなきゃ」と、ついつい自分が話すことばかりに気がいってしまいがち。

まずは話すことよりも、“相手の話を聴くこと”に力を入れてみて。

その際、「きっと話が合わない」「話しても楽しくなさそう」というマイナスの先入観を持ってしまうと、相手の話をきちんと聴けず、大切な機会を失ってしまうことがあります。

まっさらな気持ちで、相手の話を聴いてみましょう。

(3)共通点を見つけながら聴く

(3)共通点を見つけながら聴く

次に、相手の話を聴く時に心掛けたいのが、“共通点を見つけながら聴く”こと。

人は自分と似ている人、共通点がある人に親近感を覚えるといわれています。

お互いの共通点を見つけることで、会話が弾み、関係性が深まるきっかけになりますよ。

(4)自分なりの質問リストを作っておく

(4)自分なりの質問リストを作っておく

会話はいろいろな質問で成り立っているもの。

話すきっかけがなかなか見つけられない人は、事前に自分なりの“質問リスト”を作っておきましょう。

「休みの日は何をして過ごしていますか?」「オフィス周辺においしいお店はありますか?」「おすすめの本はありますか?」など、特別な質問である必要はありません。

自分が興味を持っていることを質問リストに入れておけば、相手の話を聴けるだけで、あなたも楽しい気持ちになれるはず。

(5)3つの答えが出せるように練習する

(5)3つの答えがだせるように練習してみる

筆者のもとにも「とっさに言葉が出てこない」「いざという時に言葉が詰まってしまう」という相談が多く寄せられます。

そんな人には日頃から瞬発力を鍛える練習するのがとても効果的。

「好きな食べ物は?」「好きな本は?」という簡単な質問に対して、1つではなく3つの答えを出す練習をしてみましょう。

1つか2つは出てきても3つは意外と難しいもの。ちょっと練習するだけで、自然と瞬発力が鍛えられますよ。

 

いかがでしたか? ほんの少し準備しておくだけで、会話はグッと弾んで楽しくなります。

「私は話すのが苦手だから……」と避けてしまっては、仕事でも恋愛でも、貴重なチャンスをみすみす逃してしまうようなもの。

自信を持ってこの季節を過ごすためにも、ぜひ取り入れてみてくださいね。

 

文/大網理紗(リサ・コミュニケーションズ代表。一般社団法人100年先のこどもたちへ代表理事。世界の王室・皇室・政府要人といったVIP接遇とアナウンス業務に従事。その経験を活かし、話し方、マナーの指導にあたる。主な著書に『大人らしさって何だろう。』『世界で通じる至高の作法』など)

画像/PIXTA(ピクスタ)(xiangtao、Keola、kotoru、Ushico、miya227) 参考書籍/大網理紗著『人生を変えるエレガントな話し方』(講談社)