スタイリスト斉藤美恵さんのこだわり♪ 秋のはじまりから楽しみたい最旬シューズ×デニムの素敵なマッチング

普遍的なデニムスタイルを新鮮に彩る、憧れハイブランドの最旬シューズにクローズアップ。フェミニン、マニッシュ、オーセンティック……。今らしさもなりたい印象も叶うデニムとシューズの関係を、スタイリストの斉藤美恵さんがナビゲートします!初秋から楽しみたいスタイリングを、ぜひここでマスターしましょう。

ブルーデニムとローファーでつくる
肩の力の抜けたパリジェンヌスタイル

ローファーとデニムのトラッドな組み合わせは、パリジェンヌスタイルの定番。ゴールドのマイヨン トリオンフロゴがあしらわれた深いブラウンの一足なら、リュクス感もたっぷりに。「こっくりとしたブラウンのローファーにはスタンダードなブルーデニムを合わせて、全体的な印象をオーセンティックに。こなれた色落ちのブルーデニムで抜け感をだすと、カチッとした印象のローファースタイルにもリラックス感がでてパリシックな印象になります。デニム丈は、すっきり軽く見えるくるぶし丈がおすすめ。Tシャツもブルーでワントーンにすることで、カジュアルだけどほんのり女っぽさもあるスタイルに」(斉藤さん)
ローファー[H1.5㎝]¥115,000バッグ¥360,000サングラス¥45,000バングル¥60,000ブレスレット¥57,000(すべてセリーヌ バイ エディ・スリマン/セリーヌ ジャパン) その他/スタイリスト私物

辛口ブラックデニムに甘い足元。
大人の女らしさが香り立つ相対コンビ

パンプス[H5.5㎝]¥90,000バッグ¥265,000スカーフ¥30,000サングラス¥48,000(すべてサンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ/サンローラン クライアントサービス) その他/スタイリスト私物
ゴールドのYSLモノグラムつきのリボンモチーフやキトゥンヒール、浅めのカッティングが女らしく映える一足。ミニマルなブラックデニムのとき甘さは足元でさりげなく足す、斉藤さんが提案するのはそんな大人のさじ加減。「デザイン性の高いパンプスにはミニマルなブラックデニムを合わせて、パンプスのディテールを引き立たせます。デニムはロールアップせず素直にはくことで足元が際立ち、フワッと香るような女らしさが楽しめます」(斉藤さん)

女っぷりの高いミュール×スキニーで
美脚際立つ大人のカジュアルへ

70年代を彷彿とさせるスクエアトゥとゴールドチェーンがアクセントになったミュール。甲がきれいに見えるシェイプと細ヒールの女らしさを引き立てるスキニーデニムがベストマッチ。「ヒールが細いミュールに、細身のハイウエストデニムでさらに美脚を際立たせました。足元が攻めているぶん、トップスはカジュアル代表の白Tシャツでバランスよく。このとき、ヘアも大事! スッキリまとめた髪にスカーフを巻いてクリーンさとフェミニンさをプラスすれば、女っぽさと可愛らしさが同居するスタイルに。リップのオレンジも効いています」(斉藤さん)
gucci
サンダル[H7.5㎝]¥80,000バッグ¥157,000スカーフ¥56,000(グッチ/グッチ ジャパン クライアントサービス) その他/スタイリスト私物

クラシカルなボリュームパンプスが
ブラックデニムを品よく格上げする

パンプス[H7.5㎝]¥112,000ピアス¥67,000バッグ¥345,000(すべてルイ・ヴィトン/ルイ・ヴィトン クライアントサービス) その他/スタイリスト私物
スクエアトゥやブロックヒールなど、どこかレトロなディテールもこの秋気になるキーワード。ブラックスエードにシルバー&ゴールドのLVイニシャルのモチーフがリュクスな一足を、アクティブなデニム合わせで鮮度よく。「ブロックヒールのボリュームあるパンプスは、全身ワントーンでまとめると足元だけ浮くことなくバランスよく仕上がります。デニムもスッキリしたシルエット、かつウォッシュがかかっている色みで、下半身に軽さを意識して。オーセンティックなパンプスを軸にすれば、全身黒でもモードに偏りすぎず、上品にまとまります」(斉藤さん)

Itシューズと今どきデニムの存在感を
淡トーンでしなやかにまとって

ナッパレザーがクロシェ編みされたミュール「BV ボルド」は、これだけでスタイリングがモードへシフト。合わせるデニムも歩調を合わせて、旬度の高いものを選ぶのがコツ。「トレンド感のあるサンダルは、その存在感に負けないようデニムもちょっと“攻めた”ものがおすすめ。ハイウエストに太めシルエットとパールカラーが今っぽいデニムをロールアップして、ジョガーパンツ風にアレンジしました。少し幅のある折り返しにすることで、より立体的なラインに。全体のトーンを淡くまとめれば、やわらかく女性らしい印象で楽しめますよ」(斉藤さん)
サンダル「BV ボルド」[H9㎝]<参考色>¥184,000バッグ「ザ・チェーン ポーチ」¥400,000ネックレス¥210,000ピアス¥57,000(すべてボッテガ・ヴェネタ/ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)

コンサバ代表のリボンパンプスを
メンズっぽいリジットデニムでハズして

フェラガモコラージュ
パンプス[H2㎝]¥84,000バッグ¥300,000(ともにサルヴァトーレ フェラガモ/フェラガモ・ジャパン) その他/スタイリスト私物
フェラガモの代名詞とも呼べるリボンシューズは、ワントーンやティアドロップ型のヒールで今っぽさをまとって。ハンサムなデニムで甘さを中和するのが斉藤さん流。「カラーも白でMAXレディなシューズには、リジットのメンズライクなデニムが合う!と、直感。生真面目さのあるデニムに少しの遊びを演出するため、軽くロールアップしています。バックストラップも強調され、ほのかに色っぽさが出るんです。たかが1cm、されど1㎝。少しのロールアップだけで足元の印象が変わります」(斉藤さん)

コーデに勢いが出るパープルミュールは
エクリュデニムといい母モードで

ツヤめくパープルサテン、スクエアトゥ、ジオメトリックなヒール……。パッと目をひくキャッチーな足元に気分が高揚! お行儀のよいエクリュカラーのデニムと、あくまで大人目線で楽しんで。「靴を主役にしたかったので、デニムは明るいカラーに。ポイントは、真っ白ではなくクリーミーなエクリュを選ぶこと。カラーシューズがなじみつつ映えます。ホワイトデニムはともすると昔っぽく見えてしまうので、太めシルエット、ハイウエストなど、“今”を象徴するデザインを選ぶといいですよ。デザイン性のあるシューズと合間って、ぐんとシャレ感がでます」(斉藤さん)
ジバンシイコラージュ
ミュール[H7㎝]<参考商品>バッグ¥305,000(ともにジバンシィ/ジバンシィ表参道店) その他/スタイリスト私物

 

撮影/TISCH〈UM〉 ヘア・メーク/菊地美香子〈TRON〉 スタイリング/斉藤美恵 モデル/滝沢眞規子 取材・文/榎本洋子 動画編集/福屋貞行〈2.〉編集/渋澤しょうこ